フランチャイズ開業に必要な資金相場|内訳や資金調達方法を解説

フランチャイズオーナーとしての独立に必要な資金・相場

フランチャイズに加盟を検討している方が最も気になるのは、どれくらいの費用がかかるのか、どれくらいの資金を用意しておくべきか、という懸念だと思います。今回の記事ではフラチャイズオーナーとして独立に必要な資金や相場をご紹介します。

業種別の開業資金目安

フランチャイズの開業資金はどれくらい必要なのでしょうか。開業資金は業種別でも大きく異なります。小売、飲食、サービスの3業種での開業資金の目安をご紹介します。

業種別の開業資金目安

小売業は、大体100万円から5000万円と言われています。例えば、コンビニエンスストアでは100-300万円、チケットは200-400万円、古本・DVDは2000万-5000万円程度といわれています。

飲食業の場合は、テイクアウト型飲食店で100万-3000万円、居酒屋では100万-2000万、ファストフードは300万-2000万円です。

またサービス業の場合は、20万‐600万円といわれています。ハウスクリーニングで20万‐200万、パソコン教室の場合は50万-350万、クリーニングは200万-600万といわれています。

自分が開業したい業種を検討してどれくらい資金が必要なのかを確認しておきましょう。

実際にオーナーが用意している資金

実際にフランチャイズに加盟しているオーナーはどれくらいの費用を集めているのでしょうか。調査によると、フランチャイズオーナーの半数は300万円以内の自己資金で開業しているようです。もちろん業種によって異なりますが、300万円程度を見込んでおきましょう。

フランチャイズ加盟で必要になる資金の内訳

フランチャイズ加盟に必要になる資金の内訳としては、加盟金・保証金、物件取得費、研修費、採用人件費、システム料になります。それぞれの詳細をご紹介します。

フランチャイズ加盟で必要になる資金の内訳

加盟金・保証金

加盟金・保証金は、フランチャイズに加盟するために本部に支払うための費用です。加盟することでフランチャイズ本部のブランドを活用できたり、認知度の高い商品を使えたり、様々なノウハウ提供を受けることが出来ます。また加盟金に加えて、保証金が必要になります。保証金は加盟店が本部に対して、商品等の仕入れやロイヤリティ支払い等の担保の為に本部に預ける一時金です。

物件取得費・改装費

物件取得費・改装費は、店舗となる物件を取得するための費用です。通常は開業資金の中で一番費用の割合が高い項目です。しかし、フランチャイズの業種によっては、フランチャイズが用意または、一部資金を負担してくれるケースもあるため、開業を検討する際に確認しましょう。

採用人件費

フランチャイズだとしてもオーナー一人で開業することは難しいです。開業するためにはスタッフを採用するなど人件費が必要になり、そのための費用が採用人件費です。業界平均としては、開業資金の20-30%程度が採用人件費といわれています。

その他システム料など

上記項目以外にも、本部のシステムを活用するための費用や広告宣伝費、食材仕入費など様々な費用があります。フランチャイズに加盟すると営業管理システムなどを導入する必要がある場合はそのための費用が発生します。

フランチャイズで開業資金を調達する方法

開業資金を調達する方法には、日本政策金融公庫、地方銀行からの融資、補助金/助成金などの方法があります。

フランチャイズで開業資金を調達する方法

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、国が出資している金融機関であり、銀行などと比べて融資が受けやすかったり、利率が低かったり、保証人がいなくても借りられるというメリットがあります。具体的な制度としては、新創業融資制度と新規開業資金があります。

地方銀行からの融資

地方銀行から融資を受ける方法もあります。銀行は日本政策金融公庫と比べると条件が厳しいですが、融資金額に制限が無い場合や、フランチャイザーの信用力が使えるなど、手続きが円滑に進められる事があります。また、保証人がいない場合でも保証協会付融資に保証料を支払うことで協会が保証人になってくれるため、リスクも抑えて融資をしてくれます。

補助金・助成金の活用

最後は、補助金/助成金を活用する方法です。地方自治体などで様々な補助金/助成金がありますが、最も大きなメリットは返済が必要ないということです。自身が条件にはまる補助金や助成金があるのかを確認しましょう。

少ない資金でフランチャイズとして開業する方法

資金をご紹介してきましたが、自己資金で開業するためには費用が足りないと諦めてしまう人もいるかもしれません。しかし、少ない資金でフランチャイズを開業する方法もあります。

フランチャイズ本部の優遇制度

一つは、フランチャイズ本部の優遇制度を活用することです。フランチャイズ本部も加盟者を増やすために様々な優遇制度を用意しています。例えば、加盟前から既存店舗で契約社員として働いている場合には加盟金免除や年齢制限付きで奨励金が出す制度、設備を有料での貸出するものなどあります。

フランチャイズ加盟金が0円のフランチャイザーを探す

フランチャイズによっては加盟金が0円の本部もあります。そのため少ない開業金でも開業できます。しかし、加盟金0円の場合はロイヤリティなど他の費用が高くなる傾向があるため注意しましょう。

フランチャイズの開業資金を融資してもらう際の注意点

最後にフランチャイズの開業資金を融資してもらうための注意点を3つご紹介します。

1,000万円を超える金額では融資ハードルが高くなる

新規開業で今まで経験がない場合は、1,000万円を超える金額の融資ハードルが高まります。なぜなら過去の実績がないと貸し倒れリスクがあるからです。そのため1,000万円以上借りる場合は少し厳しいことも把握しておきましょう。

フランチャイズ本部ごとで審査の難易度が異なる

フランチャイズ本部によって審査の難易度が異なる場合があります。フランチャイズ本部でも実績、経験が少ないところの場合は金融機関の審査が厳しくなる傾向があります。加盟を検討しているフランチャイズ本部の実績も確認しましょう。

事業計画は自分で作成することが大切

最後となりますが事業計画は自分で作成することが大事です。フランチャイズ本部によっては事業計画をサポートしてくれる場合もありますが、楽観的な数字なことが多いのも事実です。そのため、自身で現実的な事業計画を自分で作って金融機関に提出数量にしましょう。

フランチャイズ起業の方法|契約の流れやメリット・デメリット・選び方を解説

フランチャイズとは

フランチャイズとは、チェーン展開などをしている企業本部と契約を結び加盟することで、ブランド名が利用できたり、本部の経営ノウハウを教わったりする対価として加盟店がロイヤリティ(Royalty)、を支払う仕組みです。

フランチャイズで起業する5つのステップ

フランチャイズで起業する際は大きく5つのステップにわかれます。

フランチャイズで起業する5つのステップ
  1. 検索や比較サイトから気になるFC募集を探す
  2. 資料請求・お問い合わせ
  3. 迷う場合は複数社に資料請求・比較を行う
  4. 説明会や個別相談会に参加する
  5. 自分にあったフランチャイジーの契約

フランチャイズでの企業を検討し始めたら、まずは検索や比較サイトを経由で気になるフランチャイズを探し、気になったフランチャイズを見つけたら資料請求やお問い合わせをしましょう。もし迷っている場合は、複数社に問い合わせをしてみましょう。資料を確認して候補が絞れたら、説明会に参加してみて、契約条件などの詳細を聞いてみましょう。契約条件を確認できたらフランチャイズの契約を結び、開業準備に取り掛かります。

フランチャイズ活用で起業するために必要なポイント

フランチャイズに加盟した上で起業する場合に重要なポイントが5つあります。起業を検討している方はぜひ確認してみてください。

フランチャイズ活用で起業するために必要なポイント

これまでのスキルや志向を書き出してみる

1つ目は、自身のスキル、過去の経験、なぜ起業をしたいのかなどを書き出してみましょう。フランチャイズの場合、本部で店舗運営などはマニュアル化されており開業がし易い一方、オーナーの自由度が少ない面があります。起業の理由を洗い出す中で、もし経営のノウハウを学びたい場合などにはフランチャイズは適しています。

集客がすぐにできるか・10年後も安定した集客が期待できるか

2つ目は、中長期的な視点で集客ができるのかを検討しましょう。もちろん起業をした直後のタイミングで集客ができることも重要ですが、トレンドは常に変わります。10年後も変わらず安定した集客が期待できるのかなども検討確認しておきましょう。

必要な開業資金を調達する

3つ目は、必要な開業資金を調達することです。調達方法は、自己資金はもちろんですが、銀行や日本政策公庫などの金融機関からの融資や、助成金・補助金を活用するという手段もあります。それぞれ条件などが異なるため、自身に最も適した方法を検討して資金の調達を行いましょう。

経営者としての心構え・課題解決意識を持つ

4つ目は経営者としての心構えを持つということです。フランチャイズの場合でも、オーナーになるということは経営者になることです。なにか問題が起きたら、経営者として自分の責任のもとで解決するように取り組む姿勢が必要です。ここで学べることは人生の大きな財産となり、会社員だけではできなかった成長ができます。

消費者のトレンド・どんな商品が売れるかを見抜く

5つ目はトレンドの把握やどんな商品が売れ筋なのかを見抜く力です。近年消費者の関心は多様化し、トレンドの移り変わりも早くなってきています。人気な商品が出てもすぐに類似商品が出てきてしまうかもしまい、人気が無くなる可能性があるかもしれません。このようなトレンドをすぐに見抜き、経営に活用する力も常に磨いていきましょう。

