近年、花束やアレンジメントの需要が高まり、花屋を開業したいと考える人が増えています。しかし、実際に開業してみると、想像以上の苦労や困難に直面することも少なくありません。
そこで、この記事では、花屋を開業したい方に向けて、リスクヘッジの方法や役立つ資格・スキル、必要資金、開業の流れなどを詳しく解説します。さらに、開業方法として、実店舗、ネットショップ、フランチャイズの3つの方法を比較検討し、花屋開業におすすめのフランチャイズ5選を紹介します。
花屋の仕事内容
花屋の経営者は、花卉と呼ばれる花や葉、緑を販売するお店を運営する仕事です。一般的なスタッフ業務に加え、経営者として以下の業務を担当します。
まず、市場や生産者から花卉を仕入れ、鮮度を管理しながら、顧客ニーズに合わせた花束やアレンジメント、ギフトセットなどを企画します。そして、顧客の要望を丁寧に聞き取り、花言葉や花卉の特性を説明しながら、ニーズに合った商品を提案し、販売します。さらに、注文商品を顧客に配達したり、店内のディスプレイを装飾したりすることもあります。
顧客は、誕生日や記念日、お祝いなどに花束やアレンジメントを購入する個人顧客と、オフィスやイベント会場の装飾、開店祝いの花など法人顧客に分けられます。
経営者自身が店頭に立ち接客する際には、顧客とのコミュニケーションを通して、顧客ニーズを把握し、商品企画やサービス向上に活かします。また、顧客満足度を高め、リピーターを増やすために、花言葉や花卉の特性を説明しながら、顧客に寄り添った提案を行います。さらに、スタッフの接客指導を行い、接客レベルの向上を目指すことも重要です。
その他にも、経理や在庫管理などの事務作業、販促活動や広告宣伝を行うマーケティング、スタッフの採用・育成を行う人材管理など、経営者として幅広いスキルが求められます。
花屋の経営者は、花卉に関する知識やスキルはもちろん、顧客とのコミュニケーション能力や経営管理能力など、様々な能力を駆使して、顧客に満足いただける花とサービスを提供する仕事と言えるでしょう。
花屋で開業するメリット
開業において、花屋には次のようなメリットがあります。
- 開業のハードルが低い
- やりがいがある
- 自由度が高い
花屋は特別な資格や免許がなくても開業できる業種です。飲食店や美容院などの業種と比べると、初期投資も抑えられます。また、近年はネットショップの普及により、店舗を持たずに開業することも可能です。
販売する花の種類や価格帯、店舗の雰囲気などを自由に決められます。自分の個性を活かした経営ができる点、自分らしい雰囲気のお店をつくれる点が魅力といえます。また、イベントや季節に合わせた商品を販売することで、顧客に新鮮な印象を与えることもできるでしょう。
花は人の心を癒す力を持っています。花屋を経営することで、お客様に喜んでいただけるだけでなく、社会に貢献していることを実感できるでしょう。
花屋で開業するデメリット
開業において、花屋には次のようなデメリットがあります。
- 利益率が低い
- 鮮度管理が難しい
- 競争が激しい
花は日持ちする商品ではないため、売れ残った商品は廃棄しなければなりません。そのため、利益率が低くなります。繊細な商品でもあり、温度や湿度などの管理に気を配らなくてはなりません。鮮度管理がうまくいかないと、商品価値が下がってしまいます。
また、花屋は比較的参入障壁が低く、競争が激しいです。生き残るためには、独自のサービスや商品を提供する必要があります。
花屋の開業に必要な費用
花屋を開業するには、店舗の取得や内装工事、設備購入などの初期費用と、家賃や人件費などの運転資金が必要です。
初期費用と運転資金を合わせて、1,000万~1,500万円ほど必要になります。
初期費用
初期費用は、店舗の規模や立地条件、販売スタイルなどによって異なりますが、全体で数百万円から1,000万円程度必要になります。初期費用には次のようなものが含まれます。
項目 | 内容 | 詳細 |
テナント代 | 店舗を借りるための費用 | 家賃、敷金、礼金、仲介手数料など |
