学習塾のおすすめフランチャイズ5選!費用や選び方、開業までの流れも解説

学習塾のおすすめフランチャイズや加盟費・ロイヤリティの相場、どんなチェーンを選べばいいのかを紹介します。学習塾のタイプや塾業界の動向も解説。少子化の現代で塾を経営することに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

塾業界の動向

少子化が続く現代社会において、学習塾のターゲットである子どもの数は減り続けています。しかし、子どもの数と反比例するように、教育への関心は高まり続けています。

出典:令和5年度学校基本調査(速報値)について公表します|文部科学省

グラフは各種学校への進学数の推移を示したものです。近年の増加率は緩やかですが、大学への進学数は昭和25年から増え続けています。これは大学に通いたいと考える人、わが子に高度な教育を施したいと考える家庭が増えていることの裏づけといえるでしょう。

最近は学習塾以外にも動画教材や大人向けのスクール、乳幼児向けの英語教材など、さまざまな教育サービスが人気を集めています。教育に対する関心が高まり続ける今の社会情勢は、学習塾業界にとって追い風といえます。

フランチャイズで開業できる学習塾の種類

フランチャイズで開業できる学習塾は大きく3種類に分けられます。

補習塾

補助塾は小中高校の生徒を対象にした塾で、学校の成績アップや授業についていくことを目的に補修を行います。小学1年生から高校3年生までの生徒が対象で、1人の生徒が最大で12年間通うことになります。1人あたりの通う年数が長く、収益が安定しやすいタイプです。

その反面、1人あたりの授業料は割安です。売上アップを目指すには進学塾よりもたくさんの生徒を集めなければなりません。

進学塾

進学塾は主に高校受験を控えた中学生、大学受験を控えた高校生の受験対策を行います。授業料が高く、夏期講習や合宿などの特別プランの提供もあり、生徒1人あたりの単価が高くなりやすいです。

その反面、生徒の通う期間は短いです。2年生後半や3年生になってから通う生徒が多く、生徒は受験が終われば塾をやめてしまいます。継続して集客しなければならず、補習塾に比べて集客にかかるコストがかさみやすいでしょう。

オンライン塾・映像塾

オンライン塾・映像塾はライブ配信や録画の動画、Web上のテキストや問題集を使って授業を行います。塾によってはスマホやタブレット、PCを使って自宅から授業に参加できます。授業用の動画やテキストは本部が配信するため、講師を雇う必要はありません。塾を開くための土地や建物にかかる費用、講師に支払う人件費がなく、低コスト・低リスクで塾を開けるでしょう。

その反面、オンラインでの全国展開のためライバルが多いです。「自宅では集中できないから」と教室のある塾に通いたいというニーズもあり、通常の塾とは異なる集客戦略が必要です。

学習塾の指導スタイル

学習塾の指導スタイルは大きく「個別指導」と「集団指導」に分けられます。

個別指導

講師1人が最大3人の生徒を指導するスタイルです。講師は生徒を細かく見られるため、一人ひとりに合ったペースでの指導、その生徒の特徴を捉えた教え方ができるでしょう。そのため学習効果が上がりやすく、顧客満足度も高い傾向にあります。

ただ、講師の人数が必要なため、人件費が高くなりやすいです。

集団指導

講師1人が4人以上の生徒を指導するスタイルです。個別指導よりも少ない数の講師で塾を運営できるため、人件費を抑えやすいです。全員で一緒に授業を受けるため、生徒同士の仲間意識が強く、学習に対するモチベーションも上がりやすいでしょう。

ただ、生徒一人ひとりのペースや特徴を踏まえた指導は難しいです。授業のペースについていけず、途中で塾をやめる生徒も出るかもしれません。

学習塾のフランチャイズにかかる費用

フランチャイズで学習塾を開くための費用は「初期費用」と「ロイヤリティ」に分けられます。

初期費用

フランチャイズで学習塾を開くための初期費用は、700万~1,000万円ほどが相場といわれています。加盟するチェーン、店舗の面積や立地などによりかかる費用は異なりますが、初期の運転費用と合わせて3,000万円強を用意しておくといいでしょう。初期費用や運転費用を抑えたい場合はオンライン塾・映像塾がおすすめです。

条件や加盟するフランチャイズにより異なりますが、費用の内訳はおおむね次の通りです。

  • 加盟費
  • 研修費
  • 店舗取得費
  • 店舗の工事費
  • 講師の採用費
  • 備品や教材 など

ロイヤリティ

フランチャイズに加盟すると「ロイヤリティ」として、月々の売上の一部を本部に支払うことになります。ロイヤリティには毎月決まった金額を支払う固定制と、売上げの何%かを支払う変動制があります。学習塾は変動制のチェーンが多く、売上の10~15%が相場といわれています。

学習塾のフランチャイズの選び方

学習塾のフランチャイズを選ぶ5つのポイントを紹介します。

塾のタイプ

学習塾のフランチャイズを選ぶ1つ目のポイントは「塾のタイプ」です。補習塾や進学塾、オンライン塾など、どんな塾を開きたいのかまずは決めます。経営を安定させやすい補習塾、生徒1人あたりの単価が低い進学塾、コストを抑えやすいオンライン塾というように、タイプごとの特徴を踏まえて考えましょう。

指導方法

学習塾のフランチャイズを選ぶ2つ目のポイントは「指導方法」です。個別指導は講師数が多く人件費もかさみやすく、運転費用を抑えたいなら少ない講師で運営できる集団指導がおすすめです。ただ、集団指導は生徒一人ひとりのペースに合わせた授業が難しく、塾をやめる生徒が増えやすいかもしれません。

チェーンの評判

学習塾のフランチャイズを選ぶ3つ目のポイントは「チェーンの評判」です。合格率や指導の丁寧さなど、塾の評判は集客力に直結します。保護者からすれば、塾は大事なわが子を預ける場所です。

「〇〇大学の合格率xx%」「成績xx%アップ」などの数値で表せる実績だけでなく、「教え方が丁寧」「勉強のやり方やモチベーションの保ち方まで教えてくれる」など、数値で表せない要素も大切にしましょう。SNSやレビューサイトでチェーンの口コミを調べるのもおすすめです。

本部の集客施策

学習塾のフランチャイズを選ぶ4つ目のポイントは「本部の集客施策」です。テレビCMやWeb広告を流しているか、どんな広告を流しているか、どのように生徒を集めているかなど、本部が行う集客施策をチェックしましょう。

各教室でキャンペーンやマーケティングができるのかも確認しておきたいです。生徒紹介キャンペーンや教室公式SNSアカウントの運用などができると、生徒を集めやすくなるでしょう。

本部の方向性・理念

学習塾のフランチャイズを選ぶ5つ目のポイントは「本部の方向性・理念」です。フランチャイズは個人塾とは異なり、本部の方針やマニュアルに従わなければなりません。本部の方向性や理念に納得できないと、塾経営が嫌になるかもしれません。自分の理念や方向性に近いチェーンを探すこと、説明会や相談会に参加してチェーンとしての考え方を知ることが大切です。

学習塾のおすすめフランチャイズ5選

学習塾のなかでも有名なチェーンを5つ紹介します。

松蔭塾

松蔭塾
  • 創業43年の老舗
  • ロイヤリティなし
  • 低コストで塾を開ける

松蔭塾は創業43年を超える老舗の塾チェーンです。塾チェーンは他業態と比べてロイヤリティが割高ですが、松蔭塾は何とロイヤリティ0円。そのうえ独自の教材システムを使うため、講師人件費もかかりません。

15坪ほどのテナントで50~100名ほどの生徒を指導でき、特別な設備も不要なので、設備投資も最小限で済みます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟教室数
加盟金:150万円
学習システム導入費:200万円
研修費:50万円
なし要問い合わせ300校以上
松蔭塾の概要 ※開業資金は一例です

松蔭塾公式サイト

個別指導学院ヒーローズ

個別指導学院ヒーローズ
  • 1コマ1,000円の個別指導塾
  • オーナー同士のネットワーク
  • 加盟金、保証金、研修費0円のオールフリープラン

個別指導学院ヒーローズは1コマ1,000円の安価な授業料が特徴の塾チェーンです。低価格で授業を行うため集客に強く、生徒の通塾回数を増やしやすいです。通塾回数が増えれば生徒・保護者からの信頼にもつながります。途中でやめる生徒を減らすためにも、紹介を増やすためにも有効な仕組みです。

オーナー同士のネットワークがあり、情報交換や勉強会などが盛んに行われています。他オーナーのリアルな実例を参考に、経営安定化を目指せるでしょう。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟教室数
スタンダードプラン:297万円
オールフリープラン:0円
生徒1名の入塾に対して6,000円
その他売上の10%
生徒管理費300円/1名
要問い合わせ250校以上
個別指導学院ヒーローズの概要 ※開業資金は一例です

個別指導学院ヒーローズ

個別指導アクシス

個別指導アクシス
  • 黒字校舎の引継ぎプランあり
  • 合格実績を出せる学習システム
  • 生徒20名までロイヤリティなし

個別指導アクシスは充実した合格実績を誇る個別指導の進学塾です。グループすべての成功ノウハウを活かし、合格実績を高めるための学習システムを構築しています。合格実績を活用した集客も盛んです。

黒字の直営校の譲渡プランがある、生徒20名までロイヤリティが発生しないなど、教室運営を軌道に乗せるための仕組みが充実しています。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟教室数
760万円
※物件取得費や工事費を含む
22万7,500円
※生徒50名の場合
要問い合わせ要問い合わせ
個別指導アクシスの概要 ※開業資金は一例です

個別指導アクシス公式サイト

明光義塾

明光義塾
  • 教室数No.1の個別指導塾
  • 全国の加盟店からデータを集め、経営支援に活用
  • 小中高校向けの独自教材

明光義塾は教室数No.1、圧倒的な知名度を誇る個別指導塾です。加盟店オーナーに独自の学習・経営支援システム「METIS Network」を提供し、経営をサポートします。システムはインターネットを介して本部と各教室とつながっていて、教室運営に関するさまざまなバックアップを受けられます。

進学塾のイメージが強い明光義塾ですが、小学生や中学生向けのカリキュラム・教材も提供しています。受験生はもちろん、補習塾として幅広い年齢の生徒に対応でき、経営を安定させやすいでしょう。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟教室数
495万円
※講師採用費を含む
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
明光義塾の概要 ※開業資金は一例です

明光義塾公式サイト

個別指導WAM

個別指導WAM
  • オンライン授業に対応
  • AI学習を活用した最先端のカリキュラム
  • 業界最高水準の事業継続率

個別指導WAMは塾業界でもいち早くオンライン授業に対応したチェーンです。生徒はスマホやタブレットからオンライン授業に参加できるため、「夕方から塾に通わせるのは心配」という保護者にとっても安心感があり、集客の幅が広がるでしょう。

AI学習を活用した最先端のカリキュラムを提供していること、今日室長は授業をせず経営に専念できることなどから、業界最高水準の事業継続率を誇ります。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟教室数
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
個別指導WAMの概要

個別指導WAM公式サイト

学習塾のフランチャイズに加盟するメリット

学習塾のフランチャイズに加盟する3つのメリットを紹介します。

チェーンのブランド力・集客力を活かせる

学習塾のフランチャイズに加盟する1つ目のメリットは、「チェーンのブランド力を活かせる」ことです。

知名度の高いチェーンなら、その看板を掲げているだけでも生徒を集められるでしょう。本部がチェーンのテレビCMや広告を出したり、キャンペーンを行ったりすることもあります。

カリキュラムを提供してもらえる

学習塾のフランチャイズに加盟する2つ目のメリットは、「カリキュラムを提供してもらえる」ことです。

個人塾の場合、カリキュラムや教材は自力で作らなければなりません。学年・教科別のカリキュラムをすべて自力で作るには時間と労力がかかります。時代や学習指導要領の変化を捉え、カリキュラムを改善し続ける努力も必要です。

フランチャイズに加盟すれば、本部が作ったカリキュラムを提供してもらえます。カリキュラムの改善も、各教室のデータを分析しながら本部が行ってくれるでしょう。

チェーン独自のシステムを使える

学習塾のフランチャイズに加盟する3つ目のメリットは、「チェーン独自のシステムを使える」ことです。

チェーン展開する塾には生徒や保護者向けのアプリ、事務作業のためのシステムを提供しているところもあります。これらの独自システムは、集客や業務効率化に役立ちます。

たとえば生徒が塾に来たこと、帰ったことを通知してくれるアプリがあれば、保護者の安心感を高められるでしょう。ほかにも生徒管理を効率化するシステム、オンラインで月謝を集金できるシステムなど、経営効率化のためのシステムがあると便利です。

学習塾のフランチャイズに加盟するデメリット

学習塾のフランチャイズに加盟する3つのデメリットを紹介します。

自由度が低い

学習塾のフランチャイズに加盟する1つ目のデメリットは、「自由度が低い」ことです。

フランチャイズの塾はチェーンごとにルールやカリキュラムが決まっています。教材も本部が用意したものを使わなければならず、経営の自由度は低いです。やりたいことが具体的な人、教育に対する自分なりの理念がある人にとって、フランチャイズは窮屈に感じるかもしれません。

コストが割高

学習塾のフランチャイズに加盟する2つ目のデメリットは、「コストが割高」なことです。

塾に限らず、フランチャイズで開業する場合、加盟費やロイヤリティなどの支払いが発生します。本部から教材や備品を購入したり、独自システムを使ったりするのにも費用がかかるでしょう。フランチャイズは個人経営に比べてコストが割高になりやすいです。

特に塾のフランチャイズはロイヤリティの相場が10~15%と、他業界と比べて割高です。たとえば飲食業ならレストランで2~8%ほど、キッチンカーやカフェなどではロイヤリティなしのチェーンも珍しくありません。

廃業しづらい

学習塾のフランチャイズに加盟する3つ目のデメリットは、「廃業しづらい」ことです。

一般的に、フランチャイズ契約には契約期間や競業避止義務などの定めがあります。競業避止義務とは、同じ業種での開業を制限する義務のことです。この義務があると、フランチャイズに加盟している間はもちろん、解約後数年間は同業種(塾)での開業が制限されます。

契約期間内で解約(廃業)すると違約金がかかったり、解約後も数年間は他チェーンの塾や個人塾を開けなかったり、何かとリスクがあります。

学習塾のフランチャイズで開業する流れ

学習塾をフランチャイズで開業するおおまかな流れは次の通りです。

STEP1.情報収集

まずはどんなフランチャイズがあるのか、公式HPを見たり資料請求をしたりして情報を集めます。ここでは塾のタイプや指導スタイルにこだわらず、なるべく多くのチェーンの情報を集めましょう。

補習塾や進学塾、オンライン塾といった「塾のタイプ」を絞り込んでしまうと、理念や方向性の面で相性がいいチェーンを見逃してしまうかもしれません。フランチャイズでの塾経営ではチェーンのブランド力や集客力、稼げる仕組みがあるかといったことも大切ですが、本部と考え方が合わなければ経営が嫌になってしまうでしょう。

STEP2.説明会参加・個別相談会

情報を集めるなかで気になるフランチャイズを見つけたら、説明会に参加してみましょう。説明会でそのチェーンへの興味が深まったら、個別相談会に申し込むのもいいでしょう。

個別相談会ではそのチェーンの理念や方向性、フランチャイズ加盟のリスクなど、気になることや不安なことを遠慮なく聞いてみてください。特にリスクについて聞くことは大切で、隠したいようなことも正直に教えてくれる本部が、信頼できる本部といえます。

STEP3.加盟店申し込み・開校準備

加盟するチェーンを決めたら、いよいよ加盟申し込みです。契約期間や違約金、競業避止義務など、契約書の内容をよく確認したうえで契約を結びましょう。契約書にわからない部分や不安な部分があれば、サインをする前に担当者や本部に確認してください。

加盟契約を結んだら、担当者と一緒に開校準備を進めていきます。チェーンによっては開校場所を提案してくれるところもあります。立地は集客に大きく影響するので、その場所まで実際に足を運び、慎重に判断しましょう。

学習塾のフランチャイズは慎重に選ぼう

フランチャイズはチェーンごとのルールがあり、個人経営と比べて自由度が低いです。チェーンへの加盟費や月々のロイヤリティなど、コストも何かとかさみます。

特に学習塾は初期費用・運転資金ともにコストがかかりやすいこと、教育に対する考え方や方向性の違いが起こりやすいことなどから、慎重に加盟チェーンを選ばなくてはなりません。

本記事で紹介したチェーンのなかで気になるところがあったら、まずは公式HPをチェックしてみてください。加盟費やロイヤリティ、本部の理念や方向性などの詳細は、説明会に参加するとよくわかるでしょう。

なるべく多くのチェーンの説明会に参加し、気になるチェーンを見つけたら個別相談会に申し込んでみてください。フランチャイズによっては社長自らが個別相談に応じてくれることもあります。営業担当者や社長と1対1で話すことで、チェーンの理念や方向性が見えてくるでしょう。