フランチャイズ起業5つのメリット

つづいてフランチャイズで起業する場合のメリットをご紹介します。

フランチャイズ起業5つのメリット

ブランド力を活用した知名度

自分自身で起業をした場合、お店の名前を知ってもらうことから始まるため集客もそんなに簡単ではありません。しかし、フランチャイズの場合はすでに知名度がありブランド力を活用することが出来ます。お客様も全く知らないお店と比較しても知っているお店のほうが入りやすいでしょう。その結果、集客にもつながります。

ノウハウがなくても1からスタートできる

フランチャイズ本部では複数店舗の経営や長年の経験からビジネス運営をマニュアル化しています。そのため、フランチャイズに加盟をすれば、今まで起業経験がなく、ノウハウがなかったとしても容易にスタートすることが可能です。また何か問題が起きたとしてもフランチャイズ本部がサポートをしてくれるなど様々な支援、メリットがあります。

初期コスト・開業資金を抑えて起業できる

個人で起業する場合には物件取得費用や改装費用、人件費なども含めて様々なコストが必要となります。しかし、フランチャイズの場合は物件取得費用のサポートや改装、設備の手配などもしてくれる可能性もあります。その結果、初期コストや開業資金を抑えて起業出来ます。

成功しているビジネスモデルの真似ができる

通常の起業ではビジネスモデルは0から検討する必要性があり、トライアンドエラーを繰り返しながら実施していくことになります。しかし、フランチャイズの場合は、本部がすでに成功しているビジネスモデルを真似するだけで良いため、成功の近道につながります。

本部が行うため宣伝費用はかけなくてよい

個人での起業する場合は、0から店名を知ってもらい、集客するためにもSNSの運用やWEB広告など運営以外にも宣伝活動をしなければいけません。しかし、フランチャイズの場合、宣伝は本部がかわりに行ってくれ、その効果で集客も繋がります。そのため、集客のコストや労力を低減できます。

フランチャイズ起業4つのデメリット

一方、フランチャイズ起業のデメリットもあります。デメリットも把握した上で起業の検討をしましょう。

フランチャイズ起業4つのデメリット

売上予測が下回るケースがある

フランチャイズ本部は、店舗の場所や広さなどから同じような条件の中から売上予測を実施してくれますが、この売上予測を下回るケースもあります。客層や場所の条件など予測はどうしてもはずれる可能性もあります。そのため、本部からの予測に振り回されるのではなく自分の視点を常に持っておくように心掛けましょう。

ロイヤリティ(Royalty)費用が高い

フランチャイズに加盟すると、その対価としてロイヤリティを支払う必要があります。ロイヤリティの算定方法は、本部により異なります。売上の数%の場合や定額など様々なケースがありますが、それが大きな負担になる場合があります。加盟契約を実施する場合にロイヤリティ等の条件をしっかり確認しておきましょう。         

近隣に同じチェーン店が出店し競合する可能性

フランチャイズには、一定領域の商圏保護する契約条項があるのが通常です。しかし、場合によっては保護されておらず、近隣にチェーン店が出店する可能性があります。近隣にチェーンが出店すると同じようなサービスを提供する店があるとお客様の取り合い担ってしまう場合があります。

中途解約ができず違約金が発生する場合もある

フランチャイズ加盟する場合、複数年契約の場合が多いです。なかなか経営がうまく行かずに中途契約をしたいと思っている方もいるかもしれません。しかし、中途契約は違約金が発生してしまう場合があり、余計な負担になることを把握しておきましょう。

フランチャイズ起業時の注意点・選び方

最後にフランチャイズの起業時の注意点・選び方をご紹介します。

ネームバリューだけで決めず比較検討を行う

フランチャイズを選ぶときに、どうしても知っているブランドということで選んでしまう可能性があるかもしれません。しかし、ロイヤリティ等の条件が良くないなどの可能性があるかもしれません。そのため、知っているブランド名だというだけでなくしっかりと同業種内で比較検討を行いましょう。

説明会では良い部分だけを鵜呑みにしない

フランチャイズに問い合わせをしたあと、説明会が実施される場合があります。説明会では残念ながら良い部分にフォーカスされた説明書が中心となることが多いです。例えば、売上予測なども含めて、とても良い数字や予測しか見せられないかもしれません。しかし、そのまま情報を鵜呑みにするのではなく、しっかりと自分のポイントで比較検討するようにしましょう。

ロイヤリティの仕組みや費用を確認する

最後はロイヤルティの仕組みや費用を確認することです。ロイヤルティの仕組みや費用は、フランチャイズにより大きく異なります。自身の売上予測も含めてロイヤリティがどの程度負担になるのかも含めてしっかりと確認をしましょう。

チェーン店とフランチャイズの違いとは?メリット・デメリットや加盟時の注意点を解説

チェーン店とフランチャイズの違い

チェーン店とフランチャイズは、どちらも複数の店舗を展開する形態ですが、経営母体や運営方法に違いがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った形態を選択することが重要です。

チェーン店とは

チェーン店とは、同一の経営母体によって運営される複数店舗の総称です。店舗は顧客に対して共通のブランド名、商標、ロゴ、商品、サービスなどを提供し、経営方針や運営方法も統一されています。本部は店舗に対して商品供給や運営指導、広告宣伝などを行いサポートします。

フランチャイズとは

フランチャイズとは、フランチャイザーと呼ばれる本部とフランチャイジーと呼ばれる加盟店が契約を結び、フランチャイザーのブランドやノウハウを利用して店舗を運営するビジネスモデルです。加盟店は本部に加盟金やロイヤリティを支払い、本部から商品供給や経営指導を受けます。

直営店との違い

チェーン店と直営店は、経営母体が異なる点が大きな違いです。チェーン店は本部と店舗が異なる法人であるのに対し、直営店は本部が店舗を直接運営します。

直営店は本部が店舗運営を完全にコントロールできるため、ブランドイメージやサービス品質の統一がしやすいです。チェーン店は加盟店が独立した経営主体であるため、本部によるコントロールが難しく、ブランドイメージやサービス品質にばらつきが生じる可能性があります。

3種類のチェーン

3種類のチェーン

チェーンにはレギュラーチェーン、フランチャイズチェーン、ボランタリーチェーンの3種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った形態を選択することが重要です。

レギュラーチェーン

レギュラーチェーンは、本部が直営する店舗で構成されるチェーンです。本部の資本とノウハウによって運営され、ブランドイメージやサービス品質の統一が図られています。すべての店舗が自社の資本と責任で運営される形態です。たとえばスターバックスは全店直営店であり、レギュラーチェーンに分類されます。

フランチャイズチェーン

フランチャイズチェーンは、本部とそのチェーンに加盟したい個人や企業(加盟店)が契約を結び、運営されるチェーンです。フランチャイズ加盟店は、本部に加盟金やロイヤリティを支払い、本部から商品供給や経営指導を受けます。コンビニエンスストアや飲食店などに多い形態です。

ボランタリーチェーン

ボランタリーチェーンは、独立した小売店が共同で組織を立ち上げ、運営されるチェーンです。本部は加盟店により結成され、チェーンで統一された商品や設備を提供したり、加盟店同士で情報共有をするためのハブの役割を果たしたりします。

ボランタリーチェーンの強みは店舗ごとの独立性を維持しながら、チェーン展開のメリットを受けられることです。加盟店は独立した経営主体でありながら、本部から商品供給や経営指導などのサポートを受けられるため、効率と自社らしさを両立できます。共同で販促活動を行うことで、個店では実現できない規模の経済効果を得られることもメリットです。

ただ、本部によるコントロールが弱い点はデメリットとして挙げられます。加盟店の自主性に委ねられる部分が大きいため、ブランドイメージやサービス品質にばらつきが生じる可能性があります。

有名な例としては、スーパーマーケットのボランタリーチェーン「シジシージャパン」があります。運営会社が異なるスーパーマーケットに、「CGC」のロゴが入ったプライベートブランド商品があることに、疑問を感じたことがある人もいるのではないでしょうか。これは、CGCがレギュラーチェーンやフランチャイズチェーンではなく、ボランタリーチェーンだからです。

レギュラーチェーンのメリット・デメリット

レギュラーチェーンのメリット・デメリットを、フランチャイズチェーンと比較しながら紹介します。

メリット

レギュラーチェーンではすべての店舗を本部が直接運営するため、本部による一貫した管理が可能です。本部がチェーン店を管理するのはフランチャイズと同じですが、全店直営であるため、フランチャイズチェーンよりもブランドイメージやサービス品質を容易に統一できます。顧客にとってはどの店舗を利用しても、同じ品質のサービスを受けられる安心感があります。

本部は長年の運営実績から培われた店舗運営のノウハウを蓄積しており、ビジネスをより安定させるために仕組みをブラッシュアップし続けています。この点もフランチャイズと同じですが、全店直営であるため情報共有がしやすく、より効率的なノウハウの蓄積とブラッシュアップが可能です。

デメリット

全店直営であるレギュラーチェーンでは、店舗展開に多くの時間と費用がかかります。直営店であるため、本部はすべての店舗の運営に関与する必要があるため、店舗数が増えるほど負担が大きくなります。

すべての店舗を本部が管理するため、意思決定に時間がかかる、店舗ごとの個性を出しづらいなどのデメリットもあります。たとえばフランチャイズでは、加盟店(オーナー)にある程度の裁量を持たせることで、店舗ごとに個性を出したり小回りの利く運営を実現したりすることもできるでしょう。