初期の仕入れ費 | 開業当初に必要な花の仕入費用 | 販売する花の種類、量、仕入先によって異なる |
開業前人件費 | 開業前にスタッフを雇う場合の人件費 | スタッフの雇用形態、勤務時間、給与によって異なる |
開業前広告費 | 開業を告知するための広告費用 | チラシ、ホームページ、SNS広告など |
その他 | 開業に必要な各種設備、備品の購入費用、内装工事費など | 店舗の規模、設備の種類、内装の程度によって異なる |
運転資金
花屋を開業するには、初期費用だけでなく、運転資金も必要です。運転資金とは、開業後に必要な経費を支払うために必要な資金で、次のような費用を指します。
項目 | 内容 | 詳細 |
テナントの家賃 | 店舗を借りるための費用 | 家賃 |
水道光熱費 | 電気代、水道代、ガス代など | 店舗の規模、設備の使用量によって異なる |
人件費 | スタッフを雇う場合の人件費 | スタッフの雇用形態、勤務時間、給与によって異なる |
広告費 | お店の宣伝広告費 | 広告の種類、規模によって異なる |
仕入れ代 | 花の仕入代金 | 販売する花の種類、量、仕入先によって異なる |
資材費 | 花束やアレンジメントを作るための資材費 | 販売する花の種類、量によって異なる |
その他 | 事務用品費、通信費、税金など | 店舗の規模、運営方法によって異なる |
開業してから事業を軌道に乗せるまでには時間がかかるので、半年分の運転資金を用意しておくと安心です。これらの運転資金は、店舗の規模や立地条件、販売スタイルなどによって異なりますが、半年分で数百万円から1,000万円ほど必要になります。
花屋を開業するまでの流れ
花屋を開業しようと決めてから実際に開業するまでには、おおよそ1年ほどかかります。
どのような準備をどんな順番で進めていけばいいのか、8ステップに分けて紹介します。準備段階でしっかりと計画を立て、綿密に準備を進めることが重要です。
STEP1.市場調査と立地選定
花屋を開業する最初のステップは、市場調査と立地選定です。それぞれ次のような情報を集め、データに基づき戦略や立地を考えましょう。
【市場調査の調査項目】
項目 | 概要 | 具体的な内容 |
地域の人口構成 | ターゲットとなる顧客層の規模や属性を把握 | 年齢層、性別、世帯構成、収入水準、職業など |
競合調査 | 周辺の競合店舗の有無、強み・弱みを分析 | 店舗数、立地、規模、商品構成、価格帯、サービス内容、顧客層など |
市場動向 | 花市場全体の規模、成長率などを把握 | 市場規模、成長率、花の種類別需要、価格動向、販売チャネル、消費者の嗜好など |
【立地選定で考慮すべき項目】
項目 | 概要 | 具体的な内容 |
ターゲット層のアクセス | ターゲット層が来店しやすい場所を選ぶ | ターゲット層の年齢層、ライフスタイル、交通手段などを考慮 |
競合との差別化 | 競合店舗との差別化を図れる場所を選ぶ | 競合店舗との距離、商品構成、サービス内容などを考慮 |
店舗の規模 | 想定される売上に見合った広さの店舗を選ぶ | 家賃、光熱費、人件費などのコストを考慮 |
周辺環境 | 駐車場の有無、周辺施設などを考慮 | 顧客の利便性を考慮 |
視認性 | 店舗が通りからよく見えるか | 看板の設置などを考慮 |
賃料 | 収益性を考慮 | 売上予測、経費などを考慮 |
将来性 | 将来的な人口動向など | 地域の開発計画などを考慮 |
STEP2.コンセプト決め
花屋を開業する2つ目のステップは、コンセプト決めです。コンセプトとは「どのような花屋を経営するのか」という指針のことで、集客の成否に大きく影響します。
コンセプトを決めるときは、次の3つのポイントを意識しましょう。
- 自分の強みや個性
- 顧客ニーズ
- 市場環境
まず、自分の強みや個性を理解することが不可欠です。花の知識やアレンジメントのスキル、提供したいサービス、そして自ら個性を踏まえてどんなお店を作りたいのか考えましょう。