介護・福祉フランチャイズ比較15選|おすすめ業種別のメリット・注意点

介護・福祉フランチャイズの開業方法

日本の高齢化に伴い、介護や福祉事業への注目が高まっており新しく起業を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、介護や福祉フランチャイズを開業するためにはシステム構築、法人格の取得などわからないことが多くあります。しかし、フランチャイズに加盟して介護事業をスタートすることで介護事業所の運営ノウハウを学んだり利用者獲得対策のバックアップ等、様々な支援が受けられます。

フランチャイズ開業で発生するコスト

フランチャイズに加盟する場合にコストが気になるのではないでしょうか。フラチャイズに加盟すると、加盟金と売上の一部をロイヤリティという形で支払う必要があります。加盟金はフランチャイザーによって大きく異なります。介護事業の場合、通所介護で数百万~1千万程度、訪問介護の場合は安くて10数万円と言われています。また、ロイヤリティはだいたい売上の5-10%といわれています。

介護事業の場合、介護保険の適用サービスであれば投資が回収しやすいというメリットが有る一方、いつ介護保険制度の改正があるのかわからないなどの問題があります。

介護・福祉フランチャイズの選び方

介護/福祉フランチャイズはどう選べば良いのでしょうか。選び方をご紹介します。

  • 十分なサポート体制であるか
  • 安定経営ができるビジネスモデルか
  • 信頼・信用ができるのか

介護・福祉フランチャイズには訪問介護やデイサービスなどの種類もサービスも大きく異なるため、どのようなサービスのフランチャイズを選ぶかが重要です。選ぶポイントは大きく3つです。介護ビジネスは法律の知識も必要なため、フランチャイズ本部からのサポートが充実しているかを確認しましょう。2つ目はビジネスモデルの安定性です。ニーズの有無や安定経営ができるビジネスモデルなのかを確認しましょう。3つ目は、信頼・信用できるかです。過去の実績や問い合わせ対応などを確認しましょう。

介護・福祉フランチャイズ注目の3業種

介護・フランチャイズでいま注目の3つの業種をご紹介します。

デイサービス

1つはデイサービスです。デイサービスは介護が必要な高齢者向けに、1日3-8時間程度の日帰り介護を提供します。サービスとしては食事や入浴ケア、身体や認知機能の改善のトレーニングなどを行います。

放課後デイサービス

2つ目は放課後デイサービスです。放課後デイサービスは、6-18歳の障害のある子を放課後や長期休暇の際に支える福祉サービスです。様々な訓練や創作活動などを通して、生活力向上や集団生活の適用を目指します。

訪問マッサージ

3つ目は訪問マッサージです。高齢者向けに自宅でマッサージを行うサービスです。訪問マッサージは、一人でも開業でき初期投資が少なく立地も気にせず開業することが可能です。また高齢者増加に伴い市場も伸長しています。

介護・福祉フランチャイズ加盟のメリット・注意点

介護・福祉フランチャイズ加盟を検討している方もいるかと思いますが、メリットや注意点をご紹介します。

デイサービスのメリット・注意点

【メリット】

デイサービスの利用者は現在220万人近くといわれており、2010年~2019年の間で利用者数が約1.4倍増と市場は成長し続けています。今後、日本は高齢者増加が予想され市場はさらに大きくなると予想されているので長期的に安定した利益が期待出来ます。

【注意点】

デイサービスは、初期費用が他の介護や福祉事業と比べても高く、参入障壁があります。一方、顧客を獲得できれば、初期投資を大幅に上回る売上も期待できます。

放課後デイサービスのメリット・注意点

【メリット】

放課後デイサービスは、児童福祉法の改正により創設されました。利用者数は5年で約2.6倍まで増加し現在約23万人いると言われています。また障害のある子供や家族を支える非常に社会的意義の高い業種とも言われています。

【注意点】

注意点としては近年の少子化の影響もあり、長期的に見ると顧客数の減少が避けられません。また業種としては、2012年より始まった業種であり、まだまだノウハウが少ないです。一方、自社にノウハウを蓄積していくことで他社との差別化を図りビジネスを成長させる可能性もあります。

訪問マッサージのメリット・注意点

【メリット】

訪問マッサージは特定の店舗が必要なく事務所だけでよいため、初期投資を抑えられます。また訪問が基本ビジネスのため、立地の影響も受けにくいです。

【注意点】

訪問マッサージは、保険適用であり価格が固定されており、価格での差別化が出来ません。また初期投資が少ないため競合も参入がしやすいです。競争環境が厳しいですが、サービスなどで差別化をすることでビジネスを成長させることが出来ます。

デイサービスフランチャイズおすすめ比較4選

樹楽

樹楽
  • 年中無休24時間体制のお泊りデイサービスを提供
  • 初期費用を抑えて開業可能
  • コンプライアンス管理で安心・安全なサービスを提供

樹楽は、定員10名の小規模デイサービス「樹楽 団らんの家」をフランチャイズ展開しています。需要が高い365日24時間「お泊りデイサービス」も提供しています。また、初期費用も抑えて700万円から開業可能で、ロイヤリティも10.8万円固定のため、オーナーの収入も上がりやすいです。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
700万円‐200万円月額10.8万円お問い合わせ

詳細はこちら:https://member.kiraku-ac.com/fc/

コンパスウォーク

コンパスウォーク
  • 歩行に特化したサービス
  • 未経験者も開業後サポート充実
  • エリアリサーチからフォロー

コンパスウォークは、理学療法士などの専門職による歩行に特化したデイサービスです。機能訓練型の半日型と機能訓練に入浴や食事の提供をプラスした一日型のサービスを提供しています。開業前の商圏分析や設計・工事、書類作成も含めて充実したサポートがあります。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
2,500万円‐330万円月額16.5万円5年

詳細はこちら:https://keigo-group.co.jp/fc/

だんらんの家

だんらんの家
  • 地域密着型の小規模デイサービス
  • 1日9.5人利用者を確保できれば月100万円の収益を確保可能
  • 毎月無料でオリジナル人材育成研修を実施

だんらんの家は地域密着型の小規模デイサービスをフランチャイズ展開しています。利用者2.5人に対して1名の職員を設置し、きめ細かい介護を実施可能です。また、戸建て賃貸を利用する方法を導入することで地域密着型のサービスを提供しています。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
1,900万円‐280万円月額13万円お問い合わせ

詳細はこちら:https://danrannoie.com/

nagomi

nagomi
  • 契約形態が選べる
  • 徹底したコストカットで初期投資回収が可能
  • 開業支援や研修プログラムが充実
初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
1,430万円‐お問い合わせお問い合わせお問い合わせ

nagomiは、マシンを使用しない3時間運動プログラムを提供しているリハビリサービスです。それ以外に通所介護や訪問入浴、介護保険適用外サービスなど様々な契約形態があります。また、グループ会社による企画、設計、施工を一括管理することでのコストカットも可能です。

詳細はこちら:https://www.my-nagomi.com/lc/

訪問介護フランチャイズおすすめ比較4選

訪問介護本舗

訪問介護本舗
  • 介護経験・資格不問
  • 初期投資少なく開業可能
  • 別途費用かけずフォローが受けられる

訪問介護本舗は、オーナー自らが介護経験や資格を保有していなくても開業ができるフランチャイズです。300万円前後からの少ない初期投資で開業ができ、加盟金にはスーパーバイザーが常駐したり、経理業務をサポートしてくれたりする費用も含まれています。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
180-302万円165万円売上5%5年

詳細はこちら:https://dayservicehonpo.jp/company/

土屋訪問介護事業所

土屋訪問介護事業所
  • 高齢者・障害者をターゲットにした訪問介護
  • 自宅開業可能
  • 開業3ヶ月後のフォローも

土屋訪問介護事業所は、高齢者・障害者どちらもターゲットにしたハイブリッド型訪問介護事業です。通常の介護事業と比較しても従業員待遇が厚く、スタッフを集めやすいです。開業も自宅や拠点となる事業所を構えるだけで良いため初期投資も抑えられます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
550-750万円100万円月額10万円5年

詳細はこちら:https://eustylelab.co.jp/fc/

まごのてグループ

まごのてグループ
  • ヘルパー2級以上の資格で上質なサービスを提供
  • 加盟金0円、ロイヤリティも年次減額システム
  • 報酬請求ソフトの導入

まごのては、障害者福祉事業を提供しているフランチャイズグループです。オーナーがヘルパー2級以上の資格の保有や介護福祉士2名以上を必須条件としており、介護プロによるサービスを目指しています。一方加盟金は0円、ロイヤリティも年次減額システムを設定しているため、ランニングコストを抑えられます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
500万円0円売上の5%(1年単位で0.5%減額)お問い合わせ

詳細はこちら:https://www.magonote-group.com/page-662/page-670/

あいわ介護グループ

あいわ介護グループ
  • 居宅介護支援と訪問介護支援に特化
  • 未経験から始められるサポートサービス
  • 開業前後の都度サポートが受けられる

あいわ介護グループは、居宅介護支援と訪問介護支援に特化したフランチャイズです。幅広いニーズに対応することが可能です。説明会や相談会など開業前後のサポートサービスも有効です。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
115万円100万円月額5.5万円 2年以降は売上の5%5年

詳細はこちら:http://aiwa-kaigo.jp/collection.php

グループホームフランチャイズおすすめ比較4選

OWLグループホーム

OWLグループホーム
  • 低投資で開業できる
  • 月数社限定でパートナーシップ方式を導入
  • 開業前後も継続的にフォロー

OWLは、障害者が共同生活するグループホームをフランチャイズ展開しています。中古物件や賃貸物件を活用するため低投資で開業できます。また、通常のフランチャイズ方式以外にオーナーが事業所名を自由に設定したりできるパートナーシップ方式も導入しています。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
660万円‐お問い合わせお問い合わせお問い合わせ

詳細はこちら:https://owl-fukushi.net/business/

Kensei共生.net

Kensei共生.net
  • 無資格・未経験者向け新規開業プログラムを提供
  • スマートFC方式により低投資で自由度の高い開業が可能
  • 開業支援課・運営支援課などのきめ細やかなサポートあり


Kensei共生.netは、株式会社健生が提供している障害者グループホーム開業プログラムです。未資格や未経験でも参入可能であり株式会社やNPO法人でも運営可能です。また従来のフランチャイズとは異なるスマートFC方式を採用しているため、店舗の名称やカラーを自由に設定することが出来ます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
お問い合わせ0円0円お問い合わせ

詳細はこちら: https://www.grouphome-fcstrategy.com/fc_list/kensei-kyousei.html

らくてぃ

らくてぃ
  • 空き家再生のノウハウを活用
  • 軌道に乗るまで徹底サポート
  • 現場ファーストの内装やレイアウト

らくてぃは株式会社フラクタルが運営する福祉事業です。空き家事業から介護事業に参入しておりリフォームやリノベーションのノウハウを活用できます。また不動産のプロの視点から収益エリアの選定や開業手続きなど徹底したサポートを提供してくれます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
2,160万円(4LDK12室の場合)お問い合わせお問い合わせお問い合わせ

詳細はこちら:https://fctl.co.jp/rakuti/

ゆとり庵

ゆとり庵
  • 多種多様なニーズに柔軟に応えられる
  • 競合リスクにも配慮した事業計画
  • 立ち上げから継続までをサポート

ゆとり庵は通所介護、宿泊、ケアマネジメントまでを一体的に提供する介護事業フランチャイズです。地域密着型で一人ひとりに合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。競合リスクなども配慮した事業計画、整備計画の立案などの開業支援も受けられます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
8,850万円(土地賃借の場合)50万円介護報酬の2.7-3.2%お問い合わせ

詳細はこちら: https://hinode.or.jp/service/fc/

訪問フランチャイズおすすめ比較5選

からだ元気治療院

からだ元気治療院
  • オーナーは資格不要で開業可能
  • 直営店舗のノウハウを共有
  • 電話サポートで日々の不安や疑問も解消

からだ元気治療院は、オーナーが特別な資格を保有していなくても資格保有者を雇用することで開業できます。沖縄を本拠地としており、直営店のノウハウもフランチャイズに共有してくれます。また、電話サポートで日々の不満や疑問も解消できます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
529.3万‐680.5万円220万円売上100万円まで13.2万円、売上100万以上で売上12%5年

詳細はこちら: http://www.karada-genki.com/member-2/member01/

KEiROW

KEiROW
  • 20年以上300店舗以上を開業支援した実績
  • 人材採用、トラブル対応もサポート
  • 複数店舗展開もフォロー

KEiROWは20年以上300店舗以上の展開をしている訪問医療マッサージフランチャイズです。他店舗経営も可能なブランド力があり集客面をサポートしています。はり師、きゅう師などの人材採用のサポートもしてくれます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
320万円-488.2万円143万円売上9%5年

詳細はこちら:https://www.keirow.com/fc/

スキップ訪問マッサージ

スキップ訪問マッサージ
  • 営業プロセス、契約書などすべてのツールがノウハウ化
  • レセプト作業、開業届などの事務作業を本部が代行
  • 未経験者でも新規参入可能

スキップ訪問マッサージは、医療訪問マッサージサービスをフランチャイズ展開しています。営業ツールの作成やレセプト作業、領収書の作成などの事務作業をロイヤリティ内で本部が代行してくれます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
198万円132万円総療養費 15%3年

詳細はこちら: https://skip-houmon.com/franchise/

フレアス在宅マッサージ

フレアス在宅マッサージ
  • 創業20周年 326拠点展開
  • 近隣直営店サポート
  • Eラーニングシステムを導入

フレアス在宅マッサージは創業20周年でフランチャイズも含め326拠点を展開しています。本部からの事務サポート支援はもちろん、近隣の店舗からも丁寧なサポートが受けられます。またeラーニングシステムを導入しており、いつでも誰でも施術者育成の学習が出来ます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
423万円‐ 528.5 万円お問い合わせ売上13.5 %5年

詳細はこちら:https://fureasu.jp/fc/

健康マッサージ治療院

健康マッサージ治療院
  • オーナーの資格不要
  • ロイヤリティ固定
  • 利用者数や利用回数制限

健康マッサージ治療院は、訪問マッサージのフランチャイズです。オーナーの資格はなしで開業が可能です。また、1店舗あたり利用者数、利用回数に制限がなく収益拡大を目指せます。またロイヤリティも固定で収益拡大を目指せます。

初期費用加盟金ロイヤリティ契約期間
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焼肉屋開業に必要な費用相場・資金・手続きや資格・成功するための5つのポイント

焼肉屋の開業に必要な費用

焼肉屋の開業に必要な費用は、大きく開業資金などの初期費用と運転資金にわかれます。

焼肉屋に必要な開業資金・初期費用

焼肉屋に必要な開業資金は物件の立地や坪数にもよりますが、最低でも1,300万円、最大では5,000万円程度と幅があります。主な費用は物件取得のための費用、内装工事、厨房設備費用、資格取得費用、広告宣伝費用となります。焼肉屋の場合、物件取得費用はもちろんですが、ロースターの設置やダクトの工事、冷蔵庫などの内装工事費や厨房設備費など高額な費用がかかります。

フランチャイズに加盟する場合は、加盟金や保証金を支払う必要がありますが、このような資金を抑えられる場合もあります。

費用項目目安金額
物件取得費用300~800万円
内装工事費700~2,800万円
厨房設備費300~1,300万円
資格取得費3~6万円
広告宣伝費20~40万円
合計1,300~5,000万円
焼肉屋に必要な開業資金・初期費用

焼肉屋に必要な運転資金

焼肉屋に必要な運転資金は、1ヶ月あたり300万‐700万円程度と言われています。主な費用は人件費、賃貸料、食材費、広告宣伝費、リース代、水道光熱費などです。人件費は売上の20-30%が目安、食材費は30%程度といわれています。しかし、仕込みに時間がかかるお肉を提供する場合や創作料理がある場合などは人件費が高くなったり高級焼肉屋の場合は食材費などが高騰する可能性があることも把握しておきましょう。

費用項目目安金額
人件費100~200万円
賃貸料40~80万円
食材費140~380万円
広告宣伝費10~20万円
リース・水道光熱費10~30万円
合計300~700万円
焼肉屋に必要な運転資金

焼肉屋開業での収益や資金調達

焼肉屋開業での収益や資金調達に関してご紹介します。

焼肉屋の月間売上目安

焼肉屋の売上は店舗の規模や立地により異なりますが、例えば炭火焼肉のフランチャイズの一つである『牛繁』は25坪で月の売上が400万円程度と言われています。また大阪を中心に展開するホルモン焼きのフランチャイズである『大阪焼肉ホルモン ふたご』は、30席の店舗で690万円、46席で商業地域に出店した場合には月1,180万円が目安といわれています。