しかし、全店直営のレギュラーチェーンはすべての店長が自社社員です。彼らはフランチャイズオーナーと異なり経営者ではないため、経営者視点で店舗を改善していくのは難しいでしょう。社員であるため退職のリスクをゼロにすることはできず、裁量を持たせることには属人性が高まるという問題点があります。

これらのデメリットから、フランチャイズチェーンと比べると、地域に合わせた柔軟な対応が難しいといえるでしょう。

フランチャイズのメリット・デメリット

フランチャイズチェーンのメリット・デメリットを、レギュラーチェーンと比較しながら紹介します。

メリット

フランチャイズチェーンでは直営店とフランチャイズ加盟店が混在しています。なかには全店加盟店というチェーンもあるでしょう。フランチャイズチェーンもレギュラーチェーン同様、店舗間でノウハウを共有したり、同じ品質の商品やサービスを提供したりできるメリットがあります。

ただ、加盟店の経営主体は本部とは別のオーナーです。本部がすべての資金を負担する必要も全店を完全に管理する必要もなく、よりスピーディに事業を拡大していけるでしょう。フランチャイズオーナーはそれぞれ個性を持った経営者であり、オーナーに与える裁量権を調整することで、店舗ごとの個性も出しやすいです。

フランチャイズオーナー側の視点で考えると、経験・知識がなくてもビジネスを始められるメリットがあります。加盟店は本部が培ってきたブランドやノウハウを利用できるため、未経験の業界でも安心して事業をスタートできます。店舗運営に必要なマニュアルや研修が提供されるため、スムーズに運営を続けられるでしょう。

本部からサポートを受けたり、すでに知名度の高いブランドを利用したりできるため、リスクが低く収益の安定性が高いのです。

デメリット

本部の視点で考えるとフランチャイズチェーンには、レギュラーチェーンよりもサービス品質の統一や店舗間の情報共有が難しいデメリットがあります。

統一されたマニュアルに基づき運営されるのはレギュラーチェーンもフランチャイズチェーンも同じですが、レギュラーチェーンは全店を自社社員が、フランチャイズチェーンは加盟店をそれぞれ異なるオーナーが運営しています。自社社員ではないオーナーを本部が完全にコントロールするのは難しく、良い意味でも悪い意味でも、店舗ごとの個性が出てしまうでしょう。

チェーンとはいえ本部と加盟店は経営主体が異なるため、レギュラーチェーンに比べるとスムーズな情報共有は難しいでしょう。

フランチャイズオーナーの視点で考えると、自力での独立・開業に比べて「加盟金やロイヤリティがかかる」「自由度が低い」などのデメリットがあります。特にロイヤリティは売上や粗利益から一定割合で支払わなければらないことが多く、個人経営に比べて利益率が低くなるでしょう。

また、加盟店は本部の指示に従って運営する必要があるため、独自のサービスや商品を展開するのが難しいです。「自分のビジネスなのに自由に運営できない」と不満に感じる、地域に合わせた柔軟な対応が難しいなどの弊害が考えられます。

フランチャイズに加盟するときの注意点

フランチャイズには比較的簡単に独立・開業できるというメリットがある一方で、加盟金やロイヤリティがかかる、自由度が低いなどのデメリットもあります。フランチャイズ加盟時に特に注意すべきポイントを紹介します。

加盟金やロイヤリティがかかる

フランチャイズ加盟には、加盟金やロイヤリティなどの費用がかかります。加盟金は、フランチャイズチェーンへの参加料であり、ロイヤリティは本部からのサポートへの対価として継続的に支払うお金です。これらの費用はチェーンによって大きく異なるため、事前にしっかり確認し、資金計画を立てることが重要です。

加盟金やロイヤリティ以外にも、広告宣伝費やシステム利用料など、さまざまな費用が発生する可能性があります。これらの費用と用意できる資金を踏まえ、自分に合うフランチャイズを選びましょう。

契約内容をしっかりチェックする

フランチャイズ契約は、加盟店と本部の権利義務を定めた重要な契約です。契約内容を十分に理解せずに締結してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。

契約書の内容には、加盟金やロイヤリティの支払い方法、営業地域の範囲、競業避止義務、契約期間、解約条件などが記載されています。これらの内容をよく確認し、不明点を必ず解消してから契約を締結しましょう。

特に気を付けたいのが競業避止義務です。これはフランチャイズオーナーに対して、加盟するチェーンと競業する業種での独立・開業を制限する契約です。加盟中はもちろん、フランチャイズ契約の解約後も一定期間有効であることが多く、その間の開業が制限されます。

「フランチャイズでノウハウを学び、それを活かして自分のビジネスを立ち上げよう」ということは、基本的にできません。

複数チェーンを比較・検討する

フランチャイズチェーンは数多く存在するため、複数のチェーンを比較・検討することが重要です。経営理念やサポート体制、加盟金やロイヤリティなどの費用、収益の見込みなどを比較し、自分に合ったチェーンを選びましょう。

このとき、実際に加盟している人の口コミや評判も参考になります。説明会や研修に参加して、本部の担当者やほかの加盟店と話をしてみるのも良いでしょう。

リスクを抑えて開業したいならフランチャイズへの加盟がおすすめ

フランチャイズには経験や知識がなくても始められる、収益の安定性が高いなどのメリットがあります。その一方で自由度が低い、加盟金やロイヤリティが負担になりやすいなどのデメリットもあります。

これらのデメリットを理解したうえで、慎重に加盟先を選ぶことで、リスクを抑えながら独立・開業することが可能です。

まずは本部の理念をよく理解し、自分の理念や価値観と一致しているか確認しましょう。そのうえで、サポート体制が充実しているか、収益の見込みが明確であるかを考えます。現実的な収支計画を立てるために、本部の資料やほかの加盟店からの情報をしっかり集めることが大切です。

口コミや評判を参考にし、本部の信頼性やサポートの質を確認しましょう。これらのポイントを軸に自分に合ったフランチャイズチェーンを選ぶことが、成功への第一歩といえます。

フランチャイズとは?仕組みやメリット・デメリットを初心者にもわかりやすく解説

フランチャイズとは

フランチャイズは、ビジネスの成功モデルを複製し、効率的に展開する仕組みです。

具体的には、フランチャイザーと呼ばれる本部が、フランチャイジーと呼ばれる加盟店に対して、ブランド名やノウハウ、商標の使用権などを提供し、加盟店は本部から商品やサービスを仕入れて販売します。ブランド名やノウハウなどのサポートの対価として、加盟店が本部に支払うのが加盟金・ロイヤリティです。サポートの内容はフランチャイズ契約に定められているので、契約を結ぶ前によく確認することが大切です。

フランチャイズの例として、コンビニエンスストアやファストフード店などが挙げられます。これらの店舗は、それぞれ独自のブランドと運営ノウハウを持ち、それを加盟店に提供することで、短期間で多くの店舗を展開しています。

直営店と加盟店の違い

フランチャイズには、本部が直営で運営する直営店と、加盟店が運営する加盟店があります。

直営店は、本部が店舗の運営をすべて管理するため、ブランドイメージやサービス品質を統一しやすいです。その一方で、店舗運営にかかる費用を本部が負担するため、投資額が大きくなるというデメリットがあります。

加盟店は、本部とフランチャイズ契約を結んだ「フランチャイズオーナー」が運営する店舗です。フランチャイズ契約を結ぶ際に加盟金の支払いが必要になるものの、店舗用の土地や建物を本部が用意してくれることもあり、初期投資を抑えて独立・開業できます。その一方で、本部からの指導やマニュアルに従って運営する必要があるため、事業の自由度は低くなります。

直営店と加盟店のメリット・デメリットをまとめると次の表のようになります。

直営店加盟店
運営主体本部フランチャイズオーナー
初期投資大きい小さい
ブランドイメージ統一しやすいばらつきがある
サービス品質統一しやすいばらつきがある
自由度低い高い
利益本部がすべて加盟店と本部で分配
直営店と加盟店の違い

フランチャイズの仕組み

フランチャイズの仕組み

フランチャイズはビジネスの成功モデルを複製していく仕組みです。フランチャイザーと呼ばれる本部は、ブランド名やノウハウ、商標などの「型」を提供し、フランチャイジーと呼ばれる加盟店は、その型に当てはめて店舗を運営します。

フランチャイザー(本部)

フランチャイザー(本部)は、フランチャイズシステムを牽引する司令塔のような存在です。ブランド戦略、ノウハウ提供、商品供給、経営サポートなど、多岐にわたる役割を担い、加盟店とともにブランド全体の成功を目指します。

ブランドイメージの構築、広告宣伝、マーケティング活動などを通じて、ブランドの価値を高め、顧客に認知してもらうのがブランド戦略です。フランチャイザーは、統一されたブランドイメージを維持し、顧客満足度を高めるために、戦略的な活動を行います。

具体的には店舗運営や店舗スタッフの教育用のマニュアル、経営に関する教育・研修プログラムなど、成功に必要なノウハウを加盟店に提供します。これにより、店舗運営の経験や専門知識がないオーナーでも、マニュアルに従うことで安定した営業が可能です。

ノウハウ以外にも、商品や設備など、店舗運営に必要なものを提供します。フランチャイザーが商品の品質管理や安定供給に努めることで、加盟店が安心して事業を展開できるのです。