もちろん、顧客のニーズを把握することも大切です。ターゲットのニーズを理解するために、競合店の分析や市場環境の調査を行いましょう。特に市場調査は重要で、花市場全体の動向や地域のニーズを踏まえ、どんなお店をどこに作るのかを考えなければなりません。
STEP3.事業計画書の作成
花屋を開業する3つ目のステップは、事業計画書の作成です。事業計画書は、「どのような事業をどのように運営していくのか」を具体的にまとめた書類です。
事業計画書は事業をどのように進めるのかを示した地図のようなもので、これをしっかりと作りこむことで、事業の成功確率を高められます。資金調達の際の審査資料にもなります。
事業計画書には、次のような項目を記載しましょう。
【事業概要について】
- お店のコンセプト
- 商品・サービス内容
- ターゲット顧客
- 競合分析
- 市場調査
【花市場全体の動向について】
- 地域のニーズ
- 競合店の分析
- マーケティング戦略
【ターゲットについて】
- 競合との差別化ポイント
- 広告宣伝計画
- 運営計画
【店舗運営について】
- 人材配置
- 仕入計画
- 財務計画
【資金について】
- 売上予測
- 損益計算書
- 貸借対照表
STEP4.内装業者と物件探し
花屋を開業する4つ目のステップは、内装業者と物件探しです。
内装業者の選定は、イメージどおりのお店を作るために非常に重要です。複数の業者から見積もりを取ること、過去の施工事例を確認すること、担当者と密にコミュニケーションを取ることを心がけましょう。
物件選びも重要です。店舗の立地は売上に大きく影響します。ターゲットにとってのアクセスしやすさや競合店の存在、駐車場の有無などを軸に物件を探しましょう。
STEP5.資金調達
花屋を開業する5つ目のステップは、資金調達です。花屋を開業するには、店舗開設や設備投資、運転資金など、さまざまな費用がかかります。十分な資金を準備しておくことは、開業後の安定経営につながります。
花屋の開業資金を調達する主な方法は、次の3つです。
概要 | メリット | デメリット | |
融資 | 金融機関からお金を借りる | 比較的まとまった資金を調達できる | 金利負担が発生する |
クラウドファンディング | 多くの人から少額の資金を集める | 資金調達だけでなく、宣伝効果も期待できる | 目標金額を達成できないと集めた資金を受け取れないことも |
自己資金 | 自分の貯蓄や退職金などを用いる | 金利負担が発生しない | 資金を集めるまでに時間がかかる |
STEP6.仕入れルートの開拓
花屋を開業する6つ目のステップは、仕入れルートの確保です。
花屋を成功させるためには、安定した品質の花を適切な価格で仕入れることが重要です。複数の仕入れルートを確保し、状況に応じて使い分けることで、高品質な花を安定して供給できるでしょう。
仕入先選定では、次のポイントをチェックしましょう。
- 仕入れ費:希望する花を、予算内で仕入れることができるか。
- 提案力:季節や顧客層に合った花を提案してくれるか。
- 注文から配送までの期間:注文した花が、必要な時に届くか。
- 品質:花の鮮度や品質は安定しているか。
- 支払い条件:支払方法は柔軟に対応してくれるか。
STEP7.スタッフの採用・育成
花屋を開業する7つ目のステップはスタッフの採用・育成です。
花屋は接客業であると同時に、花に関する知識や技術が求められる仕事です。顧客満足度や売上を高めるためには、優秀なスタッフを採用・育成しなければなりません。
スタッフの採用方法には、求人広告や紹介、店頭での募集などがあります。選考では花への興味や関心、接客スキル、コミュニケーション能力、チームワーク、清潔感などをチェックしましょう。
スタッフの教育では、花に関する知識、接客スキル、商品知識、フラワーアレンジメントの技術、チームワークなどを重点的に指導します。スタッフはお店の顔であり、リピート率に大きく影響するため、育成には力を入れましょう。
STEP8.必要資格の取得、届出