銀行や信金・日本政策金融公庫から借入は可能

焼肉屋を開業するためにどのように資金調達するのかが一つの課題です。資金調達の手段の一つが借入です。借入先の選択肢としては銀行や信金、日本政策金融公庫などがあります。日本政策金融公庫は、政府の機関であり信頼度が高く、審査期間も短いというメリットがあります。金利や申請条件などを調べた上で自身に適した借入先を検討しましょう。

また、自治体などから補助金が活用できる可能性もあります。自身が当てはまる助成金や補助金を確認してみましょう。

焼肉屋の開業に必要となる手続き・資格

焼肉屋を開業するためにはどのような資格や手続きが必要なのかをご紹介します。

食品衛生責任者

焼肉屋を営業するためには食品衛生責任者の資格が必要です。食品衛生責任者の資格は、飲食物の衛生面を管理するための資格であり、店員の誰か1名が持っていれば営業できますが取得するためには食品衛生協会が主催する1日の講習を受けるだけで良いため、多くの店舗ではオーナーが取得しています。

飲食店営業許可

食品衛生責任者を取得したら飲食店営業許可を得るために申請を出し、認定を受ける必要があります。店舗の完成図面を保健所に提出し、保健所に問題なしと認定されたら、実際の店舗検査を受けます。検査結果に問題がなければ営業許可証が発行されます。申請から営業許可証の発行までには2週間程度かかると言われているため、オープン予定のタイミングに合わせて準備をしておきましょう。

30名以上の席数では防火管理

もし、店舗の席数が30以上の場合は防火管理者の資格も取得する必要があります。防火管理者は、日本防火・防災協会の講習を1日受けることで取得することが出来ます。防火管理者も含めて、焼肉屋では特に火災に対して入念に対策をする必要があるでしょう。

焼肉屋開業に必要な5つのステップ

焼肉屋開業までのステップをご紹介します。

周辺エリアの市場調査

焼肉屋を開業するためにまず重要なのは市場調査です。市場調査を通して、お店の需要がどれくらいあるのか、どのようなコンセプトのお店が受けそうなのかを調べます。市場調査の際にはエリアの不動産価格やどのような人が周りに住んでいるのかなどを確認します。

もし、フランチャイズに加盟する場合は市場調査を本部が行ってくれる場合もあります。プロに任せることで、条件が良い土地やその土地ならではの戦略も把握できます。もし自身で対応出来ない場合はフランチャイズに加盟することも検討しましょう。

メニュー・コンセプトの決定

出店場所の目途が付いたら、店舗のメニューやコンセプトを検討します。例えば、家族が子連れでも来やすい店舗なのか、1人でも楽しめる店舗なのかを検討することで店舗の雰囲気やレイアウトなども具体的に考えられます。また合わせてサイドメニューやドリンクメニューなどの検討をしましょう。

店舗で利用する物件の選定

コンセプトを決めたら具体的な物件を決めます。物件を選ぶ際におすすめなのが、厨房、空調や什器を流用できる居抜き物件を活用することです。物件の契約後には内装や外装工事が必要となります。特に焼肉屋は煙や匂いが出やすいので換気扇の配置など気をつけましょう。

仕入れ先の検討・確保

焼肉屋に重要なポイントの一つが仕入先です。まずは質の高い肉を提供するためにも、オーナー自身でお肉の質を見極められるようにしておきましょう。その上で値段だけでなく、品質や対応の速さ、供給の安定感などを検討した上で最適な仕入先を検討しましょう。

スタッフ採用・教育

最後に重要なのはスタッフの採用や教育です。焼肉屋は業務が多岐に渡る事もあり一人で運営することは難しいです。そのためにも店舗の準備にあわせて、スタッフの採用や教育などを行いましょう。特に衛生面の注意事項などを覚えて貰う必要があります。

フランチャイズに加盟する場合は、オーナー自身も本部で研修を受けられますし、スタッフの採用や教育のサポートもしてくれます。もし、教育や採用などに不安がある場合はフランチャイズへの加盟を検討しても良いかもしれません。

焼肉屋開業を成功させる5つのポイント

焼肉屋開業を成功するためには大きく5つのポイントがあります。

近隣の競合店舗との差別化

1つ目は近隣の競合店舗と差別化をする必要があります。以前は質がいいお肉や美味しいお肉を提供すれば十分人気店になりました。しかし、焼肉屋の店舗は増えてきており、競争が激化しています。そのため、独自ルートを開拓したり、お肉だけではなくサブメニューを検討したりなど自店舗だけで提供できる強みを検討しましょう。

集客ターゲットの具体化

2つ目は、ターゲットを具体化させることです。ターゲットを具体化させることでどのようなコンセプトにするべきか、メニュー内容、サービス内容をどうするかといった点を明確にできます。例えばファミリー層というだけでなく、小学生以下の子供がいる4人家族と設定すると、子供向けにおまけやデザートなどのメニューがあった方が良いなどより具現的に検討することが出来ます。

好立地での出店・古すぎる居抜き物件は避ける

3つ目は、物件選びです。焼肉屋は店舗で楽しむ場合がほとんどです。そのため、ターゲットがより来やすい立地を選ぶようにしましょう。また物件を選ぶ際に注意すべきポイントとしては古すぎる居抜き物件を避けるということです。設備が元々ついていてもあまりにも古い場合はメンテナンスの手間がかかる場合があるため避けたほうが良いでしょう。

肉の品質は優先・内装や設備でコストを抑える

焼肉屋は内装工事費や設備費など様々なコストがかかるためどうしても費用を抑えたいと思う方もいると思います。しかし、その時に食材費を抑えるのは避けましょう。肉の質は焼肉屋の肝であり、肉の品質が悪いとすぐに店舗の評判が悪くなる可能性もあります。コストを抑えるときには、内装や設備で何を節約できるのかを優先に考え、肉の品質は第一に考えましょう。

しっかりと資金計画を立てておく

焼肉屋は運転資金が多く必要です。そのため、来客数が少ない月などは経営に大きな影響を与える可能性があります。そのようなことを避けるためにも、事前にどのようなターゲットがどの曜日、時間帯にどれくらい来客するのかなどを綿密に調べておき、資金計画を立てておくようにしましょう。

焼肉屋開業でおすすめのフランチャイズ3選

最後に焼肉屋開業のフランチャイズをご紹介します。

焼肉商店浦島屋

焼肉商店浦島屋
  • 営業利益1,000万円超えも目指せる
  • 経験不要で始められる
  • 開業前/後もサポートが充実

焼肉商店浦島屋は業界最安値から始められ、2年以内でも投資回収が可能なフランチャイズです。卓上サーバーやタブレットなどを用いてオペレーションの簡素化を実現し、高利益を狙えます。また開業前・後もサポートが充実しており、経験不要で開始できます。

参考:https://yakiniku-syoten.jp/franchise

0秒レモンサワーⓇときわ亭

0秒レモンサワーⓇときわ亭
  • 圧倒的商品力
  • 店舗運営力
  • 居酒屋も組み合わせた巨大市場

ときわ亭は焼肉屋だけでなく居酒屋市場からの流入も狙える焼肉屋フランチャイズの一つです。仙台の老舗企業と提携することで塩ホルモンなど圧倒的商品力のあるメニュー展開ができています。また、開店に関わる運営力も圧倒的です。

参考:https://zero-tokiwa.com/tokiwafc/

牛角

牛角
  • 月商800万円を目指せる
  • 接客コンテストなど豊富な研修制度
  • 全国展開を生かした本部機能

牛角は株式会社レインズインターナショナルが提供する全国的なフランチャイズの一つです。全国レベルのフランチャイズから豊富なマーチャンダイジング、プロモーションなどのサポートを受けられたり接客コンテストを実施したりと豊富な研修・育成制度があります。

参考:https://www.reins.co.jp/fc/brand/

キッチンカーのおすすめフランチャイズ5選!費用や選び方、他業界と比べたメリット・デメリットも紹介

キッチンカーのおすすめフランチャイズや加盟費・ロイヤリティの相場、どんなチェーンを選べばいいのかを解説します。ほかの飲食業と比べたキッチンカーのメリット・デメリットも解説。「フランチャイズ加盟を考えているが、業種に迷いがある」という方は、ぜひ参考にしてください。

キッチンカー業界の現状

キッチンカーとは、フードトラックやケータリングカーなどの移動式の飲食店のことです。食材の保存や調理ができるトラックで、焼き鳥やクレープ、メロンパンなどの簡単なメニューを提供します。

キッチンカーと通常の飲食店の大きな違いは「移動できること」「低コストで開業できること」でしょう。立地選びの失敗がそのまま経営難につながるリスクはありません。基本的に1人でお店を回せるので、人件費も抑えられるでしょう。

総じて、キッチンカーは通常の飲食店と比べて低リスクで開業できるといえます。不況と社会的不安の高まりが続く昨今において、低リスクで開業できるメリットは大きいです。それは、移動販売車の営業許可件数(≒キッチンカーの開業数)に表れています。

出典:本文(「令和元年度土地に関する動向」・「令和2年度土地に関する基本的施策」)第1部第2章 人口減少社会における土地の利用と管理を巡る動向

グラフは東京都における移動販売車(キッチンカー)の営業許可件数の推移です。まれに微減した年度もあるものの、全体としてキッチンカーの営業許可件数は右肩上がりが続いています。

コロナ禍の影響により社会的不安の高まった近年においては、低リスクで開業できるキッチンカーへの注目はさらに高まったでしょう。テイクアウトが社会に浸透したことに加え、密回避のために屋外で食事が取れるキッチンカーはコロナ禍で一躍注目を浴び、コロナ前よりも社会に浸透したといえます。

キッチンカーのフランチャイズにかかる費用

フランチャイズでキッチンカーを開くための費用は「初期費用」と「ロイヤリティ」に分けられます。

初期費用

フランチャイズでキッチンカーを開くための初期費用は、200万~300万円ほどが相場といわれています。加盟するフランチャイズにより異なりますが、費用の内訳はおおむね次の通りです。

  • 加盟費
  • 研修費
  • 車両のレンタル・購入費
  • 備品や食材の仕入費 など

ロイヤリティ

フランチャイズに加盟すると「ロイヤリティ」がかかることがあります。ロイヤリティとは毎月の売上の一部を本部に納めることです。そのチェーンのブランド力やノウハウ、仕入ルートなど、本部から提供されるサポートの対価としてロイヤリティが発生します。

キッチンカーの場合、ロイヤリティは固定制で月3万円ほど、変動制で売上の6%ほどが相場といわれています。

ただ、キッチンカーのフランチャイズには「ロイヤリティなし」のチェーンも多いです。ロイヤリティなしの理由はチェーンにより異なりますが、「加盟店は食材や商品を本部から仕入れるため、ロイヤリティがなくても本部に利益が出る」「本部はイベント業者と契約し、出店場所としてイベント会場を加盟店に紹介することで紹介料を得られる」などが考えられます。

「本部が長い年月をかけて開発・改善を続けてきた商品を仕入れられること」「イベント会場のような集客しやすい出店場所を紹介してもらえること」は加盟店にとってもメリットがあります。ロイヤリティがないうえにこれらのメリットを享受できる仕組みは、本部と加盟店にとってWin-Winの仕組みといえるでしょう。

キッチンカーのフランチャイズの選び方

キッチンカーのフランチャイズを選ぶ4つのポイントを紹介します。どんなお店を開きたいのか、予算はどのくらいなのかを踏まえ、自分に合ったチェーンを選びましょう。

メニュー・商品カテゴリ

キッチンカーのフランチャイズを選ぶ1つ目のポイントは「メニュー・商品カテゴリ」です。キッチンカーは大きく次の3タイプに分けられます。

タイプ商品の例特徴・出店場所
食事系・たこ焼き
・焼き鳥
・から揚げ
・サンドイッチ
・お弁当 など
たこ焼きやから揚げなどはお祭りの屋台に近いニーズがあり、イベント会場への出店に強い。
サンドイッチやお弁当などは朝食・ランチ需要が高く、オフィス街や駅回りでのニーズが高い。
焼き鳥はファミリーの夕食や一人飲みでのニーズが高く、スーパーの近くに出店すると集客を見込みやすい。
スイーツ系・クレープ
・アイスクリーム
・カキ氷
・わたあめ
・メロンパン など
女性人気が高いタイプで、イベント会場や休日の繁華街、夏場の海などでの集客が見込める。
SNS映えする、見た目が華やかな商品は特に人気。
ドリンク系・コーヒー
・紅茶
・ジュース
・スムージー
・アルコール など
全体的にイベント会場や休日の繁華街などでのニーズが高い。
フルーツジュースやスムージーなどは女性からの朝食・ランチ需要が高く、オフィス街や駅回りへの出店もおすすめ。
キッチンカーのタイプと適した出店場所

提供される出店場所

キッチンカーのフランチャイズを選ぶ2つ目のポイントは「提供される出店場所」です。

キッチンカーのフランチャイズのなかにはイベント業者や企業などと契約を結び、イベント会場やオフィスなどの出店場所を紹介してくれるところもあります。このような場所は集客力が高く、キッチンカーへのニーズも安定しています。出店場所を提供・紹介してくれるチェーンを選べば、集客に悩むことはあまりないでしょう。

知名度・ブランド力

キッチンカーのフランチャイズを選ぶ3つ目のポイントは「知名度・ブランド力」です。

キッチンカーに限らず、加盟するチェーンの知名度やブランド力は重要です。「このチェーンが好き」「SNSで気になってたあのキッチンカーが来るらしいから、遊びに行ってみようかな」という人は少なくありません。

キッチンカー業界では、ベリーズカフェや富良野メロンパンなどの知名度が高いです。

初期費用とロイヤリティ

キッチンカーのフランチャイズを選ぶ4つ目のポイントは「加盟費とロイヤリティ」です。

フランチャイズに加盟する際の初期費用と、加盟後に支払うロイヤリティについて、複数のチェーンの情報を集め比較しましょう。複数チェーンの初期費用・ロイヤリティを見比べることで、相場をつかみやすくなります。なるべくコストのかからないチェーンを選ぶことで、経営に余裕が出るはずです

ただ、コストだけで加盟チェーンを選んではいけません。知名度・ブランド力や出店場所の提供、受けられるサポートなどもチェックし、総合的に判断しましょう。

おすすめのキッチンカーフランチャイズ5選

唐揚げやスイーツなど、ジャンル別にキッチンカーのおすすめフランチャイズを5つ紹介します。

空とぶ唐揚げ

空とぶ唐揚げ
  • からあげグランプリ金賞受賞
  • スーパー・イベント会場の実績多数
  • メディア露出が多く知名度が高い

空とぶ唐揚げはからあげグランプリ金賞受賞のからあげ専門店です。メディアに何度も取り上げられているため知名度が高く、看板を掲げているだけでも集客できるでしょう。

ドンキホーテやドコモショップ、各種スーパーへの出店はもちろん、イベント会場への出店実績も抱負です。保育園や町内会のお祭りなど、地域密着型のイベントにも多数出店しています。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
195万円なし要問い合わせ要問い合わせ
空とぶ唐揚げの概要 ※開業資金は一例です

空とぶ唐揚げ公式サイト

丸果じゅ屋

丸果じゅ屋
  • 新鮮なフルーツを使ったフルーツジュース専門店
  • フルーツをそのまま容器にしたSNS映えする商品
  • 3日間の研修でスピード開業

丸果じゅ屋は大阪生まれのフレッシュジュース専門店です。フルーツをそのまま容器にしてジュースを提供する、SNS映えする商品を展開しています。お客さまがSNSでお店の宣伝をしてくれるだけでなく、街でたまたま見かけた人の興味を引ける、インパクトのある商品です。

3日間の研修でスピード開業できるのも魅力的です。保健所の営業許可を取るためのフォロー、経営に関する悩みを相談できるオンラインミーティングなど、手厚いサポートを受けられます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
要問い合わせなし要問い合わせ要問い合わせ
丸果じゅ屋の概要

丸果じゅ屋公式サイト

黄金鯛焼き

黄金鯛焼き
  • スーパー・プラザへの出店実績多数
  • 100店舗以上の飲食店を支援してきたコンサルティングを提供
  • 固定店舗にも対応

黄金鯛焼きはTSUTAYAやマックスバリュー、各種スーパーなど、有名店やプラザへの出店実績が豊富な鯛焼き専門店です。フランチャイズは100店舗以上の飲食店を支援してきたコンサルティング会社です。そのノウハウを活かして「成功する店舗」をつくるためにさまざまなサポートを提供してくれます。

キッチンカーはもちろん、固定の店舗を開くこともできます。固定店舗の場合も立地・テナント選びからサポートしてもらえるので、立地選びのリスクは低いでしょう。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
215万円~月5万円24ヵ月80店舗以上
黄金鯛焼きの概要

黄金鯛焼き公式サイト

なないろ弁当

なないろ弁当
  • 健康志向のお弁当を配達
  • 屋号を自由に設定できる
  • 飲食店・施設オーナーのサイドビジネスにおすすめ

なないろ弁当は既存の飲食店や介護施設、障がい者施設などの厨房を有効活用できるビジネスです。完全調理済みの食材を既存の厨房で盛り付け、客先まで配達するだけなので、飲食店のアイドルタイムや施設の厨房を使っていない時間帯を活用し、サイドビジネスを始められます。