フランチャイザーは、店舗運営に関するコンサルティング、トラブル対応など、加盟店を多方面から支援します。スーパーバイザーと呼ばれる経験豊富なスタッフが、店舗運営の課題解決や問題解決をサポートし、加盟店の成功を導きます。

フランチャイジー(加盟店)

フランチャイジー(加盟店)は、自らの情熱と責任を持って店舗を経営する人のことです。本部の支援を受けながら、地域に密着したビジネスを展開します。

加盟店は本部の指針に従い、チェーン店として統一されたサービスを提供します。この「統一された」というポイントが重要で、どの店舗でも同じ商品・サービスを利用できるため、顧客にとって安心感があります。本部から提供されるマニュアルや指針は長年の運営実績に基づき確立されており、経験の浅い人でも安心して事業を始められます。

本部から提供されるノウハウや商品、ブランド力などの対価としてフランチャイジーが支払うのが、加盟金やロイヤリティです。これらはフランチャイズに参加するための費用であり、「毎月固定の金額を支払う」「売上や利益のうち、決まった割合を支払う」など、さまざまな形態があります。

フランチャイズ加盟に必要な費用

フランチャイズ加盟には加盟金とロイヤリティをはじめ、さまざまな費用がかかります。加盟前に、これらの費用をしっかりと理解し、資金計画を立てることが重要です。

加盟金

加盟金は、フランチャイズに参加するために支払う費用です。金額は業種やブランドによって異なりますが、一般的には100万円から300万円ほどです。この加盟金の対価として、ブランドの使用権や経営ノウハウの提供、研修費用、開業準備支援などが受けられます。支払い方法は一括払いが一般的ですが、分割払いやロイヤリティ充当など、フランチャイザーによって柔軟に設定されています。

ロイヤリティ

ロイヤリティは、本部に継続的に支払うお金です。ブランドの使用権や経営ノウハウなど、本部から提供されるさまざまなサポートの対価として支払います。ロイヤリティは、フランチャイズシステムを維持・運営するための費用として利用されます。

支払い方法には、売上高や粗利益のうちの一定割合を支払う比例方式と、固定金額を支払う定額方式があります。

方式支払い方法
粗利益配分方式売上から原価を引いた「粗利益」から、決まった割合でロイヤリティを支払う
コンビニエンスストアに多い方式
売上高比例方式売上高から決まった割合でロイヤリティを支払う
飲食店に多い方式
営業規模比例方式座席数や店舗面積など、営業規模に応じて一定の金額を支払う
コメダ珈琲をはじめ、カフェで多く採用されている方式
商品供給代替方式本部から加盟店に卸される商品やサポートの価格にロイヤリティが含まれているタイプ
たとえばキッチンカーでは本部提携のイベント業者から加盟店が出店場所を紹介してもらい、
加盟店が業者に支払う紹介料の一部を本部がマージンとして受け取るチェーンもある
定額方式毎月決まった金額のロイヤリティを支払う方式
売上にかかわらず毎月同じ金額を支払うため、売上規模が大きくなるほど利益率が高くなっていく
ロイヤリティの種類

フランチャイズに加盟するメリット

フランチャイズに加盟することで、未経験でもリスクを抑えて独立・開業できます。その理由を、フランチャイズに加盟する3つのメリットと併せて紹介します。

チェーンのブランド力を活用できる

フランチャイズなら、知名度や認知度が高いブランドの力を借りて事業を始められます。これにより、独立・開業の当初から顧客の信頼を得やすく、集客効果も高まります。

すでに確立されたブランドを利用して事業を展開できるということは、競合店との差別化にもつながります。人材の採用や教育に関するノウハウも提供される、本部が求人広告を出してくれるというケースも多く、優秀な人材を採用しやすくなるメリットもあります。

本部のリソースや施策を活用できる

フランチャイズ本部は、商品開発やマーケティング、広告宣伝、経営コンサルティングなど、さまざまなマーケティング施策と加盟店への支援を行っています。フランチャイズオーナーはこれらのリソースや施策を利用して、効果的に事業を展開できます。

これにより、自力で仕入先を探したり商品・サービスを開発したりしなくても、高品質な商品・サービスの販売が可能です。本部による販促活動の支援、ブランド認知度向上のための広告宣伝があるため、予算が少なくても効果的な集客ができます。

共同広告による費用負担の軽減や本部主導の研修による人材育成、そして販売促進キャンペーンによる売上向上など、売上アップ・コスト削減の面でさまざまなメリットがあります。

ノウハウやマニュアルが確立されている

フランチャイズでは、店舗運営に必要なノウハウやマニュアルが用意されています。業界での経験や経営に関する知識が足りなくても、マニュアルに従って営業することで、安定した事業展開ができます。オーナー向けのマニュアルはもちろん、店舗スタッフ向けのマニュアルもあるため、従業員教育の負担も小さいです。

ただし、独自のアイデアや工夫を活かせる範囲が限られていることや、本部の指示に従う必要があることは覚えておきましょう。

経営について相談したり学んだりできる

フランチャイズ本部は、加盟店に対して経営に関する相談やアドバイスを提供しています。スーパーバイザーが定期的に店舗を訪問し、売上データの分析や営業に関するアドバイスをするチェーンも多いです。

独立・開業に向けた準備研修が充実したチェーンなら、未経験の業界でもしっかり準備したうえで事業を始められます。独立・開業後も定期的に研修が開かれるチェーンなら、実務をこなしながら少しずつ経営者としてスキルアップしていけるでしょう。

経営状況の分析や人材育成、法務・税務に関する専門的なアドバイスなどが提供されるチェーンも少なくありません。プロの目で分析してもらうことで自店の課題と改善策が明確になり、効率よく売上を伸ばしていけます。法務や税務に関するアドバイスを受けることで、知らずに法令違反をしてしまうリスクが低くなります。

フランチャイズに加盟するデメリット

フランチャイズに加盟することでリスクを抑えて独立・開業できますが、フランチャイズ加盟により生じるリスクもあります。フランチャイズに加盟することにはどんなリスクがあるのか、フランチャイズの3つのデメリットと併せて紹介します。

自由に運営・廃業できない

フランチャイズにはブランドイメージを維持するための、店舗運営や商品・サービスに関するさまざまな規制があります。

わかりやすいものでは営業時間や定休日、内装、制服などの規定。商品やサービスに関しては、メニュー、価格、品質、仕入先などが規制されます。これらの規制により、「自由に経営できない」と不満を感じるかもしれません。

たとえば独自メニューを開発できなかったり、地域に合わせたサービス提供が難しかったりします。また、営業時間や定休日を変更できず、自分らしいワークライフバランスを実現できないかもしれません。

加盟金やロイヤリティがかかる

フランチャイズに加盟すると、加盟金やロイヤリティなどの継続的なコストがかかります。広告宣伝費やシステム利用料などの負担もあるかもしれません。これらのコストは、収益を減少させる要因となります。特に収益が低い初期段階では、これらのコストに経営が圧迫されやすいです。

ただ、フランチャイズに加盟することには「ブランド力や本部の広告施策を活かした集客力・売上アップ」「本部一括仕入れによる仕入費の削減」「本部による土地と店舗の提供」などのメリットもあります。加盟金・ロイヤリティと、フランチャイズ加盟による売上アップ・コスト削減の効果を天秤にかけ、判断することが大切です。

他店による風評被害のリスクがある

フランチャイズは個人店としてでなく、チェーン店として見られます。自分とは別のオーナーが運営する店舗でも、顧客からはそのことがわかりません。同じブランドの他店が問題を起こした場合、風評被害を受ける可能性があります。

具体的には、食中毒やサービス品質の低下、従業員の不祥事などが挙げられます。このような風評被害は、顧客離れや売上の減少につながる可能性があります。

フランチャイズに加盟する流れ

フランチャイズに加盟するまでの流れを5つのステップに分けて紹介します。各ステップで意識すべきポイントも紹介するので、自分に合うフランチャイズを見極め、成功を目指しましょう。

STEP1.情報収集

まずはどんな業種・地域で独立・開業したいかを明確にし、それに合うフランチャイズの情報を集めましょう。情報収集には「フランチャイズ比較サイト」が便利です。業種や地域ごとに加盟店募集中のフランチャイズを検索できるのはもちろん、「社会貢献できる仕事」「自由に働ける仕事」などの特徴を指定して検索することもできます。

気になるチェーンを見つけたら、まずは資料請求し、加盟金やロイヤリティ、具体的なサポート内容など、より詳細な情報を集めましょう。

STEP2.説明会・相談会への参加

気になるフランチャイズをいくつかピックアップできたら、説明会・相談会に参加してみましょう。説明会では募集ページや資料からではわからない詳しい情報、リアルな話が聞けます。実際にそのチェーンに加盟しているフランチャイズオーナーから話を聞けることもあるので、加盟イメージがより具体的になるでしょう。

相談会では営業担当者に気になることや不安なことを直接質問できます。なかには社長や創業者と1対1で話せるチェーンもあり、そのチェーンの理念やビジョンなどをより深く理解できるでしょう。

説明会や相談会に参加する前に質問したいことをピックアップしておくこと、話を聞くうちに新しく疑問がわいてきたらその場で質問することが大切です。

STEP3.フランチャイズ契約の締結

「ここだ!」と思えるチェーンを見つけたら、いよいよフランチャイズ契約を締結し、チェーンに加盟します。契約書の内容をよく確認し、慎重に判断しましょう。契約書に気になることやわからないことがあったら質問し、疑問や不安を解消してからサインすることが大切です。