準備が整ったら、いよいよ花屋のオープンです。オープンに向けて店舗のレイアウトやオペレーション、スタッフの知識・接客スキルなどについて最終確認しましょう。ほかにも次のようなことをチェックしておきます。
商品発注:オープニングに必要な花や資材を発注しておく。
販促活動:チラシやSNSなどを活用して、オープニングを告知する。
レジの準備:現金やクレジットカードなど、各種支払い方法に対応できるか。
税務手続き:開業届や青色申告承認申請などの手続きを済ませておく。
花屋の開業であると便利な資格・スキル
花屋を開業するには、必須となる資格はありません。花が好きで、接客が好きであれば、誰でもチャレンジできます。
しかし、経営に役に立つ資格や、身につけておくと便利なスキルはいくつかあります。
ここからは、花屋の開業・経営に役立つ4つの資格・スキルを紹介します。
アレンジメント系
フラワーアレンジメントとは、花や葉、実などを組み合わせ、美しく飾る芸術です。花屋を経営するうえでフラワーアレンジメントの知識やスキルは必須ではありませんが、顧客に提案できる花の幅が広がり、売り上げアップにもつながる可能性があります。
資格名 | 得られる知識・スキル |
NFDフラワーデザイナー | 花の基本知識、デザイン理論、花束・アレンジメントなどの技術 |
フラワー装飾技能士 | 花束・アレンジメント、装飾などの技術 |
テーブルコーディネーター | テーブルセッティング、食器選び、花のコーディネート |
色彩系
花屋を経営するうえで、色彩の知識は非常に重要です。花の色を効果的に組み合わせることで、顧客のイメージに合った商品やサービスを提供できるからです。
色彩系の資格には、民間資格と国家資格があります。民間資格は、色彩検定やカラーコーディネーター検定などがあり、色の基礎知識や配色テクニックなどを学ぶことができます。国家資格には色彩技能士があり、色の調合、色彩設計などの技術を証明するものです。
どの資格を取るかは、自分の目標や興味、知識レベルに合わせて考えましょう。
種別 | 得られる知識・スキル | |
色彩検定 | 民間資格 | 色の基礎知識、配色テクニック |
カラーコーディネーター検定 | 民間資格 | 色彩理論、配色、色彩計画 |
色彩技能士 | 国家資格 | 色の調合、色彩設計、色彩検査 |
マーケティング系
花屋に限らず、店舗を経営するならマーケティングの知識が欠かせません。顧客のニーズを把握し、効果的な販促活動を行うために、マーケティング知識は重要です。
ただ、マーケティングにはさまざまな手法や理論があり、ゼロから独学するのは大変でしょう。資格勉強を通して体系的に知識を身につけるのがおすすめです。
種別 | 得られる知識・スキル | |
マーケティング検定 | 民間資格 | 市場調査、顧客分析、販売促進 |
販売士 | 国家資格 | 販売に関する知識・スキル |
中小企業診断士 | 国家資格 | 経営コンサルティングに関する知識・スキル |
簿記
経営者にとって簿記の知識は重要です。簿記は企業の財務状況を把握するための知識体系であり、売上や経費を正確に把握し、経営状況を分析するために役立ちます。資金繰りを管理して資金ショートを防いだり、会計ソフトを使いこなせるようになったり、経理業務を効率的に進められるでしょう。
花屋の経営に必要な簿記の知識は、基礎的なレベルで十分です。まずは日商簿記検定3級の取得を目指しましょう。
花屋を開業する3つの方法
花屋を開業する方法は、大きく次の3つに分けられます。
メリット | デメリット | |
実店舗 | 顧客との直接的なコミュニケーションが可能 | 初期費用・ランニングコストが高い |
ネットショップ | 低コストで始められる | 顧客との直接的なコミュニケーションが難しい |
フランチャイズ | ブランド力・ノウハウを活用できる | 独自性・自由度が低い |
それぞれの方法について詳しく紹介するので、自分のスキルや希望に合う方法を探してみましょう。
実店舗
花屋を開業する1つ目の方法は、自力で実店舗を開く方法です。