屋号を自由に設定できるのも特徴です。「なないろ弁当」の屋号はもちろん、既存事業の屋号でビジネスを始めることもできます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
5万円1万円~要問い合わせ要問い合わせ
なないろ弁当の概要

なないろ弁当公式サイト

COLOR CAFE

COLOR CAFE
  • クレープ・スイーツ専門のキッチンカー
  • かわいい商品とキッチンカーは集客力抜群
  • 本部による手厚いサポートと集客・宣伝

COLOR CAFEクレープ・スイーツ専門のキッチンカーです。SNS映えする商品と、目を引く黄色のトラックで、抜群の集客力を誇ります。

本部が集客・宣伝に力を入れているのも特徴です。メディアへの出店実績が多数あり、フランチャイズ加盟からオープンまでの密着動画や現役オーナーの取材動画などを放送。公式サイトからこれらの番組を視聴することもできます。

イベント会場向けの「出店依頼フォーム」を公式HPに設置したり、YouTubeチャンネルの運営に力を入れたり、出店依頼を集めるためにさまざまな取り組みをしています。

公式HPからは先輩オーナーへのインタビューを視聴でき、デザインもきれいなので、一度チェックしてみましょう。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
290万円~なし要問い合わせ要問い合わせ
COLOR CAFEの概要 ※軽BOXFC開業パックプランの場合

COLOR CAFE公式サイト

キッチンカーのフランチャイズに加盟するメリット

キッチンカーのフランチャイズに加盟する6つのメリットを紹介します。

チェーンのブランド力で集客できる

キッチンカーのフランチャイズに加盟する1つ目のメリットは、「チェーンのブランド力で集客できる」ことです。

キッチンカーはイベント会場に出店する機会が多く、有名チェーンの看板を掲げているだけである程度の集客が期待できます。移動しながらお店を運営できるため、「あのチェーンは行ったことがあるからもういいや」と、お客さまに飽きられるリスクも低いです。

本部のノウハウを提供してもらえる

キッチンカーのフランチャイズに加盟する2つ目のメリットは、「本部のノウハウを提供してもらえる」ことです。

フランチャイズ本部には長年の経営で培ってきたノウハウがあります。「どんな場所にお店を出すと集客できるのか」「季節や天候を踏まえて出店場所をどう選べばいいのか」「どこでどんなイベントがあるか」など、キッチンカーの運営において情報・ノウハウは重要です。

他業界・業態に比べてコストを抑えられる

キッチンカーのフランチャイズに加盟する3つ目のメリットは、「他業界・業態に比べてコストを抑えられる」ことです。

キッチンカーは通常の飲食店よりも低コストで開業・運営できます。お店を出すための土地や建物を用意する必要も、たくさんの従業員も必要ありません。

通常の飲食店なら開業費だけで1,000万円近くかかることも珍しくありませんが、キッチンカーなら200万~300万円ほどで開業できます。基本的に1~2人回しなので、オーナー自らが店頭に立てば、人件費もほとんどかかりません。

立地を変えられる

キッチンカーのフランチャイズに加盟する4つ目のメリットは、「立地を変えられる」ことです。

通常の飲食店は一度お店を構えると立地を変えるのが難しいです。「飲食店の集客は立地が命」といっても過言ではありません。しかし、自由に移動できるキッチンカーなら立地をいつでも変えられます。立地選びの失敗がそのまま閉店につながることはありません。

「平日はオフィス街や駅回り」「休日はイベント会場や繁華街」のように、状況に応じて出店場所を変えることもできます。

本部が出店場所を確保してくれることも

キッチンカーのフランチャイズに加盟する5つ目のメリットは、「本部が出店場所を確保してくれることもある」ことです。

キッチンカーチェーンの中にはイベント業者や企業などと契約を結び、加盟店にイベント会場やオフィスなどの出店場所を紹介してくれるところもあります。

キッチンカーの集客力や売上は出店場所に大きく左右されるでしょう。常に集客力の高い場所に出店できることは、キッチンカーの経営を安定させるうえで大きなメリットがあります。

オペレーションが簡単

キッチンカーのフランチャイズに加盟する6つ目のメリットは、「オペレーションが簡単」ことです。

メロンパンやドリンク、焼き鳥など、キッチンカーで提供するのはオペレーションが簡単なメニューばかりです。冷凍した生地や焼き鳥を焼くだけ、フルーツや野菜をミキサーに入れて回すだけというように、飲食業での経験がなくても簡単に提供できます。通常の飲食店と異なり、テーブル管理や座席案内も必要ありません。

オーナー自身はもちろん、新しく採用したアルバイトでもすぐにオペレーションを覚えられるでしょう。注文から商品提供までのスピードも早いので、回転率も高いです。

キッチンカーのフランチャイズに加盟するデメリット

キッチンカーのフランチャイズに加盟するデメリットを3つ紹介します。

ロイヤリティの分利益率が下がる

キッチンカーのフランチャイズに加盟する1つ目のデメリットは、「ロイヤリティの分利益率が下がる」ことです。

ロイヤリティが固定制の場合、毎月決まった額の支払いが発生します。売上が低くても支払うロイヤリティの額は変わらないので、経営が圧迫されるリスクも高いです。変動制の場合は経営難のときのリスクは低いものの、売上が高くなるほどロイヤリティも高くなってしまいます。

ただ、先述の通りキッチンカーはロイヤリティなしのフランチャイズも多いです。

自由度が低い

キッチンカーのフランチャイズに加盟する2つ目のデメリットは、「自由度が低い」ことです。

フランチャイズにはチェーンごとのルール・マニュアルがあり、それに沿って運営しなくてはなりません。オリジナルメニューを開発したり、お客さまの声を取り入れてお店をどんどん改善したりしたい人にとっては窮屈かもしれません。

売上が天候や季節に左右されやすい

キッチンカーのフランチャイズに加盟する3つ目のデメリットは、「売上が天候や季節に左右されやすい」ことです。

キッチンカーは屋外で注文から商品提供まで行うため、雨の日や雪の日、寒い日などは集客しづらくなります。特にアイスクリームやジュースなどの冷たい商品は、冬場はあまり売れないでしょう。

キッチンカーのフランチャイズなら、低コスト・低リスクで開業できる

キッチンカーは飲食業のなかでも低コスト・低リスクで開業できる業態です。フランチャイズで開業する場合、加盟費やロイヤリティがかからないチェーンも珍しくありません。出店場所を紹介してくれるチェーンも多く、他業態よりもフランチャイズに加盟するメリットは大きいといえます。

キッチンカーの運営を成功させるカギは「情報力」と「出店場所」です。季節や天候、平日・祝日などを踏まえてどこに出店すればいいのかアドバイスをくれるチェーン、出店場所を積極的に紹介してくれるチェーンを選びましょう。

本記事で紹介したフランチャイズのなかに気になるところがあったら、まずは公式HPをチェックしてみてください。加盟費やロイヤリティ、詳しいサポート内容など、わからないことがあったら問い合わせをしてみましょう。なるべくたくさんのチェーンの情報を集め、自分に合ったところを選ぶことが大切です。

フランチャイズの人気5業種を特徴別に紹介!人気の理由やチェーン選びの注意点、成功のコツも解説

フランチャイズで人気の5業種を、どんな人に人気なのか、なぜ人気なのかと併せて紹介します。フランチャイズで開業する際の注意点や経営を成功させるコツも解説します。フランチャイズでの開業を迷っている方、開業する業種が決まらない方は、ぜひ参考にしてください。

フランチャイズの人気業種5選

すでに知名度のあるブランドを掲げられること、本部のサポートを受けながら経営していけることから、フランチャイズでの開業は特に経営経験、その業界・業種の経験がない人に人気です。

そんなフランチャイズのなかでも人気の業種を5つ紹介します。各業種の人気の理由、どんな人に向いているのかも解説します。

飲食業のなかでも低リスク「キッチンカー」

飲食業はフランチャイズのなかでも人気の業種で、「一国一城の主になりたい」「多店舗経営でガンガン稼ぎたい」など、さまざまな人が加盟契約を結んでいます。そんな飲食業のなかでも低リスクで開業できると人気なのが、「キッチンカー」です。

キッチンカーは小さなトラックを使い、移動しながら運営できる飲食店です。店舗を構えるために土地や建物を用意する必要がなく、初期費用を抑えて開業できます。普通、飲食店を開く場合は1,000万円近い開業費が必要になりますが、キッチンカーなら200万~300万円ほどで開業できることが多いです。1~2人で運営できるため、人件費もあまりかかりません。

何より、キッチンカーは移動できます。立地選びが原因で経営難に陥ることはなく、「平日はオフィス街や駅回り」「休日は繁華街やイベント会場」というように、状況に応じて集客できそうな場所に出店することもできます。

コストを抑えられること、立地に縛られないことから、低リスクで開業できると人気です。

ニーズが高く低リスク「買取サービス」

近年、人気が急激に高まっているのが「買取サービス」です。店舗を構え中古品の売買をするリサイクルショップはもちろん、貴金属を専門に買い取る店舗、買い取った商品を一般消費者ではなく本部や業者に販売する事業など、さまざまなチェーンが登場しています。

最近特に人気なのが、店舗で買い取った商品を本部が買い取ってくれるフランチャイズです。いわゆるリサイクルショップでは買い取った商品がいつまでも売れず、在庫を抱えるリスクがあります。買い取った商品を販売・保管するためのスペースも必要です。

店舗で買い取った商品を本部がそのまま買い取ってくれるなら、在庫を抱えるリスクはありません。商品の販売・保管のためのスペースも必要ないため、小さな土地でも開業できます。

最近はフリマアプリが普及し、いらない物を売る人が増えました。少子高齢化と終活の影響で、不用品をまとめて買い取ってくれるサービスへのニーズも高まっています。

低リスクでニーズの高い事業を始められる「本部による買取保証ありの買取サービス」が、買取サービスのなかでも特に人気です。

土日だけの副業にも人気「家事代行」

土日だけの副業にも人気なのが「家事代行」のフランチャイズです。個人宅の掃除を代行するハウスクリーニング系のサービス、主に一人暮らしの高齢者を対象に障子の張り替えやお墓掃除の代行をする便利屋系のサービスが近年人気を集めています。

家事代行のフランチャイズでは本部が依頼を集め、加盟店に割り振りするチェーンが増えてきました。加盟店は営業や集客をする必要がなく、家事代行のみに専念できます。「土日だけ」「都合が付くときだけ」など、スケジュールの調整がききやすいチェーンも珍しくありません。特別なスキルも、店舗を構える必要もなく、土日だけの副業として取り組む人も多いです。

家事代行サービスに対するニーズが高まり続けていることも人気の理由です。少子高齢化や核家族世帯の増加により、一人暮らしの高齢者は増えました。自宅の掃除だけでなく、障子の張り替えやお墓掃除などもしてくれる便利屋系のサービスは、高齢者の一人暮らし世帯から人気を集めています。

ハウスクリーニング系のサービスは若い世代からも人気です。たとえば共働き世帯は「家事をする時間が取れない」「仕事と家事で家族の時間がつくれない」といった悩みを抱えています。一人暮らしの若年層にも、「家事をする時間を趣味や勉強にあてたい」というニーズがあります。

最近はタイパ(タイムパフォーマンス。かけた時間に対する満足度の高さ)を重視する人が増えました。この価値観の変化が、家事代行をはじめとする「お金で時間を買えるサービス」の人気を高めているのです。

副業に人気「コインランドリー」

投資に近い感覚で取り組める副業として人気なのが「コインランドリー」です。基本的に無人運営のコインランドリーでは、オーナーが店頭に立つ必要も、スタッフを常駐させる必要もありません。

そんなコインランドリーはランニングコスト、特に人件費を抑えて運営できます。定期的に掃除や洗剤の補充などはしなければなりませんが、スタッフを常駐させる必要がないため、他業種と比べて人件費を大きく抑えられます。

時間に余裕があるなら、オーナー自ら清掃や補充をするのもいいでしょう。人件費をゼロにできるうえ、自ら手を動かすことは本業の気分転換にもなります。

アパートやマンションなどの不動産経営にも似たようなメリットがありますが、これらの物件は維持や修繕に気を配らなければならず、そのためのコストもかかります。コインランドリーも維持・修繕は必要ですが、人が住むわけではないため、アパート・マンションほどのコストはかかりません。

多店舗経営に人気「エステ・サロン」

手離れが良く、多店舗経営に人気なのが「エステ・サロン」のフランチャイズです。オーナー自らが店頭に立ち施術を提供することもできますが、スタッフに店舗運営を任せるオーナーが多いです。必要な機器は本部から購入でき、宣伝・集客に積極的な本部が多く、オーナーは経営に専念できます。

小さなスペースで開業できるのもエステ・サロン業のメリットです。特に脱毛サロンはマンションの1室に店舗を構えられるチェーンも多く、他業種に比べて物件取得費を大きく抑えられます。

近年はエステ・サロンへのニーズが多様化し、男性客も増えてきました。眉毛・まつげのエステや痩身サロンなど、業態も多様化しています。社会の流れや地域のニーズを捉え、戦略的な経営・店舗展開ができるエステ・サロンは、多店舗展開を目指すオーナーはもちろん、経営経験が豊富なオーナーのサイドビジネスにも人気です。

フランチャイズ開業が人気な理由

フランチャイズは経営経験がない人だけでなく、経営者や企業のサイドビジネスとしても人気です。フランチャイズでの開業が人気を集める3つの理由を紹介します。

チェーンのブランド力・集客力を活かせる

フランチャイズが人気を集める1つ目の理由は、「チェーンのブランド力・集客力を活かせる」ことです。

ゼロからお店を開いたりビジネスを立ち上げたりする場合、見込み客への認知からはじめなくてはなりません。マーケティングの知識や経験がないと集客は難しいでしょう。自ら集客について学び実践するとしても、そのための労力と時間がかかります。

知名度の高いチェーンなら、その看板を掲げているだけでもある程度の集客ができるでしょう。本部がテレビCMや広告を出すこともあり、宣伝費をかけずに集客できることもあります(宣伝費を加盟店から少しずつ徴収するチェーンもあります)。

サポートありで未経験でも経営しやすい

フランチャイズが人気を集める2つ目の理由は、「サポートありで未経験でも経営しやすい」ことです。

加盟するチェーンにもよりますが、フランチャイズ本部は加盟店に手厚いサポートを提供しています。開業前後の研修やマニュアル、業務効率化や店舗運営に役立つシステムなどを提供してもらえるため、未経験でも安心して経営を進めていけるでしょう。

独自の仕入ルートやオリジナル商品を提供する本部も多いです。オーナーは仕入先の開拓や価格交渉などをする必要がなく、スタッフの育成や経営戦略の見直しなどに集中できます。

稼げる仕組みが確立されている

フランチャイズが人気を集める3つ目の理由は、「稼げる仕組みが確立されている」ことです。

フランチャイズ本部には各加盟店から成功事例や失敗事例、客数や売上など、さまざまなデータが集まってきます。これらのデータを分析し、稼げる仕組みを構築し、改善し続けてきたのです。

稼げる仕組み、成功のためのノウハウが確立されているビジネスにそのまま乗れるのがフランチャイズです。加盟店数や撤退率、先輩オーナーの事例などを参考に、稼げそうなチェーンを選ぶこともできます。

フランチャイズで開業する際の注意点

フランチャイズで開業する際の注意点を3つ紹介します。

契約期間と違約金の有無

フランチャイズで開業する際の1つ目の注意点は、「契約期間と違約金の有無」です。

一般的に、フランチャイズ契約には契約期間の定めや競業避止義務があります。契約期間の定めがある場合、期間内にフランチャイズ契約を解約すると違約金がかかるのが普通です。「経営難でお店を畳みたいが、違約金の支払いを考えるとなかなか廃業できない」ということもあるでしょう。

競業避止義務は同業種での開業を制限する定めのことで、フランチャイズに加盟している間だけでなく、解約後も数年間は同業種での開業ができなくなります。

ロイヤリティの有無・形態

フランチャイズで開業する際の2つ目の注意点は、「ロイヤリティの有無・形態」です。

ロイヤリティとは、加盟店が月々の売上の一部を本部に支払う仕組みです。本部はロイヤリティの対価として、加盟店にさまざまなサポートを提供します。

このロイヤリティは大きく固定制と変動制に分けられます。固定制は毎月決まった金額を、変動制は売上の何%かを本部に支払う仕組みです。

毎月決まった金額を支払う固定制では、売上が高くなるほど利益率も高くなります。その一方、売上が低くなるほど支出に占めるロイヤリティの割合は大きくなり、経営が圧迫されやすいです。