特に重要なのが加盟金・ロイヤリティや契約期間、競業避止義務に関する内容です。競業避止義務はフランチャイズ契約の解約後も一定期間有効なことが多いので、内容と有効期間をよく確認しましょう。

STEP4.開業前研修

フランチャイズ契約を結んだからといって、すぐに独立・開業するわけではありません。開業前研修を受け、きちんと準備を整えてからビジネスを始めることになります。

開業前研修の期間はチェーンによりさまざまで、長いところだと3ヵ月ほどかかることもあります。研修・準備期間が長くても中だるみしないよう、常に初心を忘れず前のめりに学びましょう。

STEP5.開業

研修を受け準備が整ったら、いよいよ開業です。研修で学んだことをおさらいしながら、店舗や設備に不備がないか、スタッフを雇用しているならスタッフの知識やオペレーションに問題がないか、一つひとつ確認しましょう。

フランチャイズに加盟して成功するためのポイント

フランチャイズに加盟すればビジネスや経営に関するさまざまなサポートを受けられます。未経験の業界での独立・開業でも、リスクを抑えて、最短距離で成功を目指せるでしょう。

ただし、フランチャイズに加盟したからといって必ず成功するわけではありません。「フランチャイズだから大丈夫」という気のゆるみが、思わぬ失敗を招きます。

そこで、フランチャイズに加盟して成功するためのポイントを3つ紹介します。

相性のいいフランチャイズを選ぶ

何度かお伝えしたように、フランチャイズにはチェーンごとにマニュアルやルールがあり、個人経営に比べて自由度が低いです。だからこそ、自分と相性のいいチェーンを選ばなければなりません。相性が悪いチェーンを選んでしまうと、事業に対するモチベーションが下がったり本部のアドバイスを素直に実践できなかったり、良いことはひとつもありません。

「独自メニューの開発ができるか」のような事業の自由さ、「営業時間を自分で決められるか」のような働き方の自由さを、まずはチェックしましょう。

そのうえで、本部の理念や方向性について知り、それに共感できるかどうかも考えたいです。フランチャイズオーナーは他人(フランチャイズ本部)が立ち上げたビジネスを育てていくことになりますが、続けるうちにビジネスに対する愛着がわいてくるでしょう。

そんなとき、本部の理念や方向性に納得できなければどうなるでしょうか。本部に対して不信感が芽生えたり、ビジネスに愛着が持てなくなったり、モチベーションがガタっと落ちてしまうかもしれません。そうならないよう、自分にとって信頼できる本部、考え方に共感できる本部を選ぶことが大切です。

本部からのサポートを徹底活用する

フランチャイズで成功するには、本部が確立した「成功するための仕組み」を忠実に再現することが大切です。本部はたくさんの直営店を運営してきた経験、膨大な加盟店を成功に導いてきた経験に基づき、「成功するための仕組み」を常にブラッシュアップしています。

マニュアルや研修で学んだことを血肉にし実践すること、わからないことや不安なことは本部に相談しひとつずつ解決していくことが大切です。

フランチャイズオーナーが支払う加盟金やロイヤリティには、本部からのサポートの対価が含まれています。これらの費用は決して安くありません。「本部からのサポートを使い倒してやろう」という気概を持って、前のめりに事業に取り組みましょう。

経営者としての自覚を持つ

他人(フランチャイズ本部)が立ち上げたビジネスモデルを活用すること、本部からのサポートがあることから、フランチャイズオーナーは経営者としての自覚を持ちづらいかもしれません。

しかし、この自覚がなければ経営者としての視座が身に付きません。自分のビジネスと従業員を守っていくという気概を持つこと、最高責任者としての自覚を持ち主体的に行動していくことが、ビジネスを成功に導きます。

「本部からのサポートを徹底活用することが大切」と先述しましたが、本部を頼りきりではいけません。本部とオーナーは対等なビジネスパートナーです。このことを常に意識し、本部と二人三脚で成功を目指していきましょう。

経験不足を補いたい、効率よく多店舗展開したいならフランチャイズを検討しよう

フランチャイズは、経験や知識がなくても、確立されたブランドやノウハウを活用して事業を始められるビジネスモデルです。

本部の豊富なリソースと施策を活用できること、確立されたノウハウとマニュアルで失敗のリスクを軽減できることから、未経験でも独立・開業しやすいです。

ただし、自由に運営や廃業ができない、加盟金やロイヤリティがかかるなどのデメリットもあります。本部の理念や方向性についてよく調べ、自分と相性のいいチェーンを選びましょう。

フランチャイズで開業するメリットと自力開業にはない5つのリスクとは?成功のコツとおすすめの業種・チェーンも紹介

「安定した経営を目指すならフランチャイズ」と聞き、興味を持っている方も多いのではないでしょうか?

その一方で、「自由度が低い」というデメリットも耳にします。

そこで今回は、フランチャイズで開業するメリットとデメリットを徹底解説し、自力開業と比較しながら、あなたに合った開業方法を見つけるためのヒントをお届けします。

成功率を高めるための5つのコツと、おすすめの業種・チェーンも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

結局、フランチャイズ加盟と自力で開業するのはどっちがいいの?

「安定志向」か「自由主義者」か。フランチャイズ加盟と自力開業、まるで性格診断テストのような二択です。結論から言うと、どちらが良いかはあなたの性格や目的、資金力経験などによって異なります。

どんな人にどちらの開業方法がおすすめなのか、詳しく解説します。

フランチャイズはコストとリスクを抑えて開業できる

フランチャイズなら経験や知識がなくても、本部のノウハウやブランド力で開業を成功に導けるでしょう。

資金面でも、本部がまとめて仕入れることでお得に仕入れられたり、店舗デザインや内装工事などを負担してもらえたりとメリットが多いです。

開業のリスクとコストを抑えたい人には、フランチャイズへの加盟がおすすめです。

自力開業はリスクとコストが高いが、自由度も高い

自力での開業はフランチャイズでの開業に比べて道のりは険しく、リスクも高いです。資金調達から店舗運営まで、すべてを自分の力でこなす必要があります。経営経験のない人にとっては、難易度が高すぎるかもしれません。

まるで、地図も装備もなしでジャングルを探検するようなものです。

しかし、ルールやマニュアルの縛りがあるフランチャイズと異なり、自力で立ち上げたビジネスは自由に運営できます。

「自由を手に入れたい」「自分の力を試したい」という強い意志があれば、挑戦してみる価値はあります。

フランチャイズで開業する5つのメリット

フランチャイズで開業する5つのメリット

フランチャイズに加盟することで、経営や開業する業種での経験がなくても、リスクを抑えて成功を目指せるでしょう。その理由を、フランチャイズで開業する5つのメリットと併せて紹介します。

メリット1.コストを抑えて開業できる

フランチャイズで開業する1つ目のメリットは、コストを抑えられることです。

加盟するチェーンによりますが、店舗用の土地や建物を本部が用意してくれたり、開業資金をサポートしてくれたりということも珍しくありません。

もちろん、多くのチェーンでは加盟金の支払いが必要ですが、自力での開業と比べて初期費用を抑えられることも多いです。資金不足に悩む人にとって、フランチャイズは夢を実現する近道となるでしょう。

メリット2.手間を抑えて運営できる

フランチャイズで開業する2つ目のメリットは、手間を抑えて運営できることです。

事務作業や仕入先の確保、仕入先との交渉など、面倒な作業を本部に任せられます。スタッフ用のマニュアルも充実しているので、人材育成の負担も軽くなります。

自力での開業と比べてオーナーの業務負担を大幅に軽減できるでしょう。忙しい人でも無理なく経営を続けられること、余裕をつくって経営や業界の勉強を確保できることは、フランチャイズの大きなメリットです。

自分の時間を大切にし、ワークライフバランスを実現したい人にとって、フランチャイズは魅力的な選択肢といえるでしょう。

メリット3.知識や経験の不足を補える

フランチャイズで開業する3つ目のメリットは、知識や経験の不足を補えることです。

開業する業種での実務経験や経営の知識がなくても、本部が丁寧に指導してくれます。研修制度やサポート体制が充実しているので、初心者でも安心です。

自力での開業では、経験不足が原因で失敗してしまうケースも多くあります。フランチャイズなら、失敗のリスクを軽減しながら、着実にスキルをアップさせていけるでしょう。

メリット4.チェーンのブランド力・集客施策に乗れる

フランチャイズで開業する4つ目のメリットは、チェーンのブランド力・集客施策に乗れることです。

本部のブランド力を借りることで、スムーズに顧客を獲得できるでしょう。本部によるテレビCMやSNS運用などの集客施策に乗ることで、費用をかけずに高い集客効果を得られることもあります。

自力での開業では知名度や信頼感を築くまでに長い時間がかかってしまうことがあります。

その一方で、フランチャイズは最初から有利なスタートを切ることができるのです。事業を早く軌道に乗せたい、安定した経営を実現したい人にとって、フランチャイズは手堅い選択肢といえます。