顧客との直接的なコミュニケーションが可能で、ニーズを把握しやすいメリットがあります。また、花や緑の香り、質感などを店舗で体感できるため、満足度の高いサービスを提供できるでしょう。
その一方で、初期費用やランニングコストが比較的高く、立地選定や人材確保・育成などの課題もあります。そのため、十分な資金と経営経験がある方におすすめの方法です。
ネットショップ
花屋を開業する2つ目の方法はネットショップです。
ネットショップは初期費用やランニングコストが比較的低く、時間や場所に縛らずに販売ができるメリットがあります。また、全国の顧客に商品を販売できるため、潜在顧客数が多く売上の上限も高いです。
その一方で、顧客との直接的なコミュニケーションが難しく、信頼を獲得するのが難しいデメリットもあります。ECサイト運営の経験やマーケティング知識がある方におすすめの方法です。
フランチャイズ
花屋を開業する3つ目の方法は、フランチャイズへの加盟です。
フランチャイズ加盟には、チェーンのブランド力やノウハウを活用できるメリットがあります。本部からの開業支援や経営サポートを受けられるため、経営や実務の経験が少なくても安心して花屋を開業できるでしょう。
その一方で、独自性や自由度が低く、本部からの指示に従わなければならないデメリットもあります。また、加盟金やロイヤリティなどの支払いが必要になるため、収益が減少する可能性もあります。
ただ、マーケティングや経営の知識がない人が、自力で高い売上を上げるのは難しいです。フランチャイズに加盟し集客をサポートしてもらうことで売上を伸ばしやすくなり、自力で開業するよりも多くの利益を残せるかもしれません。
花屋の開業におすすめのフランチャイズ5選
「経営の知識も経験もないけど、自分の花屋を開業したい!」という人にとって、フランチャイズ加盟はリスクヘッジ・成功への近道となる選択肢といえます。
ここからは花屋の開業におすすめのフランチャイズを5つ紹介します。気になるフランチャイズを見つけたら、まずは公式サイトをチェックしてみましょう。
レミルフォイユ
- フランスの花屋「レミルフォイユ」の国内運営をしているフラワーショップ
- 店舗装飾やイベントなどの空間装飾、ウエディング事業、グリーンビジネスなどを展開
- フラワースクールを運営
パリに本店を構えるフラワーショップ「レミルフォイユ」の国内運営と首都圏を中心に「レミルフォイユドゥリベルテ」を19店舗を展開しています。
フラワーショップ事業だけでなく、ホテルやレストランにおけるウエディング装花、さまざまなイベントなどのディスプレイ装飾を手掛け、空間を華やかに盛り上げています。また、グリーンビジネスとして室内緑化やフェイクグリーンを使って快適な空間をデザインしています。
基礎を学びたい方から独立開業を目指す方まで通える豊富なカリキュラムを揃えたフラワースクールを運営しています。
開業資金 | ロイヤリティ | 契約期間 | 加盟店舗数 |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 19店舗 ※2024年2月時点 |
アトリエフローラ
- 生花の販売と並行して造花のアレンジも扱い、生花とクラフトを融合させた幅広い花の演出を手掛ける
- フラワーショップ経営に必要な技術とノウハウを提供
- フラワーデザインの教室などを積極的に行う文化的な要素が強い
アトリエフローラでは、生花の販売の他にシルクフラワーやプリザーブドフラワーなどを扱い、生花とクラフトを融合させた多彩で総合的なフラワーサービスを提供しています。
フラワーショップの経営を安定させるために生花やデザインだけでなく、顧客のニーズを先取りしサービスの幅を広げていくことが重要だと考えます。そのため、ITを活用した技術や、企画力や営業力といった多岐にわたる技術とノウハウを提供します。
個人向け、業者向け、ブライダル事業向けにフラワーデザイン教室を開催し「花のある暮らし」のために積極的に活動しています。
開業資金 | ロイヤリティ | 契約期間 | 加盟店舗数 |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