毎月決まった割合で売上の一部を支払う変動制は、変動制に比べて経営が圧迫されるリスクは低いでしょう。売上が下がればロイヤリティも下がるからです。ただし、売上が高くなるほどロイヤリティも高くなるため、利益率を高めるのは難しいでしょう。

ビジネスへのニーズを考える

フランチャイズで開業する際の3つ目の注意点は、「ビジネスへのニーズを考える」ことです。

フランチャイズに加盟すれば、稼げる仕組みが確立されたビジネスモデルに乗り、すでに成功例がいくつも出ているノウハウを活用して経営を進めていけます。

しかし、現代社会はとにかく変化が早いです。新しいサービスの登場により顧客や見込み客が奪われたり、社会情勢の変化によりビジネスへのニーズそのものが激減したりすることもあります。

そのビジネスはどんな層からのニーズがあるのか、これからの社会でも通用するのか、社会情勢や市場動向をチェックし、見極めなければなりません。

フランチャイズ経営を成功させるコツ

フランチャイズ経営を成功させる3つのコツを紹介します。

フランチャイズ加盟の目的を明確にする

フランチャイズ経営を成功させる1つ目のコツは、「フランチャイズ加盟の目的を明確にする」ことです。

同じ業界・業種のフランチャイズでもさまざまなチェーンがあります。経営やその業界での経験不足を補うためにフランチャイズに加盟するなら、ロイヤリティが多少割高でも、サポートが充実したチェーンを選ぶといいでしょう。

多店舗経営を目指すなら、エステ・サロンやコインランドリーなどの多店舗経営がしやすい業種がおすすめです。各チェーンの多店舗経営の事例を集め、比較するのもいいでしょう。

フランチャイズ加盟の目的が明確になれば、どんなチェーンが自分に合っているのか、どんな情報を集めるべきなのかが見えてきます。

理念や方向性に共感できるチェーンを選ぶ

フランチャイズ経営を成功させる2つ目のコツは、「理念や方向性に共感できるチェーンを選ぶ」ことです。

フランチャイズはチェーンごとにルールやマニュアルがあり、それに沿って運営しなければなりません。エステ・サロンやコインランドリーなら本部指定の設備を購入しなければならなかったり、飲食業ならオリジナルメニューの開発ができなかったり、さまざまな縛りがあります。

だからこそ、理念や方向性に共感できるチェーンを選びましょう。本部の考え方に共感できないと、「何でこんなチェーンに加盟してしまったんだろう」「やりたいようにできなくてやる気が起きない」と、経営が嫌になってしまうかもしれません。

本部任せにしない

フランチャイズ経営を成功させる3つ目のコツは、「本部任せにしない」ことです。

フランチャイズに加盟すれば、本部からさまざまなサポートを受けられます。しかし、本部と加盟店は対等なビジネスパートナーであり、受身でいては成功は難しいです。経営者としての自覚を持ち、積極的に勉強したり、新しいことを試したりしましょう。

先輩オーナーや他店の成功事例・失敗事例を集めるのもいいでしょう。他店を参考に経営を改善していけるというフランチャイズのメリットを活かすことで、成功確率は高くなります。

フランチャイズ選びにおすすめの比較サイト8選

加盟するフランチャイズを探すときは「フランチャイズ比較サイト」が便利です。加盟店募集中のフランチャイズを業種や「どんな人におすすめか」などの条件で検索したり、事業内容はもちろん加盟金や収益実績なども調べたりできます。比較サイトからそのまま説明会への申し込みもできます。

フランチャイズ選びにおすすめの比較サイトを8つ紹介します。

フランチャイズ比較.net

  • サイト開設から15年の実績
  • エージェント所属で契約までサポート
  • 開業祝い金がもらえる

フランチャイズ比較.netはサイト開設から15年以上の実績があるサイトです。人気ランキングが掲載されていたり、エリア・ジャンルなどでの絞り込み検索もできます。また、FCエージェントが所属しており、初めての開業でもフランチャイズの選び方から独立・契約までのサポートもしてくれます。

詳細:https://www.fc-hikaku.net/

アントレ

  • 他オーナーの声が聞ける
  • セミナー・相談窓口など様々なサポートを展開
  • 開業だけでなく副業も検索可能

アントレは、フランチャイズ、副業、独立など様々なケースに合わせた情報を提供しているサイトです。開業セミナーや相談窓口など様々なイベントを実施しており、初めての独立でも心配がありません。また、キーワード検索や様々な条件から検索ができるため、自分に適したフランチャイズの情報を見つけやすいメリットもあります。

詳細:https://entrenet.jp/ 

フランチャイズWEBリポート

  • 予算別でのフランチャイズ検索ができる
  • オンライン説明会も実施
  • 成功事例など他加盟店の情報を多数掲載。

フランチャイズWEBリポートは、予算別でフランチャイズが検索できるため低予算からのフランチャイズも見つけられるサイトです。メルマガでの情報提供や加盟店の成功事例やインタビューなども掲載しています。また随時オンライン説明会を実施しています。

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

詳細:https://fc.dai.co.jp/ 

フランチャイズの窓口

  • 25,000人以上の会員登録数
  • 全国で説明会やセミナーを実施
  • オフラインでのマッチングイベントも実施

フランチャイズの窓口は、会員登録数25,000人以上の大手フランチャイズサイトです。掲載されている業種は、教育・小売・美容・介護など幅広い業種をカバーしています。また、全国での説明会やセミナー、マッチングイベントなども実施しており、自分に適したフランチャイズを見つけられます。

詳細:https://www.fc-mado.com/

フランチャイズビズ

  • 他社サイトの未掲載のフランチャイズも掲載
  • 多数の飲食店の掲載
  • 200件近い店舗掲載(2023年10月20日現在)

フランチャイズビズは、通常のフランチャイズサイトには掲載されていないフランチャイズが掲載されているサイトです。通常のフランチャイズサイトは広告宣伝費がかかってしまうため大手が多くなってしまうが、フランチャイズでは飲食店を中心に200件近い店舗が掲載されています。

詳細:https://franchaiz.biz/ 

ビジェントフランチャイズ

  • 100以上のフランチャイズが掲載
  • フランチャイズのモデルケースや基礎知識が学べる
  • エリア・ジャンル・人気ランキングなどから検索可能

ビジェントフランチャイズは100以上のフランチャイズが掲載されているサイトです。フランチャイズの掲載だけでなく、フランチャイズに関する基礎知識やモデルケースなどフランチャイズを学ぶためにも有効です。

詳細:https://franchise.bgent.net/

カケハシ

  • チャットで問い合わせが可能
  • すべての案件が営業支援や開業支援付き
  • 収益情報だけでなく、サポート情報も含めた豊富な掲載情報

カケハシは、フランチャイズ情報から代理店募集も行っているサイトです。チャットでの問い合わせが可能であったり、すべての案件が営業・開業支援付きなため初めての開業でも不安なく始められます。

詳細:https://www.kkhashi.com/

フランチャイズ加盟募集.net

  • 説明会日程検索も可能
  • 副業でも対応できる手軽な案件も掲載
  • 成功事例も多数掲載

フランチャイズ加盟募集.netは飲食業やサービス業、小売業の掲載されているサイトです。1人での独立や副業からでも対応できる手軽な案件も多数掲載されています。また成功の事例も多数掲載されているため、初めての独立でも安心できます。

詳細:https://fc-kamei.net/

フランチャイズ選びでは人気よりも、自分との相性が大切

フランチャイズで開業する際、人気の業界・業種やチェーンを選ぶのは悪くありません。人気であるということは、需要がある、稼げる仕組みが確立されているということでもあります。

しかし、人気だからというだけで加盟チェーンを選んではいけません。人気の業界・業種にはライバルも多いです。本部の理念や方向性に共感できなくては、経営に対するモチベーションを保てないかもしれません。

まずはその業界・業種やチェーンがなぜ人気なのか考えてみましょう。気になるチェーンを見つけたら説明会に参加してみてください。ビジネスモデルやサポートの詳細、市場動向など、説明会に参加することでさまざまな情報が得られるでしょう。

フランチャイズを探したり比較したりするときは、本記事で紹介した比較サイトが便利です。業界・業種だけでなく、「社会に貢献できる」「研修制度が充実している」といった特徴でフランチャイズを探せるサイトもあります。

土日にできる副業5選のメリット・デメリット、向いている人の特徴を詳しく解説

土日にできる副業を厳選して5つ紹介します。「土日にちょっとしたお小遣い稼ぎがしたい」という人はもちろん、「まずは土日の副業から始めて、将来は本業にしたい」「ゆくゆくは従業員を雇いビジネスを拡大していきたい」という人におすすめの仕事も紹介します。

データ入力

はじめやすさ:★★★★★

稼ぎやすさ:★★☆☆☆

リスク:★☆☆☆☆

将来性:★☆☆☆☆

データ入力はExcelやGoogleスプレッドシートなどの表作成シートに、指定されたデータを入力していく仕事です。クライアント企業の経費や精算にかかわる数値を入力したり、営業リスト作成用に指定された業種の会社の会社名・代表電話番号・所在地などをインターネットで検索し、表作成シートに転記していったりします。

メリット

  • PC1台とインターネット環境があればはじめられる
  • マニュアルどおりに進めるだけで初心者でも簡単
  • 本業でPC作業をしている人ならすぐに慣れる

データ入力は本記事で紹介する副業のなかでも特に始めやすいです。PC1台とインターネット環境があればすぐに始められるので、コストはほとんどかかりません。自宅に固定回線がない人も、スマホのテザリングをPCにつなげば作業できるでしょう(ただし、営業リスト作成のような仕事は検索する回数が多く、それなりの通信容量を使います)。

マニュアルどおりに進めるだけ、基本的なPC操作とコピー&ペーストができれば誰でもできる仕事なので、初心者でもすぐに慣れるはずです。本業でPC操作をしている人、ExcelやGoogleスプレッドシートを使っている人なら、はじめからスピーディに作業を進められるでしょう。

デメリット

  • 単価が低く稼ぎづらい
  • 単純作業なので飽きやすい
  • 内容によってはある程度の高速回線が必要

データ入力は単純作業なので、誰でもすぐに慣れるでしょう。しかし、作業が単純すぎるあまりすぐに飽きてしまう人も多いです。単価は「1文字0.1~1円」「1件数円~数十円」ほどと低く、作業スピードが早くなければあまり稼げません。

作業自体に面白みがなく稼ぎづらいことから、すぐに飽きてしまい、ほかの副業に目移りしてしまう人もいるでしょう。慣れてきたら、飽き防止のためにYouTubeやDVDなどを見ながら作業するのもいいかもしれません。ただし、余所見はミスにつながるので、これらの動画は見るというよりながら聴きする程度にしておきましょう。

「営業リスト用に指定されたカテゴリの会社のデータを集める」のような、何度も検索したりたくさんのWebページを開いたりする案件では、ある程度の高速回線が必要です。回線の速度が遅くても作業はできますが、Webページを開くのに5秒、10秒とかかるようでは作業が進まず、稼げる金額も少なくなります。

向いている人

  • PCや表計算ソフトの操作に慣れている人
  • ゲーム感覚でスピードアップを楽しめる人
  • ライブ配信が好きで、よくながら聴きしている人

データ入力の副業では正確さを保ちつつ、いかにスピーディに作業を進められるかが重要です。作業スピードが上がるほど時給換算したときの金額も高くなります。単純作業が好きな人、ゲーム感覚で作業スピードを高めるために工夫できる人に向いています。

本記事で紹介する副業のなかでも、データ入力は動画のながら聴きがしやすい仕事です。YouTubeや配信アプリのライブ配信が好きな人にとっては、動画を見ながらお小遣い稼ぎができるぴったりの副業かもしれません。

ライター

はじめやすさ:★★★★★

稼ぎやすさ:★★★☆☆

リスク:★☆☆☆☆

将来性:★★★★★

ライターには取材をして記事を書く仕事や書籍のゴーストライターなどさまざまな仕事がありますが、副業に向いているのが「Webライター」です。本記事のようなWebで公開される記事を書く仕事で、主にインターネットで指定されたテーマについて調べ、読者の役に立つ記事、宣伝・集客ができる記事を書きます。

メリット

  • 「伝わる日本語」を書く力が付く
  • 自分の知識や経験を活かせる
  • さまざまな分野の知識が身に付く

ライターは不特定多数の読者に向けて記事を書く仕事です。読者の年齢や性別、職業などは多種多様で、どんな人にとってもわかりやすい記事を書かなければなりません。はじめはうまく書けずに苦労するかもしれませんが、書き続けるうちに「誰にとってもわかりやすい、伝わる日本語」が書けるようになるでしょう。これは本業で報告書やメールを書いたり、プライベートでLINEのやり取りをしたり、さまざまな場面で役立つ力です。

自分の知識や経験を活かせること、記事を書くことでさまざまな分野の知識が身に付くことも、ライターならではのメリットです。

たとえば本記事は「土日にできる副業」というテーマで書かれています。土日にできる副業にはどんな種類があるのかインターネットで検索し、内容がよくわからない仕事があれば、その仕事について詳しく調べなければなりません。このように副業に関する記事をたくさん書けば、どんな副業があるのか、どの副業がどんな人に向いているのかがわかるようになり、自分の副業を選ぶときにも役立ちます。

副業に関する記事を書き続ければ、副業の記事はあまり調べなくても書けるようになるでしょう。たとえば筆者は副業やフランチャイズなどの分野に詳しいです。記事で紹介する副業の種類を決めるときはリサーチ(インターネットで調べること)をしましたが、各副業について紹介する文章は、ほとんど何も見ずに書いています。自分の詳しい分野なら、頭のなかにある知識や知見を使ってスピーディに書けるでしょう。何より、自分の知識や知見を活かして記事を書くのは楽しいものです。

デメリット

  • 慣れるまで1記事書くまでにかなりの時間がかかる
  • 最初はあまり稼げない
  • 身体が痛くなりやすい

ライターは日本語さえ書ければ誰でも始められる仕事です。しかし、誰にとってもわかりやすい記事を書くのは意外と難しいものです。最初は「この書き方で本当にいいのかな?」「これ以上書くことが思いつかない」「記事を書くためのリサーチのやり方がわからない」と、つまずくことも多いでしょう。3,000文字の記事を書くのに5時間かかる人も珍しくありません。ライターは執筆速度=時給なので、慣れるまではあまり稼げないでしょう。

ただ、続けるうちにスピードは上がっていきます。参考までに、筆者もはじめのうちは3,000文字の記事を書くのに3~5時間ほどかかっていましたが、今では1時間で3,000~5,000文字を書けるようになりました。

ただ、どんなに慣れても「身体が痛い」という悩みはつきまといます。PC画面を見つめ、同じ姿勢でタイピングし続けるライターは、肩こりや腰痛になりやすいです。これらの痛みがひどくなると、作業を30分続けるのも辛くなります。20~30分に一度は立ち上がって肩を回す、記事を1本書いたら軽い散歩に行くなど、こまめに身体を動かすようにしましょう。座り続けていると背中が痛くなりやすいので、スタンディングデスクを使うのもおすすめです。

向いている人

  • 調べ物が好きな人
  • 気が付くと考え事をしている人
  • 副業からはじめて本業にしたい人

ライターはとにかく色々なことを調べなければなりません。たとえば本記事でデータ入力の単価について書きましたが、これも「データ入力 相場」と検索したり、クラウドソーシングで実際の単価をチェックしたりして調べています。子どもの頃に図書館で調べ物をするのが好きだった人、総合的な学習の時間が好きだった人は、ライターに向いているでしょう。大人になってからも、わからないことがあればすぐに本やスマホで調べているという人にもおすすめできる副業です。

調べるだけでなく、考える力も必要です。調べて得た情報からどんなことがいえるのか、どう表現すれば伝わりやすいのか、読者さんの心を動かせるのか、ライターは常に脳みそをフル回転させています。ふと気が付くと考え事をしているという人は、ライターに適正があるでしょう。

ライターは副業におすすめなだけでなく、キャリアアップの幅が広い仕事でもあります。ライターとして稼げるようになったら副業から本業にシフトすることも、ライターから編集者やディレクター(記事製作の監督をする人)を目指すこともできます。

動画編集

はじめやすさ:★★★★★

稼ぎやすさ:★★★☆☆

リスク:★★☆☆☆

将来性:★★★★☆

動画編集は企業から個人まで、さまざまな人から動画製作を請け負う仕事です。最近はYouTuberの台頭や企業のYouTube進出などにより、需要が一気に高まりました。クライアントから撮影済み動画を受け取り、不要な部分をカットしたり、テロップやBGM・効果音を付けたり、動画を編集する仕事です。

メリット

  • 仕事(依頼)の数が多い
  • 意外と低コストで始められる
  • 簡単な仕事なら初心者でもできる

動画編集は敷居の高い仕事と感じるかもしれませんが、意外と始めやすい仕事です。動画の「間」をカットしたり、テロップや効果音を付けたりするだけの仕事なら、時間をかけれ初心者でもできます。簡単な動画編集なら1万円ほどで購入できる編集ソフトでもこなせるでしょう。YouTubeの動画なら、YouTube内の編集機能でも編集できます。