メリット5.多店舗展開・事業拡大しやすい

フランチャイズで開業する5つ目のメリットは、多店舗展開・事業拡大しやすいことです。

多店舗展開のノウハウやシステムが確立しているので、2店舗目以降の開業もスムーズです。本部からのサポートを受けながら、効率的に事業を拡大していけるでしょう。

自力での開業では、多店舗展開には多くの時間と労力が必要です。フランチャイズなら短期間で多くの店舗を展開し、より大きな収益を得られる可能性があります。

フランチャイズで開業する5つのデメリット

夢への近道であるフランチャイズにも、注意すべき点があります。これから紹介する5つのデメリットを知らずに契約してしまうと、後悔することになるかもしれません。失敗を防ぐために、フランチャイズのデメリットもしっかり理解しておきましょう。

デメリット1.自由度が低い

フランチャイズで開業する1つ目のデメリットは、自由度が低いことです。

フランチャイズではメニューやサービス内容、価格など、本部が定めたルールを守らなければなりません。自力での開業と比べて個性を出しにくく、人によってはやりがいを感じられないかもしれません。

自分のアイデアを活かして、自由に経営したい人には、フランチャイズは向いていないかもしれません。

デメリット2.ロイヤリティや加盟金の支払いが必要

フランチャイズで開業する2つ目のデメリットは、ロイヤリティや加盟金の支払いが必要なことです。

ロイヤリティは、本部に支払うブランド使用料・ノウハウ提供の対価のようなものです。加盟金は、フランチャイズシステムに参加する権利を購入するための費用です。

自力での開業と比べて初期投資額が大きくなる場合、利益率が低い場合があります。

十分な資金準備をしていない、資金計画が甘い場合は、ロイヤリティや加盟金が原因で経営が苦しくなるかもしれません。

デメリット3.本部や他店舗による風評被害のリスクがある

フランチャイズで開業する3つ目のデメリットは、本部や他店舗による風評被害のリスクがあることです。

個人店と異なり、チェーン店はチェーン全体のイメージで評価されます。他店舗でトラブルが起きたり、ネガティブな口コミが拡散したりすると、自分のお店にも影響が出てしまう恐れがあります。本部で問題が起きた場合も、チェーン全体のイメージが悪くなり、顧客離れにつながるかもしれません。

信頼できる本部を選ぶこと、マニュアルや店舗の管理がしっかりしているチェーンを選ぶことが大切です。

しかし、どんなに優秀な本部でも、すべての店舗を完璧に管理することは不可能です。他店舗による風評被害のリスクはゼロではなく、自力ではコントロールできません。

避けられないリスクがあることを理解したうえで、慎重に検討しましょう。

デメリット4.赤字でも廃業しづらい

フランチャイズで開業する4つ目のデメリットは、赤字でも廃業しづらいことです。

フランチャイズ契約には契約期間があり、期間途中で解約すると違約金が発生することが多いです。赤字が続いている場合でも、契約期間が満了するまで続けなければならない可能性があります。

デメリット5.解約後も競業避止義務に縛られる

フランチャイズで開業する5つ目のデメリットは、解約後も競業避止義務に縛られることです。

競業避止義務とは、一定期間、フランチャイズ本部と競合する事業を行ってはならないという義務です。フランチャイズ本部が加盟店に提供したノウハウや商標などを保護するために定められています。

競業避止義務は契約期間中だけでなく、解約後も一定期間有効であることが多いです。競業できないということは、フランチャイズのノウハウを盗んで将来自分のビジネスを立ち上げることは難しいということです。

競業避止義務の期間や範囲はフランチャイズ契約によって異なります。契約内容をよく確認し、納得してから契約することが重要です。

フランチャイズでの開業を成功させる5つのコツ

フランチャイズは成功への近道である一方、落とし穴も存在します。ここからは自分に合うフランチャイズを見極め、開業を成功させるための5つのコツを紹介します。

コツ1.自分に合う開業方法を見極める

フランチャイズは成功への近道ですが、万人に最適とは限りません。まずは、自分に合った開業方法を見極めることが重要です。

フランチャイズなら本部からのサポートを受けながら、知識やスキル、経験の不足を補いながら事業を展開できます。

その一方で、自力での開業と比べて自由度が低く、初期費用やロイヤリティなどの負担もあります。

自分の性格ややりたいこと、スキルや知識などを踏まえ、どちらが自分に合っているのかを慎重に判断しましょう。

コツ2.相性と社会情勢を踏まえて業種を決める

成功するためには、自分に合った業種を選ぶことが重要です。まず、自分の相性を考慮し、興味や経験、性格、スキルなどに基づいて、無理なく続けられる業種を選ぶことが大切です。社会情勢も考慮しましょう。人口動態や経済状況、トレンドなどを分析し、需要のある業種を選びます。

たとえば、高齢化社会では介護サービスや健康食品、デジタル化ではIT関連サービスやオンライン教育、環境問題ではエシカル消費やエコ関連サービスが需要があります。情報収集のために、フランチャイズ本部の資料やセミナーを活用するといいでしょう。

コツ3.なるべく多くのチェーンの説明会・相談会に参加する

情報収集は成功の鍵です。多くのチェーンの説明会や相談会に参加し、たくさんの情報を集めて比較検討することで、自分に最適なフランチャイズを見つけられるでしょう。

これらに参加するメリットは詳細な情報を得られることだけではありません。本部の雰囲気を掴めること、担当者に質問できること、ほかの参加者と交流できることなどさまざまです。

特に相談会に参加するときは、事前に資料を確認し、質問を準備しておくといいでしょう。

コツ4.自分の目的や性格に合うチェーンに加盟する

加盟するチェーンは、成功を左右する重要な要素です。自分の目的や性格を踏まえて相性のいいチェーンを選びましょう。

たとえば自由度を重視するならオリジナルメニューの開発やマニュアルの縛りがゆるいチェーン、知識やスキルに不安があるならサポートが充実しているチェーン、多店舗展開を目指しているなら多店舗運営の事例が多いチェーンを選びます。

説明会や相談会では、経営理念、サポート体制、加盟金やロイヤリティ、研修制度、成功事例などを確認しましょう。自分の価値観に合うチェーンを選ぶことで、開業後も高いモチベーションを維持できます。

コツ5.本部と協力しながら成功を目指す

フランチャイズは、本部と加盟店が協力して成功を目指すビジネスモデルです。

本部は、経験や知識、ノウハウなどを豊富に保有しています。本部のサポートを徹底的に活用し、ノウハウやマニュアルに書かれたことを素直に実践することが、成功の近道です。研修やコンサルティングなどを積極的に活用し、事業を成長させていきましょう。

ただし、本部に頼りきりの姿勢はNGです。加盟店オーナーは経営者であり、その自覚を持って事業を運営する責任があります。本部と対等なパートナーとして、積極的に意見交換を行い、共に成功を目指しましょう。

フランチャイズの開業におすすめの業種

ここからはフランチャイズで成功したい人、開業する業種を迷っている人に向けて、今注目の7つの業種を紹介します。人口動態や経済状況、社会情勢などを踏まえ、将来性の高い業種を厳選しました。

キッチンカー

【メリット】

  • 初期費用が比較的低い
  • 場所を選ばずに営業できる
  • 副業としてもはじめやすい

【デメリット】

  • 天候に左右される
  • 競争が激しい
  • 安定収入を得にくい

キッチンカーは、車両に厨房を備えて移動販売を行う業態です。近年、手軽に始められる飲食業として注目されています。自由な働き方がしたい人や地域の人と交流したい人におすすめです。

テイクアウト・デリバリー専門の飲食業

【メリット】

  • 人件費を抑えられる
  • 店舗面積が小さくて済む
  • コロナ禍で需要が伸びた

【デメリット】

  • 競争が激しい
  • デリバリーのための人件費がかかる
  • 通常の飲食店と勝手が異なる

デリバリー・テイクアウト専門店はコロナ禍の影響で需要が急増した業態です。アフターコロナでも安定したニーズがあり、店舗を持たずにデリバリーのみで運営する「ゴーストレストラン」も登場しています。

少ない初期費用で開業したい人、新しいビジネスモデルに興味がある人におすすめです。

高齢者向けの宅配弁当

【メリット】

  • 社会貢献度の高い仕事
  • 安定した需要が見込める
  • 比較的少ない初期費用で始められる

【デメリット】

  • デリバリーのための人件費がかかる
  • 参入者が増えていて競争激化が予測される

高齢化社会により需要が拡大している業態です。高齢者向けの栄養バランスを考えた弁当を配達します。社会貢献度の高い仕事がしたい人、高齢者や介護に携わりたい人におすすめの業種です。

便利屋・家事代行

【メリット】

  • 共働き世帯や高齢者の一人暮らしの増加で需要が拡大している
  • 比較的少ない初期費用で始められる
  • リピーター獲得で安定収入を得られる

【デメリット】

  • 客先に訪問しなければならず移動時間が発生する
  • 顧客とのトラブルが発生しやすい
  • 体力的にハードな仕事

共働き世帯の増加や高齢化社会により需要が拡大している業種です。掃除、洗濯、買い物などの家事代行や、粗大ゴミの処分などのサービスを提供します。人と接することが好きな人や体力に自信がある人、困っている人を助けたい人におすすめです。

結婚相談所

【メリット】

  • 成婚料収入が高い
  • 社会貢献度の高い仕事
  • 自宅、在宅で開業できる

【デメリット】

  • 顧客とのトラブルが発生しやすい
  • 成婚率が低いと収入が不安定になる

晩婚化や未婚率の上昇により需要が拡大している業態です。会員の婚活をサポートし、成婚に導きます。人の幸せを自分のことのように感じられる人、カウンセリングやコミュニケーション能力に自信がある人におすすめです。