日本フラワー
- 花の仕入れや販売方法が日本フラワー方式
- 指定業者にて店舗工事をする
- 開店前後の指導がある
日本フラワーでは、花の仕入れは可能な限り同一方法で供給されます。関東エリア以外でも仕入れ方法を教えてくれるため安心です。花の販売方法も決まっており、ほぼ全品スリーブでパックし手に取ってもらいやすくします。また商品ロスを少なくするため2本から10本まとめて売ります。
店のサイズや店舗も日本フラワー仕様にするため、指定の業者を使い、最安値の費用で内装・外装工事をします。
開店前にはスタッフの採用・教育、チラシ作りやインフラの整備などの細かいところまで指導してくれ、開店後も専門のスーパーバイザーが経営・営業指導をしてくれます。
開業資金 | ロイヤリティ | 契約期間 | 加盟店舗数 |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
新宿花大
- 顧問契約形式を採用
- 資金計画から開業後の運営までバックアップがある
- 「花屋さん養成講座」を受講できる
新宿花大の最大の特徴はフランチャイズ契約ではなく、顧問契約という形をとることです。そのため、ロイヤリティは発生せず、色々な規則などもありません。
効率的・計画的に花が仕入れられるようバックアップがあるため、さまざまな花の種類を店頭に揃えられます。また販促活動やホームページの立ち上げ、人材募集のバックアップもしてくれます。
新宿花大フラワースクールの「花屋さん養成講座」を受講できるため、未経験でも安心して独立開業できます。
開業資金 | ロイヤリティ | 契約期間 | 加盟店舗数 |
顧問契約金:110万円 養成講座受講料:58万円(顧問契約をすると20%オフの46,4000円) その他車購入費・運転資金など:約100万円 合計:260万円〜 ※店舗関連費用は含まず | なし | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
モンソーフルール
- フランスで生まれたフラワーショップのフランチャイズチェーン
- 仕入れから販売までを一貫してサポート
- 川崎花卉園芸株式会社との業務提携により、仕入れコストの削減を実現
モンソーフルールは、1965年にパリでオープンして以来、ヨーロッパを中心に世界各地に拠点を設け、グループ全体での店舗数は400を超えています。
モンソーフランチャイズでは、仕入れから販売までのノウハウやインフラを提供してもらえます。広告やイベントのプロモーションは本部が担ってくれる上、販促ツールも作成してくれます。
川崎花卉園芸株式会社との業務提携により、フレッシュなお花をデイリー価格でお客様に届けられます。
開業資金 | ロイヤリティ | 契約期間 | 加盟店舗数 |
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 日本国内10店舗 ※2024年2月時点 グループ全体では海外400店舗以上 |
花屋で開業するなら「儲かる仕組み」を確立することが大切
花屋は、華やかで魅力的な仕事ですが、同時に厳しい競争にさらされるビジネスでもあります。成功するためには、単に花が好きという気持ちだけでなく、経営者としての視点も持ち、顧客ニーズを的確に捉えた「儲かる仕組み」を確立することが重要です。
花屋を開業することは決して簡単ではありません。しかし、しっかりと準備を進め、適切な戦略を実行すれば、夢を実現することは可能です。知識やスキルに自信がないなら、フランチャイズに加盟し、本部のサポートを受けながら経営するのもいいでしょう。
本記事で紹介したフランチャイズのなかに気になるところがあったら、まずは公式HPをチェックしてみてください。加盟費やロイヤリティ、詳しいサポート内容など、わからないことがあったら問い合わせをしてみましょう。なるべくたくさんのチェーンの情報を集め、自分に合ったところを選ぶことが大切です。