先述の通り、YouTuberの台頭により動画編集の仕事は増えました。個人の、まだあまりチャンネル登録者数が少ないYouTuberが、低コストで編集を任せられるパートナーを探していることもあります。はじめのうちは単価が低くても簡単な仕事を請け負い、スキルアップと実績づくりを目指すといいでしょう。続けるうちに高単価の仕事も請け負えるようになってきます。

デメリット

  • 動画編集には時間がかかる
  • データ入力やライターに比べるとコストがかかる
  • ほかの副業に比べて自分のペースで続けるのが難しい

データ入力やライターはPCとインターネット環境さえあればすぐに始められますが、動画編集には編集ソフトが必要です。スペックの低いPCでは作業が進めづらいかもしれません。編集ソフトや作業用のPCなどを用意するための投資が必要になるかもしれません。

動画編集にはとにかく時間がかかる仕事で、10分の動画を作るのにかかる時間は8~12時間ほどといわれています。

データ入力やライターのように「慣れてくれば早くなる」とも言い切れません。動画編集では編集作業に入る前に動画の内容を確認しなければならず、倍速で確認したとしても、確認にはある程度の時間がかかります。動画編集者としての腕が上がってくれば「ほかにカットできる”間”はないか」「もっといい演出があるのではないか」と、こだわりも出てくるでしょう。

高単価の案件では高度な編集が要求されるうえ、クライアントとの打ち合わせも必要です。続けるうちに時給は上がり、作業時間を短縮する工夫もできるようになりますが、データ入力やライターほどの時短は難しいでしょう。

土日のみの副業ではできることに限界があり、上を目指すほど、自分のペースで続けるのが難しくなっていくかもしれません。

向いている人

  • 将来本業にしたい人
  • 動画を観るのが好きな人
  • 結婚式や忘年会などのムービーを作ったことがある人

動画編集はライターと同じく、将来本業にしたい人におすすめの副業です。まずは土日のみの副業で実績を積みながら、少しずつ動画編集にかける時間を増やしていくといいでしょう。

動画を観るのが好きな人にもおすすめできます。動画編集の仕事をはじめると、動画を観ながら「この演出いいな」「この”間”はカットした方が良かったんじゃないか?」などと考えるようになるでしょう。動画を観れば観るほど、編集や演出のアイデアは増えていきます。

結婚式や忘年会などでムービー製作をしたことがあるなら、簡単な動画編集はもうできるはずです。当時使った編集ソフトが残っているなら、それを使って最初の仕事を請け負ってみましょう。

家事代行

はじめやすさ:★★☆☆☆

稼ぎやすさ:★★★☆☆

リスク:★★★☆☆

将来性:★★★★☆

家事代行はハウスクリーニングや障子の張り替え、お墓掃除などの家事を代行する仕事です。共働き世帯や高齢者の一人暮らし世帯が主な顧客で、障子の張り替えやお墓掃除の代行は高齢者からのニーズが高いです。

家事代行を始める方法は大きく3つに分けられます。ココナラのような「スキル販売プラットフォーム」を使う方法と、フランチャイズに加盟する方法、個人で開業する方法の3つです。土日の副業として始めるならスキル販売プラットフォームかフランチャイズがおすすめです。

メリット

  • 未経験でも始めやすい
  • 時間の融通がききやすい
  • フランチャイズなら集客や営業を本部に任せられることも

家事代行は個人宅の掃除や障子の張り替え、お墓掃除などの簡単な家事を代行するサービスです。特別なスキルがなくても、家事が一通りできれば始められるでしょう。

普通の掃除では落ちない水垢やカビなど、こびりついた汚れを落とすハウスクリーニングも、フランチャイズに加盟すれば未経験から簡単に始められます。加盟するチェーンにもよりますが、仕事に必要なスキルは数日程度の研修で身に付けられるでしょう。ハウスクリーニング用の道具も本部が提供してくれるので、洗剤や道具選びで迷うこともありません。

フランチャイズのなかには加盟店の代わりに集客や営業をしてくれるところもあります。本部に入った依頼はそのエリアの加盟店に割り振られ、都合の付くときだけ引き受けることもできます。

このようなチェーンを選べば、土日のみの副業として家事代行を始められるでしょう。

デメリット

  • 経営の自由度が低い
  • 加盟金やロイヤリティがかかる
  • チェーンのイメージの影響を受ける

フランチャイズにはルールやマニュアルがあり、加盟店はそれに沿って経営しなくてはなりません。個人での開業に比べると自由度は低いです。

チェーンのブランド力を使って集客ができるのはメリットですが、他店が起こしたトラブルでチェーン全体のイメージが悪くなり、自店にまで悪影響が及ぶリスクもあります。

加盟金やロイヤリティがかかるため、ここまで紹介してきた3つの副業に比べてリスクも高いです。加盟するチェーンにもよりますが、店舗用の物件がいらないチェーンでも100万円弱の初期費用が必要になると考えておきましょう。ロイヤリティは固定制で月3~8万円ほど、変動制で売上の6~27%ほどが相場といわれています。

向いている人

  • 社会に貢献できる仕事がしたい人
  • 将来本業にしたい人
  • 従業員を雇い、事業拡大を目指したい人

家事代行は土日のみの副業というよりも、「土日の副業から始めて、いずれは本業にしたい」という人に向いています。まずは副業で始めて感覚をつかみ、慣れてきたら本業にシフトするといいでしょう。

従業員を雇い、規模拡大を目指すオーナーも多いです。店舗用の物件が必要ないチェーンなら、規模拡大にかかるコストも抑えられ、低リスクで売上アップを目指せるでしょう。

キッチンカー

はじめやすさ:★★☆☆☆

稼ぎやすさ:★★★★☆

リスク:★★★★☆

将来性:★★★☆☆

キッチンカーは小さなトラックを使い、クレープやドリンク、メロンパン、たこ焼き、焼き鳥などの移動販売をする仕事です。個人で開業することもできますが、経営ノウハウや出店場所の紹介、商品提供などのあるフランチャイズでの開業がおすすめです。

土日のみの副業にも向いていて、平日は会社員として働き、集客力の高い休日のイベント会場に出店するという働き方ができます。

メリット

  • 低コストで飲食業を始められる
  • 立地選びを間違えるリスクがない
  • 事業を拡大しやすい

キッチンカーは飲食業のなかでも低コスト・低リスクで始められる事業です。通常の飲食店は店舗用の建物と土地が必要で、初期費用として1,000万円ほどかかることも珍しくありません。

その一方、キッチンカーは小さなトラック1台で始められます。フランチャイズの場合、トラックの購入・レンタル費や加盟費などの諸々の初期費用を合計しても、200万~300万円ほどが相場といわれています。他業態と異なりロイヤリティがないチェーンも多いです。

基本的に1~2人回しなので、オーナー1人でも十分に運営できます。従業員を雇うとしても少人数で済むため、人件費を抑えられるでしょう。

オペレーションが簡単なのもキッチンカーの特徴です。「冷凍の生地を焼くだけ」「マニュアルどおりにフルーツや野菜をミキサーするだけ」などの簡単なオペレーションで商品を提供でき、テーブル管理も必要ありません。新人のアルバイトでもすぐに仕事を覚えられるので、既存店は従業員に任せ、オーナーは新しい店舗(キッチンカー)や事業を始めることもできます。

デメリット

  • 経営の自由度が低い
  • それなりの初期費用が必要
  • 天候や季節の影響を受けやすい

キッチンカーのデメリットは家事代行(フランチャイズ)とほぼ同じです。フランチャイズである以上チェーンのルールに従わなければならず、自由なお店づくりは難しいでしょう。

キッチンカーのフランチャイズはロイヤリティがないところも多いですが、初期費用はかかります。飲食業であるため食材ロスのリスクもあり、発注を間違えると赤字が出てしまうでしょう。

店舗を持たないことには「コストを抑えられる」「立地選びが原因で廃業に追い込まれる心配がない」というメリットもありますが、「天候や季節に左右されやすい」というデメリットもあります。雨の日や雪の日は、客足がどうしても遠のくでしょう。

特にフレッシュジュースやアイスクリームなどのキッチンカーは、冬場の売上が落ちやすいです。「どんな季節でも売れるメニューを選ぶ」「売れない季節は思い切って店を出さない」など、工夫が必要です。

向いている人

  • 副業で飲食業を始めたい人
  • イベントが好きな人
  • 将来本業にしたい人

キッチンカーは低コスト・低リスクで飲食業を始めたい人におすすめです。土日だけの副業でも、売上を伸ばしやすいイベントに絞って出店できます。フランチャイズ本部が出店できるイベント会場を紹介してくれることも多いです。イベントのにぎやかな雰囲気が好きな人にとっては、土日のキッチンカーの副業が、本業のリフレッシュになるでしょう。

経営に慣れてきたら従業員を雇い、複数の店舗(キッチンカー)を運営するのもおすすめです。キッチンカーは低コストで出店できるため、多店舗経営にも向いています。

キッチンカーの詳しいメリット・デメリットやおすすめのチェーンはこちらの記事で紹介しています。

土日の副業は目的と将来性を考えて決めよう

同じ「土日に副業を始めたい」という人でも、その目的はさまざまです。「土日にちょっとしたお小遣い稼ぎができたらいいな」という人には、データ入力やライターなどの始めやすい副業がおすすめです。土日のみのシフトで引越し作業や飲食店のアルバイトをしたり、週ごとにいろいろな単発アルバイトをしたりするのもいいでしょう。

「まずは副業から始めて、将来は本業にしたい」という人には、本記事で紹介したデータ入力以外の副業がおすすめです。「低リスク・低コストで始めたい」「在宅で働きたい」という人にはライターや動画編集が、「人とかかわる仕事がしたい」「将来は従業員を雇って規模拡大を目指したい」という人には家事代行やキッチンカーが向いています。

レストランのおすすめフランチャイズ5選!費用や選び方、業態ごとの戦略も解説

レストランのおすすめフランチャイズや加盟費・ロイヤリティの相場、どんなチェーンを選べばいいのかを解説します。レストランの業態や種類ごとの適した立地やターゲット層も紹介。「どんなレストランを開こうか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。

レストラン業界の現状

レストランは西洋料理店のことで、イタリアンやパスタなどの洋食を主に提供します。ドリンクメインで軽食も提供するカフェレストラン、バイキングやビュッフェなどもレストランに含まれます。

出典:外食市場に関する調査を実施(2022年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

グラフは国内の外食市場規模の推移をまとめたものです。飲食業はコロナ禍の影響を大きく受けた業界で、国内で初めて感染者が確認された2020年に、市場規模が大きく縮小しています。ファストフードをはじめとするテイクアウトやデリバリーがしやすい業態に比べ、店内での食事(イートイン)が主体のレストランが受けた打撃は大きかったでしょう。

しかし、2023年3月には政府によるマスク不要の呼びかけもあり、コロナ禍は実質終息したともいえます。レストランの売上も、徐々に回復してくるでしょう。

コロナ禍により、飲食業ではテイクアウトやデリバリーが当たり前になりました。しかし、レストランはほかの飲食店に比べ、「お店の雰囲気」が求められています。テイクアウトやデリバリーへの対応も大切ですが、「雰囲気のいいお店で楽しく食事がしたい」というニーズにどう応えていくか、お客さまにどのような食事体験を提供するかが、レストランが生き抜くうえで重要です。

レストランのフランチャイズにかかる費用

フランチャイズでレストランを開くための費用は「初期費用」と「ロイヤリティ」に分けられます。

初期費用

フランチャイズでレストランを開くための初期費用は、500万~1,000万円ほどが相場といわれています。店舗の面積や立地、インテリアなどによりかかる費用は大きく変わります。立地条件が良く、広くて高級感のあるお店を開くには、1,000万円では足りないこともあるでしょう。

これらの条件や加盟するフランチャイズにより異なりますが、費用の内訳はおおむね次の通りです。

  • 加盟費
  • 研修費
  • 店舗取得費
  • 店舗の工事費
  • スタッフの採用費
  • 備品や食材の仕入費 など

ロイヤリティ

フランチャイズに加盟すると「ロイヤリティ」がかかることがあります。ロイヤリティは加盟店がフランチャイズ本部に対して、月々の売上の一部を支払う仕組みです。フランチャイズ本部は店舗の運営・経営ノウハウや仕入ルートなどのサポートを提供し、加盟店はその対価としてロイヤリティを支払います。

レストランの場合、ロイヤリティは固定制なら月十数万円ほど、変動制なら売上の2~8%ほどが相場といわれています。

レストランのフランチャイズの選び方

レストランのフランチャイズを選ぶ3つのポイントを紹介します。

サポート体制

レストランのフランチャイズを選ぶ1つ目のポイントは「サポート体制」です。

レストランに限らず、フランチャイズを選ぶうえでサポート体制は重要です。特に経営や飲食業の経験がない場合、サポートの内容や手厚さで経営の成否が分かれるといっても過言ではありません。次のような観点から、各チェーンのサポート体制を比較しましょう。

  • 開業前研修の期間や内容
  • マニュアルの内容やわかりやすさ
  • 提供される仕入ルートやシステム
  • SVの訪問頻度
  • 本部による宣伝の有無や内容、宣伝費の徴収があるかないか など

加盟費・ロイヤリティ

レストランのフランチャイズを選ぶ2つ目のポイントは「加盟費・ロイヤリティ」です。加盟費やロイヤリティの金額はもちろん、「ロイヤリティは固定制か変動制か」も確認しましょう。

毎月決まった金額を支払う固定制は、売上が変わってもロイヤリティの額は変わりません。売上が高くなるほど利益率も高くなりますが、売上が低くなるほど経費に占めるロイヤリティの割合が大きくなり、経営が圧迫されやすいです。

売上の数%を支払う変動制はロイヤリティが経営を圧迫するリスクは低いでしょう。ただし、「本部が用意した仕入ルートを使わなければならない(原価を抑えづらい)」「売上が上がっても常に同じ割合でロイヤリティが発生する」など、利益率アップを狙いづらいかもしれません。

業態・提供メニュー

レストランのフランチャイズを選ぶ3つ目のポイントは「業態・提供メニュー」です。

レストランと一口に言っても、一般的なレストランから軽食メインのカフェレストラン、バイキング・ビュッフェまで、さまざまな業態があります。提供メニューもイタリアンやパスタなどの洋食だけでなく、「和食レストラン」「中華レストラン」など多種多様です。

業態や提供メニューが変われば、ターゲット層や適した立地も変わってきます。出店エリアがある程度決まっているなら、それに合ったチェーンを選ばなくてはなりません。

レストランの業態・種類

レストランにはさまざまな業態・種類があり、それによりターゲット層も適した立地も変わってきます。レストランの業態・種類について、それぞれの特徴やターゲット層、適した立地を紹介します。

一般的な洋食レストラン

パスタやイタリアンなどの洋食を提供する、一般的なレストランです。価格帯やお店の雰囲気にもよりますが、カップルやファミリーの集客に強いといえます。高級店はビジネスパーソンの接待・商談の場としても活用されています。

ガストやサイゼリヤのような価格帯の低いレストラン、知名度の高いレストランはファミリー客や学生客、女子会などで人気です。立地は住宅街近くの繁華街や駅回り、ショッピングセンターなどがいいでしょう。

高級店はビジネスパーソンもターゲットにしやすいですが、接待・商談の場としてなら、チェーン店よりも個人店に強みがあります。クリスマスや結婚記念日など、カップルや夫婦のイベントに関するニーズを狙った方が集客しやすいでしょう。立地は住宅街近くの繁華街や駅回りに加え、映画館や美術館、植物園などの近くも狙い目です。

和食・中華レストラン

和食レストランや中華レストランはファミリー客からのニーズが高いです。特に和食レストランは子・両親・祖父母の3世代での食事に適した場といえます。年末年始やお盆などの「親族が集うイベント」での集客に強く、車での行きやすさ、駐車場の広さなどが集客力に大きく影響するでしょう。

ファミリー客を取り込みたいなら「座敷の有無」も重要です。高齢者(祖父母)には腰痛があり、テーブル席よりも座敷席を好む人も多いからです。

カフェレストラン

カフェレストランはコーヒー・紅茶をはじめとするドリンクをメインに、サンドイッチやちょっとしたパスタなどの軽食も提供するタイプです。ビジネスパーソンのお昼休憩やカップルの休憩・ランチ、女子会などのニーズが高いです。立地はオフィス街や繁華街などがいいでしょう。

バーレストラン

バーレストランはアルコールの種類が多く、お酒に合う料理やおつまみなどを提供するタイプです。一般的なレストランよりも高級感を意識したお店が多く、カップル、ビジネスパーソンの飲み会の二次会やサシ飲みなどでよく使われます。立地は繁華街やオフィス街、映画館や美術館近くなどがいいでしょう。