買取専門店

【メリット】

  • 初期費用が比較的低い
  • 赤字を防ぐ仕組みのあるチェーンが多い
  • 安定した需要が見込める

【デメリット】

  • 商品知識が必要
  • 価格競争が起きやすい
  • 人気の業種のため競争が激しい

ブランド品や貴金属、家電などさまざまな商品を買い取る業態です。近年、リサイクル市場の拡大により需要が伸びています。本部による買取をはじめ、儲かる仕組み、赤字を防ぐ仕組みを確立しているチェーンが多いです。

リスクを抑えて開業したい人、最新のビジネスモデルに興味がある人におすすめです。

不動産

【メリット】

  • 高収入を得られる可能性がある
  • ニーズが安定している
  • 知識や経験を活かせる

【デメリット】

  • 必要な資格や手続きが多い
  • 初期費用が大きい
  • ライバルとの差別化が重要

土地や建物の売買、賃貸の仲介を行う業態です。幅広い知識と経験が必要とされますが、フランチャイズに加盟することで開業のハードルを抑えられるでしょう。

不動産業の経験がある人、経済や金融に興味がある人におすすめです。

低コストで開業できる飲食フランチャイズ5選

飲食業は人気の業種ですが、初期費用や運営コストがネックになることもあります。しかし、フランチャイズを利用すれば、こうした課題を克服し、少ない資金で開業することが可能です。

ここからは、コストを抑えて飲食業を始めたい人におすすめのフランチャイズを紹介します。それぞれのフランチャイズの特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

やきとり屋すみれ

やきとり屋すみれ
  • 希少銘柄「大山どり」を味わえる焼鳥ブランド
  • イートイン、テイクアウト、デリバリー対応可能
  • 55日間の店長研修あり

やきとり屋すみれは、2009年に創業した大山どり専門焼き鳥店です。豊かな自然環境の中で育った希少銘柄の「大山どり」を使用しており、徹底管理された鶏肉はうま味たっぷりの味わいを提供します。

これまでの出店実績やノウハウを活かし、ビルインからロードサイドまでさまざまな立地に対応します。そのため、イートインだけでなく、テイクアウト・デリバリーなど幅広いニーズに対応できる環境が整っています。

加盟が決まれば、店長研修を受講しオープン前にはスタートアップ研修を実施するなど、開業支援も充実しています。未経験かつ少人数でも運営できるよう調理がシステム化されており、串打ち状態で素材が納品可能です。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:300万円
加盟保証金:100万円
開業費:220万円
内装・物件取得・厨房:3210万円
35万円5年62店舗
やきとり屋すみれ開業資金

やきとり屋すみれ公式サイト

COLOR CAFE

COLOR CAFE
  • クレープ・スイーツ専門の移動販売
  • かわいい商品とキッチンカーは集客力抜群
  • 安心のフルパッケージ

COLOR CAFEはクレープ・スイーツ専門のキッチンカーです。SNS映えする商品と、目を引く黄色のトラックで、抜群の集客力を誇ります。

移動販売のため開業資金も抑えられ、加盟金0円、ロイヤリティ0円、仕入れの配送料0円と低資金での開業が可能です。

車両を含め移動販売開業のすべてが揃うFC開業パックが用意されています。研修制度や開業前後のサポートも充実しており、未経験でも安心して始められます。

COLOR CAFE開業資金

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
290万円~なし要問い合わせ要問い合わせ
COLOR CAFE開業資金 ※軽BOXFC開業パックプランの場合

COLOR CAFE公式サイト

くう

くう
  • 本場大阪が認めたこだわりの味
  • フランチャイズなのにすべて手作り
  • 選べる3つの出店形態

くうはコナモン協会・大阪人ともに全国1位と認める「本当においしいお好み焼き・たこ焼き屋」として、13年以上続いています。

くうのこだわりは、メニューはレトルト一切なしのすべて手作り。フランチャイズでありながら、店主自ら料理したお好み焼きやたこ焼きをお客さまに食べてもらう喜びが味わえます。また昼と夜でたこ焼の味を変えたり、商標登録された看板メニューがあったりと他店との差別化を図っています。

3つの出店形態を選べるのも特徴です。テイクアウト専門店やキッチンカーなら、店舗型に比べ、低資金で開業できます。サポートの有無でも契約プランが選べ、サポートなしプランはロイヤリティが低く、キッチンカーにいたってはロイヤリティなしです。

ただ、キッチンカーやテイクアウト専門店には、通常の飲食店とは異なる戦略が必要です。ロイヤリティを抑えるか、多少コストがかかってもサポートを受けるべきかは慎重に選びましょう。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
テイクアウト専門店
(4坪)
加盟金:90万円
保証金:25万円
厨房機器:30万円~
研修費:15万円~
広告宣伝費:10万円~
合計:170万円~
※物件取得費・内外装費は別途
ライセンス:2万円
フランチャイズ:5万円
要問い合わせ要問い合わせ
キッチンカー加盟金:90万円
保証金:25万円
厨房機器:30万円~
研修費:15万円~
広告宣伝費:10万円~
合計:170万円~
※キッチンカー取得費は別途
ライセンス:なし
フランチャイズ:4万円
要問い合わせ要問い合わせ
店舗型
(15坪)
加盟金:150万円
保証金:40万円
厨房機器:40万円~
研修費:25万円~
広告宣伝費:10万円~
合計:265万円~
※物件取得費・内外装費は別途
ライセンス:3万円
フランチャイズ:8万円
要問い合わせ要問い合わせ
くう開業資金

※ライセンス:サポートなし、フランチャイズ:サポートあり

くう公式サイト

ジェリーズポップコーン

ジェリーズポップコーン
  • ロイヤリティ0円、低資金&副業可のポップコーン販売
  • 廃棄ロスがほぼ無し
  • 手厚いサポート体制

ジェリーズポップコーンは、移動販売だからこその低コスト・低リスクで開業することができ、一坪の場所があればどこでも出店できます。また、営業日時や時間も自由に設定できるので、土日だけの営業など副業としても開業できます。

ポップコーンの材料は消費期限が長く、材料のロスがほとんどないのもうれしいポイントです。

本部研修を2日、出店研修を2日行ってくれたり、本部から出店先を紹介してくれたりするので未経験でも安心して開業できます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:98万円
内訳・加盟権利金:46万円
研修費:29万円
(本部研修2日間、出店研修2日間)
商標の使用権利金及び
ノウハウ開示:23万円
機材備品(マシーンを含む
50アイテム):78万8,800円
合計:約177万円
※すべて税別
0円2年間
※以降2年毎に自動更新
(更新料なし)
要問い合わせ
ジェリーズポップコーン開業資金

ジェリーズポップコーン公式サイト

丼丸

丼丸
  • 1杯500円(税別)の海鮮丼テイクアウト専門店
  • 各オーナーの自由な店舗運営が可能
  • 直営店での最短15日間の研修で開業できる

丼丸は、40年以上続く老舗の海鮮丼テイクアウト専門店です。全種ワンコイン設定で提供できるシステムを確立し、すし飯にのせるだけの簡単なオペレーションを実現しました。そのため、低予算での開業が可能です。

最大の特徴は、オーナーが自由に店舗運営ができることです。店名のどこかに「丼丸」とさえ入っていれば、メニューや価格もオーナーが自由に決められます。

直営店での研修など開業前後のサポートも充実しており、自信を持ってオープンできるまでサポートしてもらえます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:110万円
研修費:15万円
保証金:9万円(解約時に返金)
内装看板工事:150万円(店舗により異なる)
什器備品:120万円
広告宣伝費:10万円
店舗取得費:50万円
※物件により異なる
その他:20万円
合計:484万円
毎月3万円(税抜)
の暖簾代
要問い合わせ約400店舗
丼丸開業資金

丼丸公式サイト

高齢者向け事業でおすすめのフランチャイズ5選

高齢化社会の進展により、高齢者向けのサービスや商品への需要がますます高まっています。高齢者向け事業は、社会貢献度の高い仕事であると同時に、安定収入を得られる可能性も高い魅力的な業種です。

しかし、高齢者向け事業を新規で立ち上げるには、多くの時間と労力、そして専門知識が必要になります。そこで、サポートが充実し、手間とリスクを抑えながら高齢者向け事業を始められるフランチャイズを紹介します。

ハッピーハートグループ

ハッピーハートグループ
  • 首都圏に展開する介護タクシーのフランチャイズ
  • 開業3年目以降に独立も可能なバックアップ体制
  • 運行に関わる実務ノウハウを全て伝授

ハッピーハートグループは、地域福祉の充実に貢献し、バリアフリー社会の実現を目指しています。千葉県を拠点として首都圏に展開し、介護タクシーのみならず民間救急などさまざまな支援事業を行っています。

開業3年目以降は個人事業主として完全に独立することも可能です。そのためのバックアップ体制も充実しており、多くの先輩たちがすでに独立しているという実績があります。個人の努力次第で事業展開もでき、仕事量も調節できるため、長く安定して稼げる業態でしょう。

介護タクシーを開業するにあたって、車両や備品の調達から研修、許認可の申請にいたるまで、運行に関わる実務のノウハウを全て伝授してもらえるので安心して開業できます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:30万円
※2年分の年会費含む
8,000円/月(税別)2年
※以降完全独立全面バックアップ
※以降2年毎の更新も勿論可能
要問い合わせ
ハッピーハートグループ開業資金