バイキング・ビュッフェ

バイキング・ビュッフェのような食べ放題のレストランはファミリーや学生、カップルなどに人気です。加盟チェーン選びでは提供する料理はもちろん、料理の提供形態(セルフなのか注文制なのか)やアルコール提供・飲み放題プランの有無なども確認しましょう。立地は繁華街やショッピングセンター内などがおすすめです。

バーチャルレストラン

コロナ禍を経て急速に浸透したのが「バーチャルレストラン」です。バーチャルレストランとは既存の飲食店の厨房設備を使い、実店舗とは異なる看板のデリバリー専門店を運営するビジネスです。たとえば個人運営の居酒屋がパスタのバーチャルレストランにフランチャイズ加盟し、そのチェーンのパスタをデリバリー販売するようなイメージです。

既存店舗の厨房設備を活かせるため、新たにお店を構えるよりも低コストで開店・運営できます。デリバリーのみを提供するため店舗の規模や天候・季節に売上が左右されづらいのも特徴です。アイドルタイムの有効活用、運営安定化のために有効な選択肢といえます。

おすすめのレストランフランチャイズ5選

レストランのフランチャイズを業態・種類別に5つ紹介します。最近話題のバーチャルレストランも紹介するので、サイドビジネスや事業拡大を考えている飲食店オーナーもぜひ参考にしてください。

SABAR

SABAR
  • リピーター率40%のサバ専門店
  • メニューをサバ料理に絞ることで食材費29%を実現
  • 300店舗運営のノウハウに基づく、集客に関する手厚いサポート

SABARAは全メニューサバ料理という一風変わった和食レストランです。メニューをすべてサバ料理にすることで仕入れコストや食材ロスを抑え、食材費29%を実現しています。

リピーター率は40%と圧倒的で、常連客づくりに特に強いチェーンです。もちろん、新規集客にも力を入れています。300店舗を運営してきた実績に基づき、新規集客のためのWeb施策からリピーター獲得まで、集客ノウハウを惜しまず伝授してくれます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金380万円売上の3.8%5年要問い合わせ
※グループ店舗は300以上
SABARAの概要 ※開業資金は一例です

SABAEA公式サイト

焼肉きんぐ

焼肉きんぐ
  • 座席注文制の焼肉バイキング
  • 4つのブランドをFCとしてパッケージしてきた実績
  • 本部と加盟店がフラットに関わり合える「清正会」

焼肉きんぐは座席注文制の焼肉バイキングです。ほかにもゆず庵(寿司・しゃぶしゃぶ)や丸源(ラーメン)など、計4つのブランドをフランチャイズとしてパッケージしてきた会社が運営しています。

焼肉きんぐの運営会社「物語コーポレーション」の理念は「清く正しいフランチャイザー」です。加盟店が儲かることは大前提、そのための教育や情報開示を徹底し、クイックレスポンスの安心できるサポート体制を構築しています。年に1~2回は「清正会」というイベントが開かれ、加盟店と本部が同じ立場で情報交換をしています。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
焼肉きんぐの概要

物語コーポレーション公式サイト

ワールドビュッフェ

ワールドビュッフェ
  • 世界各国の料理を100種類以上ラインナップ
  • 神戸物産グループの強みを活かしたスケールメリット
  • ロイヤリティ1%で低コスト運営

ワールドビュッフェはバイキング・ビュッフェ業態において、トップクラスの知名度を誇るチェーンです。世界各国100種類以上の料理を広い店内で、時間無制限で提供するワールドビュッフェにはファンも多く、安定した客足が期待できるでしょう。

本部はワールドビュッフェ以外にも農業や漁業などの第一次産業から、加工(第二次産業)、販売(第三次産業)までを広く手がける神戸物産グループです。ワールドビュッフェ以外では「業務スーパー」が有名な企業で、そのスケールメリットを活かした低コスト運営ができるのも魅力です。

※ワールドビュッフェのフランチャイズに加盟できるのは法人のみです。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:300万円
アドバイザーフィー:100万円
保証金:700万円
総売上高の1%5年要問い合わせ
ワールドビュッフェの概要 ※開業資金は一例です

ワールドビュッフェ公式サイト

コメダ珈琲

コメダ珈琲
  • 圧倒的な知名度を誇るカフェレストラン
  • 社員として経験を積み、一国一城の主を目指せる
  • 土地柄に合わせた店づくりで地域密着型の運営を

コメダ珈琲はカフェレストランのなかでも圧倒的な知名度を誇るチェーンです。路面店からテナント店まで、全国のさまざまな土地で、その地域に合った店づくりをしています。

コメダ珈琲では自らがオーナーを勤める店舗を開くまで、コメダ社員として働きながら経験を積んでいけます。社員として給与を受け取り、開業資金を貯めながら実務経験まで積める、オーナーの未来を考えた仕組みです。

オーナーの負担を減らし収益を守るのが、コメダ珈琲のモットーです。たとえば「店舗の利益は、努力したその店舗のもの」という思いから、ロイヤリティは席数に応じた定額制。オペレーションも効率化を軸に考えられ、少ない労力とコストで安定運営を続けていけます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:300万円
加盟保証金:300万円(連帯保証人2名以上)
研修費:50万円
店舗施工指導料
独立店:350万円
ビルイン:200万円
1席あたり1,500円要問い合わせ968店舗
コメダ珈琲の概要 ※開業資金は一例です

コメダ珈琲公式サイト

かさねや

かさねや
  • デリバリー専門のとんかつ店
  • 3ヵ月の研修中は毎月30万円を支給
  • 自宅近くで開業できる

かさねやはデリバリー専門のとんかつ店です。既存店舗を引き継ぐこともできますが、自宅近くに本部に店舗を新設してもらうこともできます。デリバリー専門なので立地に左右されず、報酬体系はエリア制なので加盟店同士で競合する心配もありません。

加盟金、研修費用なしなので自己資金に余裕がなくても開業しやすいです。研修期間は3ヵ月で、既存店で実際のオペレーションを学べます。研修期間も毎月30万円の報酬がもらえるので安心です。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金、研修費用なし売上の5%
※Web販促サイトを使用する場合、Webサイト系夕の売上の7%
2年100店舗以上
かさねやの概要 ※開業資金は一例です

かさねや公式サイト

レストランのフランチャイズに加盟するメリット

レストランのフランチャイズに加盟する3つのメリットを紹介します。

チェーンのブランド力・集客力を活かせる

レストランのフランチャイズに加盟する1つ目のメリットは、「チェーンのブランド力・集客力を活かせる」ことです。

知名度の高いチェーンなら、その看板を掲げているだけでもある程度の集客ができるでしょう。本部がチェーンのテレビCMや広告を出すこともあります。知名度や集客力の高いチェーンに加盟すれば、開店当初からお客さまを集めたり、そのお客さまをそのまま常連客にしたりすることもできるでしょう。

本部のノウハウや仕入ルートを提供してもらえる

レストランのフランチャイズに加盟する2つ目のメリットは、「本部のノウハウや仕入ルートを提供してもらえる」ことです。

フランチャイズ本部には長年の経営で培ってきたノウハウがあります。立地や客層が異なるいくつ物加盟店のデータを集め、どんな店舗にどんな戦略が有効なのかを分析しているチェーンもあるでしょう。このようなノウハウ・情報を提供してもらいながら、立地や経営戦略を本部・SV(スーパーバイザー)と一緒に考えられます。

本部が食材や備品の仕入ルートを提供してくれるメリットも大きいです。仕入先の開拓や価格交渉にリソースを割かなくて済むため、オーナーは店舗運営に集中できるでしょう。セントラルキッチンがあるチェーンなら、店舗オペレーションは温めや盛り付けのみになり、新人スタッフでも簡単に調理できます。

多店舗展開しやすい

レストランのフランチャイズに加盟する3つ目のメリットは、「多店舗展開しやすい」ことです。

1店舗目の経営が成功したら、そのノウハウを活かして2店目、3店目と事業規模を拡大していけます。2店目3店目でも、「チェーンのブランド力や集客力を活かせる」というメリットが活きてくるでしょう。すでに多店舗経営をしている先輩オーナーの成功事例を参考にできることもあります。

レストランのフランチャイズに加盟するデメリット

レストランのフランチャイズに加盟するデメリットを3つ紹介します。

自由度が低い

レストランのフランチャイズに加盟する1つ目のデメリットは、「自由度が低い」ことです。

フランチャイズにはチェーンごとのルール・マニュアルがあります。提供メニューや店内のインテリアも決まっていて、自由なお店づくりはできないでしょう。オリジナルメニューの開発やお客さまの声を取り入れお店づくりをしたい人には窮屈かもしれません。

ただ、オリジナルメニューの開発ができるフランチャイズや店舗の公式SNSを自由に運用できるフランチャイズもあります。

他店や本部によるイメージダウンのリスクがある

レストランのフランチャイズに加盟する2つ目のデメリットは、「他店や本部によるイメージダウンのリスクがある」ことです。

フランチャイズはチェーンのブランド力を活かした運営ができますが、これにはデメリットもあります。他店で起きたトラブル、本部の広告や公式SNSによる炎上などによりチェーンのイメージが悪くなれば、自店にも悪影響がおよぶでしょう。

大手寿司チェーンの1店舗でアルバイトが悪ふざけをし、チェーン全体に大きな打撃を与えた事件は記憶に新しいです。他店で模倣犯が出て、事態の収拾が付かなくなるケースもあります。

加盟チェーン選びが難しい

レストランのフランチャイズに加盟する3つ目のデメリットは、「加盟チェーン選びが難しい」ことです。

レストランにはさまざまな種類があります。和食・中華レストラン、カフェレストランやバーレストラン、バイキング・ビュッフェなど、業態・種類が違えば適した立地や主なターゲット層も変わってきます。一般的な洋食レストランでも、お店の雰囲気や提供メニュー価格帯により経営戦略は大きく異なるでしょう。

開業エリアがある程度決まっている場合、選べるチェーンは限られてくるかもしれません。先述の「レストランの業態・種類」を参考に、立地や戦略に合ったチェーンを探してみましょう。

レストランのフランチャイズはターゲット層や立地を踏まえて選ぼう

レストランのフランチャイズは他業界・業態と比べてもチェーン選びが難しいです。洋食・和食・中華などの提供メニューはもちろん、価格帯やお店のタイプ(カフェレストランやバイキングなど)などのさまざまな要素によって、メインターゲットや適した立地が変わってくるからです。

本記事で紹介したレストランの業態・種類ごとに適した立地、集客しやすい層を参考に、まずは業態や立地を考えてみましょう。

業態や種類がある程度決まったら、いよいよチェーン選びです。本記事で紹介したチェーンのなかで気になるところがあったら、まずは公式HPをチェックしてみてください。加盟費やロイヤリティ、詳しいサポート内容など、わからないことがあったら問い合わせをしてみましょう。

フランチャイズの業界別ロイヤリティ相場|意味・種類を解説

ロイヤリティとは|意味・ロイヤルティの違い

ロイヤリティとは、著作権や商標権などの権利使用料のことであり、権利の使用者が権利者に対して支払う対価のことです。

フランチャイズ用語としてのロイヤリティ(Loyalty)

フランチャイズ用語で用いられるロイヤリティは、フランチャイズの本部からブランド名や知名度、メニューなどを使用する対価として、加盟店が本部に対して支払う費用のことです。ブランドなどを活用することで集客や信用度、ナレッジなども大きく異なるため、ビジネスの成功率を大きくあげます。

一般的には売上の数%を加盟店が本部に対して支払います。

マーケティング用語のロイヤルティ(Royalty)

マーケティングではロイヤルティが使われます。ロイヤルティとは忠誠や義理という意味合いで使われ、ブランドや店舗に対しての愛着心やこだわりという意味合いで使われます。ロイヤルティが高い顧客は新商品が出たときに購入してくれる可能性が高かったり、口コミなどの評判を広めてくれる場合が高いです。このようにロイヤルティ顧客を育てるなどでマーケティングで使われます。

フランチャイズにおけるロイヤリティの3つの種類

フランチャイズではロイヤリティには大きく3つの種類があると言われています。それぞれの種類に関してご紹介します。

フランチャイズにおけるロイヤリティの種類

売上歩合方式

売上歩合方式は加盟店の売上の数%をロイヤリティとして本部に支払うという方式であり、最も一般的な方式です。売上が少ない場合などは支払いが少なくなる可能性もありますが、原材料などの高騰により仕入れ金額が多くなってしまうと負担になってしまう場合もあります。

売上の歩合割合は業種によって大きく異なり、数%から50%程度です。

定額方式

定額方式は、売上に関係なく一定のロイヤリティを支払う方式であり、最もシンプルな方式です。売上が上がればそれだけ利益が増えますが、逆に売上が低い場合は利益が減ってしまうというデメリットがあります。一方、管理がしやすく、企業努力をすればするほど利益が増えるというメリットもあります。

粗利分配方式

粗利分配方式はコンビニエンスストアでよく取られる方式であり、売上から売上原価を引いた粗利をベースにロイヤリティを計算する方式です。利益配分を加盟店と本部で配分され、本部に配分されたロイヤリティは広告宣伝費やフランチャイズ運営改善のために活用されるため非常に洗練した方式と言われています。ロイヤリティは30−70%程度と言われています。

フランチャイズで開業する前にロイヤリティのチェック

フランチャイズに加盟すきる前にはロイヤリティをチェックしましょう。ロイヤリティをチェックするときには金額の大小だけでなく、どのようなパッケージなのか、どのようなサポートが含まれているのかなどを確認するようにしましょう。ロイヤリティをチェックするときに必要なポイントをご紹介します。

適切なロイヤリティ金額・パーセントは?

ロイヤリティ金額やパーセントの数字だけでそれが適切なのかをチェックするのではなく、加盟するブランドの集客力やサポートに対して設定されている金額が適しているのかを判断しましょう。

また合わせてロイヤリティがどのように用いられているのかを確認しましょう。フランチャイズ本部によってはフランチャイズパッケージの改善やビジネスの成長促進のために活用されている場合もあります。そのようにただ金額で判断するだけでなく、ロイヤルティの活用方法や対価などで判断しましょう。

そもそもなぜロイヤリティがあるのか?

ロイヤリティはなぜ必要なのでしょうか。ロイヤリティとは、フランチャイズ本部が加盟店に出店してもらうための手数料です。もし、ブランド名などを無料で貸してしまったら知名度は広がるかもしれませんが、本部側が赤字になってしまう可能性もあります。このようなことを避けるためにも加盟店と本部との公平性を担保するためにロイヤリティが存在します。

業種別フランチャイズのロイヤリティ相場

最後に業種別にフランチャイズのロイヤリティの相場をご紹介します。

業種別フランチャイズのロイヤリティ相場

飲食業界のロイヤリティ相場

飲食業界のロイヤリティは3−10%程度といわれています。飲食業界の場合、人件費や原材料費が高いためロイヤリティが安く設定されています。

学習塾業界のロイヤリティ相場

学習塾は10−30%程度です。学習塾業界の場合は原価があまりかからないため、ロイヤリティはどちらかというと高めに設定されています。

ハウスクリーニング業界のロイヤリティ相場

ハウスクリーニングは定額方式が多く、4−8万円程度が一般的です。ロイヤリティの大小は、研修などのサポートの差だと言われており、未経験から開業する場合などは特にサポート内容なども含めたパーケージを確認することをおすすめします。

フランチャイズ比較サイトおすすめ比較8選|選び方・メリット・検討時のポイント

フランチャイズ比較サイトとは

フランチャイズ比較サイトとは、業種や業界ごとにフランチャイズを展開している企業の強みや特徴などを比較することができるサイトのことです。どの業種がいいのか、どの企業のフランチャイズの加盟すべきなのか検討しているときに有効です。

フランチャイズ利用の4つのメリット

なぜ、フランチャイズを利用すべきなのでしょうか。フランチャイズに加盟すべき4つのメリットをご紹介します。

フランチャイズの詳細を知りたい方は以下の記事をご確認ください。

フランチャイズ本部のブランド力を活用

1つ目はフランチャイズ本部のブランド力を活用できる点です。どのような業種であっても知名度がゼロの状態から展開していく場合、集客にかなりの労力・コストが掛かります。しかし、フランチャイズに参加すれば、フランチャイズ本部のブランド力を活用できるため、一定の知名度がある状態からビジネスを始めることができます。

経営ノウハウ・指導が受けられる

2つ目は、経営ノウハウ・指導が受けられるということです。フランチャイズ本部自身の店舗のノウハウを流用することができるため、独立や店舗運営の経験がない人でも安心でき、失敗のリスクを最小限にすることができます。また、店舗運営の準備にかかる労力や時間を減らせるため、商品開発やマーケティングに集中できます。

店舗運営に専念ができる

3つ目は、店舗運営に専念できるということです。独立・店舗開業をする時には、店舗運営以外に内装やスタッフの教育等様々な作業を行う必要があります。しかし、フランチャイズの場合は内装設計では本部のアドバイスを受けられたり、スタッフの教育もテンプレートを活用できたりするため、オーナーは店舗運営に集中することができます。

継続的な集客支援が受けられる

4つ目は継続的な集客支援を受けられるということです。新しく店舗を運営するときに一番大変なのが集客です。フランチャイズに加盟している場合はフランチャイズ本部がTVCMなどの集客支援活動を実施してくれるため、手間なく集客活動が行わるというメリットがあります。

フランチャイズ比較サイトを見るサイトのポイント

フランチャイズ比較サイトを見る際にはどのようなポイントで見るべきなのか、重要な3つのポイントをご紹介します。

具体的な業界・業種で絞る

まずは具体的な業界や業種で絞るということです。フランチャイズを展開している業種としてはコンビニ、飲食業、清掃業などのサービス業など様々な業種があります。様々な業種を比較ながら、まずは自身が開業していきたい業種を選びましょう。

それぞれの特徴を比較する

2つ目はフランチャイズ本部の特徴を比較するということです。同業種であったとしてもフランチャイズ本部によって提供してもらえる内容や条件などが大きく異なります。自身の働き方や目指すべき方向性を加味した上で親和性があるフランチャイズ本部を選びましょう。

コストや収益シミュレーションを見る

3つ目はコストや収益シミュレーションです。フランチャイズに加盟する場合にはロイヤルティがかかります。業種の平均ロイヤルティを把握した上で加盟しているフランチャイズのロイヤルティが平均なのかなどを確認しましょう。また、サイトによってどの程度収益が出るのかも掲載している場合もあります。目指している収益なども一つの指針として検討しましょう。

フランチャイズ募集サイトの選び方

フランチャイズ募集サイトは色んな種類がありますが、どのように選ぶべきなのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

契約形態・募集対象など詳細情報の記載があるか

1つ目は詳細情報がどこまで掲載されているかです。フランチャイズ本部と契約していく上で、情報量が少ないと後々トラブルになる可能性もあります。サイトの中に契約形態・募集対象・報酬タイプや支援体制なども含めた詳細情報が掲載されているかを確認しましょう。

検索条件が細かく効率的に探せるか

2つ目は検索条件などをどこまで細かく設定できるかということです。掲載情報が多くても条件が絞れないと検索するのに時間がかかってしまいます。例えば、エリアやジャンルなどを絞り込み検索ができるのかを確認しましょう。

資料請求・説明会申込みができる仕様になっているか

3つ目は、資料請求・説明会申込みの問い合わせができるかです。サイトに掲載されている情報だけではどうしてもわからない部分があると思います。その際、サイト上からすぐに資料請求や説明会申込みなどの問い合わせができる仕様になっているか確認しましょう。

フランチャイズ比較サイトおすすめ比較8選

具体的にフランチャイズ比較サイトをご紹介します。

フランチャイズ比較.net

  • サイト開設から15年の実績
  • エージェント所属で契約までサポート
  • 開業祝い金がもらえる

フランチャイズ比較.netはサイト開設から15年以上の実績があるサイトです。人気ランキングが掲載されていたり、エリア・ジャンルなどでの絞り込み検索もできます。また、FCエージェントが所属しており、初めての開業でもフランチャイズの選び方から独立・契約までのサポートもしてくれます。

詳細:https://www.fc-hikaku.net/

アントレ

  • 他オーナーの声が聞ける
  • セミナー・相談窓口など様々なサポートを展開
  • 開業だけでなく副業も検索可能

アントレは、フランチャイズ、副業、独立など様々なケースに合わせた情報を提供しているサイトです。開業セミナーや相談窓口など様々なイベントを実施しており、初めての独立でも心配がありません。また、キーワード検索や様々な条件から検索ができるため、自分に適したフランチャイズの情報を見つけやすいメリットもあります。

詳細:https://entrenet.jp/ 

フランチャイズWEBリポート

  • 予算別でのフランチャイズ検索ができる
  • オンライン説明会も実施
  • 成功事例など他加盟店の情報を多数掲載。

フランチャイズWEBリポートは、予算別でフランチャイズが検索できるため低予算からのフランチャイズも見つけられるサイトです。メルマガでの情報提供や加盟店の成功事例やインタビューなども掲載しています。また随時オンライン説明会を実施しています。

詳細:https://fc.dai.co.jp/ 

フランチャイズの窓口

  • 25,000人以上の会員登録数
  • 全国で説明会やセミナーを実施
  • オフラインでのマッチングイベントも実施

フランチャイズの窓口は、会員登録数25,000人以上の大手フランチャイズサイトです。掲載されている業種は、教育・小売・美容・介護など幅広い業種をカバーしています。また、全国での説明会やセミナー、マッチングイベントなども実施しており、自分に適したフランチャイズを見つけられます。

詳細:https://www.fc-mado.com/

フランチャイズビズ

  • 他社サイトの未掲載のフランチャイズも掲載
  • 多数の飲食店の掲載
  • 200件近い店舗掲載(2023年10月20日現在)

フランチャイズビズは、通常のフランチャイズサイトには掲載されていないフランチャイズが掲載されているサイトです。通常のフランチャイズサイトは広告宣伝費がかかってしまうため大手が多くなってしまうが、フランチャイズでは飲食店を中心に200件近い店舗が掲載されています。

詳細:https://franchaiz.biz/ 

ビジェントフランチャイズ

  • 100以上のフランチャイズが掲載
  • フランチャイズのモデルケースや基礎知識が学べる
  • エリア・ジャンル・人気ランキングなどから検索可能

ビジェントフランチャイズは100以上のフランチャイズが掲載されているサイトです。フランチャイズの掲載だけでなく、フランチャイズに関する基礎知識やモデルケースなどフランチャイズを学ぶためにも有効です。

詳細:https://franchise.bgent.net/

カケハシ

  • チャットで問い合わせが可能
  • すべての案件が営業支援や開業支援付き
  • 収益情報だけでなく、サポート情報も含めた豊富な掲載情報

カケハシは、フランチャイズ情報から代理店募集も行っているサイトです。チャットでの問い合わせが可能であったり、すべての案件が営業・開業支援付きなため初めての開業でも不安なく始められます。

詳細:https://www.kkhashi.com/

フランチャイズ加盟募集.net

  • 説明会日程検索も可能
  • 副業でも対応できる手軽な案件も掲載
  • 成功事例も多数掲載

フランチャイズ加盟募集.netは飲食業やサービス業、小売業の掲載されているサイトです。1人での独立や副業からでも対応できる手軽な案件も多数掲載されています。また成功の事例も多数掲載されているため、初めての独立でも安心できます。

詳細:https://fc-kamei.net/

焼き鳥屋開業に必要な資金や資格・手順・成功のポイント・メリット・デメリット

焼き鳥屋開業に必要な資金

焼き鳥屋を開業するのに必要な資金を初期費用、運営コストなどを整理した上でご紹介します。

焼き鳥屋開業に必要な初期費用

焼き鳥屋開業のための初期費用として必要なのは500-800万円程度と言われています。必要な項目としては、物件取得費、内装工事費、厨房設備費、備品購入費、広告宣伝費があります。特に大きな割合を占めるのは物件取得費、内装工事費です。焼き鳥屋は飲食店の中でも煙が大量に発生します。そのため、一定程度の広さが必要と言われていますが、必要であれば居抜き物件を活用することで費用を抑えられます。

費用項目金額
物件取得費300~600万円
内装工事費120万円
厨房設備費20万円
備品購入費30万円
広告宣伝費20万円
合計500~800万円

焼き鳥屋開業に必要な運営コスト

焼き鳥屋開業後には運営コストが必要になります。運営コストは1ヶ月あたり260万円ほどと言われています。必要な項目としては、人件費、賃貸料、原材料、水道光熱費、広告宣伝費です。人件費は売上の30%程度といわれています。店舗の規模が大きくなるほど人材が必要ですが、アルバイトやパートを雇用したり、オーナーが働いたりすることで抑えることができます。

また、特に運営コストで大きくなるのが原材料費です。現在、原材料費の高騰なども影響もあり、大きく負担になる可能性があります。廃棄を避けるためにも仕入れ量をコントロールするようにしましょう。

もし、フランチャイズに加盟する場合はロイヤルティの支払いなども発生することを意識しておきましょう。

費用項目金額
人件費100万円
賃貸料30万円
原材料100万円
水道光熱費20万円
広告宣伝費10万円
合計260万円

焼き鳥屋開業での収益や資金調達

つづいて、焼き鳥屋ではどれくらいの売上が上がるのか、資金調達の方法などをご紹介します。

焼き鳥屋の月間売上目安

焼き鳥屋の売上は立地や営業形態、店舗の規模により大きく異なりますが、例えば席数45席程度の店舗で30日営業の場合月間380万円程度といわれています。そのため、営業日数が少なかったりしたり、休日等を考慮すると売上が下がる可能性もあります。一方、関西でフランチャイズを提供しているかしわ屋将軍は一店舗月間売上500万円のプランを公開しており、客単価や回転率などを工夫することで高い売上を上げることもできます。

また、オーナーの給与は売上から人件費や材料費、店舗費用などを引いた金額で平均して売上の14%程度といわれています。例えば、売上が月300万円の場合は月42万円程度です。

銀行や信金・日本政策金融公庫から借入は可能

焼き鳥屋を開業するためには資金調達が必要です。資金調達の手段としては、借入をする方法があります。民間銀行や信金・日本政策金融公庫などから借入をすることが可能です。しかし、民間銀行は一般的に綿密な事業計画が必要になる場合があります。一方で信金・日本政策金融公庫は条件を満たせば、低金利・長期間の借入が可能なため、自己資金が厳しい場合は一つの選択肢として検討してみましょう。

焼き鳥屋開業に資金以外で必要なこと

焼き鳥屋を開業するには資金を集めるだけでは開業することができません。開業をするためには資格や許可なども必要です。

食品衛生責任者の資格

焼き鳥屋に限らず、食品関係の店舗を運営するためには1店舗につき1人以上の食品衛生責任者を1人置く必要があります。食品衛生責任者は出店エリアの食品衛生協会が開催する講習会を受講することで取得することができます。もし、店舗が30人以上の場合は消防署が開催している講習を受講し、防火管理者の資格も取得する必要があります。

物件取得・飲食店営業許可

焼き鳥屋を開業するためにはもちろん重要なのが、物件の取得や飲食店営業許可の取得です。物件を取得するのもオープンの6−8ヶ月前頃に物件を決定し、3−4ヶ月前ごろには外装や内装を行い、1ヶ月前くらいに正式な準備を行うスケジュールを想定しておきましょう。

また、オープン前には飲食店営業許可をする必要があります。飲食店営業許可は内装工事前のタイミングでやっておくべきでしょう。なぜなら保健所からの調査の後に再度工事などが発生してしまうと無駄になってしまうこともあるからです。

価格設定も早めに行うのが理想

物件の検討などに合わせて、焼き鳥の提供価格を早めに決めてしまうのが理想です。価格を決めてしまうことで収支計画を策定できます。収支計画を策定することで事業計画が具体化します。事業計画は銀行や信用金庫からの融資を得る際に必要となります。

価格を設定する際の参考としては、原価率30〜33%で設定するのがスタンダードといわれておりますが、立地や店の雰囲気で大きく異なりますので、自身のコンセプトも加味して検討しましょう。

焼き鳥屋開業に必要な4つの手順・ステップ

続いて焼き鳥屋を開業するため手順やステップをご紹介します。

周辺エリアの市場調査

最初のステップは市場調査です。焼き鳥屋は競合が多い業種です。開業を予定しているエリアでどれくらいのニーズがあるのか、競合がどのようなメニューを提供しているのかを調べましょう。市場調査をベースに、どのような店舗にしたいのか、どれくらいの価格帯で提供するのかなどを検討しましょう。

コンセプト設計・事業計画の立案

市場調査を終えたら、市場調査をベースにコンセプト設計・事業計画を検討しましょう。競合との差別化等をふまえてコンセプトを策定しましょう。コンセプトを策定する際に、どれくらいの資金が必要なのかなども含めて検討することで開業後に資金が足りなくなってしまうといった状況を避けるようにしましょう。

店舗取得・資格

コンセプトが決まったら物件の取得や内装などの準備を整えていきます。コンセプトに合わせた内装や厨房機器、空調機器の導入などを行います。

また工事に合わせて、食品衛生責任者や防火責任者の資格・届け出の取得や営業許可の取得を行いましょう。

スタッフ採用・教育

焼き鳥屋はオーナー1人でも運営が可能性ですが、中規模以上の店舗の場合はスタッフを雇用する必要があり、教育の必要性も出てきます。スタッフの教育にはオーナー自ら行える場合もありますし、セミナーやスクールを活用することもできます。

また、フランチャイズの場合は、フランチャイザーがスタッフの研修制度を用意している場合もあります。フランチャイズによって研修制度も異なるため、フランチャイズ参画前に研修制度も確認しておきましょう。

焼き鳥屋開業のメリット

ラーメン屋など様々な飲食業がある中で、焼き鳥屋を開業するメリットをご紹介します。

原材料費を抑えやすい

焼き鳥屋の原材料はご存知のように鶏肉、それに加えてネギなどの野菜です。牛肉や豚肉などと比べても安価に抑えられ、品質にばらつきが少ないという特徴があります。また焼き鳥屋ではアルコールと一緒に提供されるケースが多いですが、アルコールも原価が安いものとして知られています。このように焼き鳥屋は原材料費が抑えやすいというメリットがあります。

メニュー・営業形態がシンプル

居酒屋などの飲食店等の場合、様々なメニューを提供する必要があり、それに伴う原材料費の高騰やスタッフの教育など様々な要素が必要になります。しかし、焼き鳥屋の場合はメニュー、営業形態もシンプルでも利益が見込める場合があります。

専門的な資格が不要

飲食店の種類によっては専門的な資格を求められる場合があります。しかし、焼き鳥屋の場合は特に専門店な資格がなくても食品衛生責任者の資格だけで開業できます。そのため、難しい手続きも必要なかったり、スタッフの教育のコストも掛からないというメリットがあります。

焼き鳥屋開業のデメリット

一方焼き鳥屋を開業するときのデメリットもあります。デメリットもちゃんと把握しておきましょう。

ライバル・競合店が多い

一点目はライバル・競合店が多いということです。焼き鳥屋の顧客層はお酒を飲みたいと思っている顧客層がメインです。そのため、焼き鳥屋はもちろん、居酒屋・お好み焼き屋・バーなども競合になりえます。

また同業者でも低価格のチェーン店も多いのが特徴です。このような競合と差別化するための工夫が必要となります。

立地条件によって売上が左右される

2点目は、立地条件に大きく売上が影響されるということです。焼き鳥屋に向いている立地とされているのが、駅前・商店街・住宅街などです。しかし、それぞれの立地によってコンセプトも大きく変わります。例えば、駅前や商店街の場合は競合店が多くなってしまったり、住宅街の場合は最初に顧客が定着するまで時間がかかるなどのデメリットがあります。

焼き鳥屋開業で成功させるための5つのポイント

最後に焼き鳥屋を成功させるためにポイントを5つご紹介します。

他店舗と差別化ができるコンセプト作り

1点目は、他店舗と差別化するためのコンセプトを策定することです。コンセプトとは店舗の狙う顧客層を定め、その人たちにどのようなサービスを提供するのかを定めたものです。例えば、会社員をターゲットに会社帰りにサクッと食べられるような立ち飲み屋や家族層を狙って大人も子供も楽しめる色んな味が楽しめる店舗などがあります。

市場調査をして競合分析も行った上で差別化ができるようなコンセプト設計をしましょう。

集客が期待できる立地条件での開業

2点目は立地です。デメリットでもご紹介したように焼き鳥屋の売上に立地条件に大きく影響されます。上述したコンセプトや狙いのターゲットを集客できるための立地を検討しましょう。例えば、会社員を狙う場合は駅前の場所ですし、家族層狙う場合は住宅街がよいでしょう。

リピーターを生み出す料理の提供

3点目はリピーターを生む出すような料理を提供することです。もちろんコストパフォーマンスは大事ですが、安いだけの料理ではリピーターは生まれません。焼き鳥は調理の技術が大きく影響する料理です。調理技術を磨き、クオリティの高い料理を提供することを意識しましょう。

しっかりとした資金計画を立てる

4点目は、資金計画をしっかり立てることです。焼き鳥屋は手軽に開業できる種類の業種ですが、初期費用はかかりますし、月々の売上が必要です。曜日や時間などでの売上予測なども行いながらしっかりした資金計画を立てましょう。

着実にステップを踏むならフランチャイズの検討

5点目は、フランチャイズの検討です。焼き鳥屋を開業する上でもご紹介してきたように内装はもちろん、スタッフの教育等様々なコストがかかります。また、調理技術も磨くなどやることがたくさんあります。そのような場合は、フランチャイズに加盟することで内装のサポートや教育のサポートも受けられることも検討してみましょう。