ハッピーハートグループ公式サイト

便利屋!お助け本舗

便利屋!お助け本舗
  • 全国280店舗の業界最大規模
  • 圧倒的な信頼とブランド力
  • 24時間365日対応

便利屋!お助け本舗は、全国で280店舗を展開する業界最大規模の便利屋フランチャイズです。テレビや雑誌などの各種メディアにも取り上げられ、圧倒的な信頼と依頼件数を誇っています。

開業資金は約99万円と他業種に比べ低資金で開業できます。便利屋ビジネスは高齢化や単身世帯の増加により今後も需要がある業界といえます。

便利屋!お助け本舗は、24時間365日対応可能です。生活サービスを中心に、全国に広がるネットワークで幅広いサービスを提供しています。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟費:約10万円
研修費:約7万円
販促・書類一式:約80万円
約5万円3年280店舗
便利屋!お助け本舗開業資金

便利屋!お助け本舗公式サイト

町の便利屋さんファミリー

町の便利屋さんファミリー
  • 30年以上培ってきた技術・ノウハウを授与
  • 大手企業と業務提携・協力
  • 開業資金が全額ローン可能

町の便利屋さんファミリーは、創業38年を誇る便利屋です。長年培ってきた便利屋開業ノウハウと技術を約3週間にわたる研修で学ぶことが可能です。

関東首都圏をはじめ、全国各地で大手企業との連携・協力が行われています。また、作業中に万が一わからないことが起きた場合でも、本部が全てサポートしてくれます。技術や運営に関する全体的なコンサルタントはもちろん、経済面やスタッフの管理、顧客獲得に関しても本部が個別に指導してくれるため、安心して開業できます。

開業には加盟店になるコースと加盟店にならず自由開業できるコースがあります。加盟店として開業すると、ノウハウを得られるだけでなくサポートが充実しています。さらに、開業資金をローンで全額払うことができるため、開業時の自己資金が0円でも始められます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:30万円
研修費:45万円
開業キット:60万円
5万円(月額)要問い合わせ要問い合わせ
町の便利屋さんファミリー開業資金

町の便利屋さんファミリー公式サイト

ライフデリ

ライフデリ
  • 安定したストックビジネス
  • 開業資金は業界で最安値
  • 完全調理済みの食材を盛り付けて配達するだけ

ライフデリは、高齢者向け宅配サービスを提供するフランチャイズです。配食事業は定期的な注文がほとんどで、継続的なお客様に新規のお客様が積み重なっていくストックビジネスとなります。そのため、将来を見越した仕入れや人材確保などが可能になり、安定したビジネスが展開できます。

ライフデリでは、加盟金や保証金、さらにはロイヤリティも0円と、開業資金は業界でも最安値です。開業後も売上を伸ばせば伸ばした分だけ還元される仕組みになっています。

本部が提供する食材はセントラルキッチンで手作りされた完全調理済みの冷蔵食品のため、食材を盛り付けて配達するだけです。調理経験や専門的な知識がなくても開業できます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:0円
保証金:0円
研修費:10万円
会費:3万円(月額)
・新規店舗の場合
暖房機器費:295,000円
容器・備品・販促物:143,000円
事務機器・事務用品:41,500円
・居抜きや既存店舗併設の場合
厨房機器費(冷蔵・冷凍庫等):133,000円
容器・備品・販促物:115,000円
事務機器・事務用品:0円
0円3年要問い合わせ
ライフデリ開業資金

ライフデリ公式サイト

まごころ弁当

まごころ弁当
  • 豊富な商品力
  • 間接営業
  • 多くの本部社員がFCオーナーとして独立

まごころ弁当は、高齢者向け配食サービスのフランチャイズです。一般の高齢者向けメニューだけでなく、カロリーや塩分計算が必要な方向けのメニューや嚥下困難な方向けのムース食など5種類のメニューを提供しています。管理栄養士との共同メニュー開発や冷蔵食材主体のメニューを通してお客様の幅広いニーズに対応します。

配食希望者に直接営業をするのではなく、地域のケアマネジャーを間に挟んでの注文になるため、独自の営業ノウハウが強みになります。

今まで本部社員が20人以上FCオーナーとして独立していることから、信頼に足る本部であることが伺えます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:0円
保証金:0円(審査あり)
システム料:0円
厨房機器:0円〜90万円
工事代:0円〜150万円
※店舗取得料は含まず
0円
※会費:月3万円
5年532店舗
(2024年2月時点)
まごころ弁当開業資金

まごころ弁当公式サイト

自宅で開業したい人におすすめのフランチャイズ3選

近年、テレワークやリモートワークの普及により、自宅で仕事をする人が増えています。自宅で開業すれば、通勤時間やオフィス賃料などのコストを削減できるだけでなく、仕事とプライベートの両立も容易になります。

しかし、自宅で開業といっても何をすればいいのか、どのように始めれば良いのかわからないという方も多いでしょう。ここからは、自宅で開業したい人におすすめのフランチャイズを紹介します。

IBJ

IBJ
  • 登録会員者数約86,000人
  • 月間25本の無料研修
  • 東証プライム上場企業が運営する連盟組織

IBJは、全国の加盟相談所とその会員をつなぐ日本最大級の結婚相談所ネットワークです。登録会員数は約86,000人、毎月約4,100人の会員が入会していることから常に新しい出会いを提供でき、業界No.1の成婚数を生み出しています。

IBJでは、AIを使ったお相手紹介や日程調整など一連の結婚相談所業務をフルサポートするシステムがあります。サポート体制も充実しており、開業前の研修のほかに、開業後にも月間25本の無料研修を受けられます。

IBJを運営する株式会社IBJは、東証プライム市場に上場しているため、会員の認知度・信頼度も高く、安心して開業できます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:160万円
研修費:0円
(加盟金に含まれる)
保証金:不要
物件費用:不要
開業準備金・運転資金・
オープン費用等:不要
0円要問い合わせ4,091社
※2023年11月時点
IBJ開業資金

IBJ公式サイト

Netエール

Netエール
  • 初心者でも安心のサポート体制
  • 独自の仕入れルート
  • 選べる契約プラン

Netエールでは、20年以上のネット販売実績を活かし、ネット販売支援をしています。初心者の方でも商品ページやバナーが作れるよう研修したり、売るためのノウハウを伝授してくれたりします。

中国事務所を構え、スタッフが常駐しているため、中国アリババからの仕入れが安価で少量から安心して行えます。初心者向け仕入れサイトも豊富に揃え、独自の仕入れルートを確立しています。

未経験の方へのプランやすでにショップをお持ちの方へのコンサルティングなど、契約プランを選べます。

開業資金開業資金開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
中国輸入サポートプラン
加盟金:0円
月会費:11,000円(税込)
ネット販売・ネットショッププラン
加盟金:27万5000円(税込)
月会費:個人11,000円 法人22,000円
ショップをお持ちの方 コンサルティング
加盟金:0円
月会費:55,000円(税込)
※5ヵ月以上から契約
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
Netエール開業資金

Netエール公式サイト

株式会社セイワ

株式会社セイワ
  • 将来性のあるモバイル関連事業
  • 自宅開業や副業が可能
  • 在庫負担のリスクがない

株式会社セイワは、携帯電話やスマホ・タブレットなどの販売・買取などを扱うモバイル関連事業のフランチャイズです。使い方サポートやiPhoneの修理だけでなく、Wi-Fi環境の見直しや古い端末の買取など多岐にわたるサービスを提供しています。

委託販売をしたり、スーパーやホームセンターなどで催事販売をしたりすることで、店舗を構えずとも開業でき、初期費用を最小限に抑えられます。

受注販売を敷いているため、仕入れの必要がなく在庫負担のリスクがありません。事務代行やシステム設計は本部がしてくれるため、未経験でも参入が可能です。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:176万円
研修費:55万円
合計:231万円〜
※催事販売とデコ電加工を
含まない
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ
株式会社セイワ開業資金

株式会社セイワ公式サイト

不動産関連でおすすめのフランチャイズ3選

不動産業界は安定収入・高収入を得られるかもしれない魅力的な業種です。しかし、国家資格が必要であったり、開業資金が大きかったりと、参入障壁が高いのも事実です。

ここからは、資金とリスクを抑えながら不動産業界で開業できるフランチャイズを紹介します。

イエステーション

イエステーション
  • 地域No.1となるためのノウハウが詰まったプログラム
  • ノウハウの共有や各種表彰制度でモチベーションアップ
  • 独自のITシステムで業務効率化

イエステーションは地域専門であることを大切に、「地域No.1+顧客満足度No.1」を目指す売買仲介の不動産フランチャイズです。加盟店は地域に1社に限定し、各加盟店がその地域でNo.1になるためのノウハウを提供しています。

加盟店のための専門ガイダンスや支部会、研修などノウハウが詰まったプログラムが充実しています。加盟店同士の連携が強く、互いに学びを得られることも大きな魅力です。また、優秀な店舗や営業マンを表彰するセールスコンテストなどの各種表彰制度もあり、モチベーションをアップすることができます。

不動産物件情報と顧客情報の統合管理できる独自のITシステムを使うことで各種ポータルサイトとの連携や物件情報が管理できるため、業務を効率化できます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金:110万円
月会費:5,500円
1.75%3年188店
イエステーション開業資金

イエステーション公式サイト

ハウスドゥ

ハウスドゥ
  • 圧倒的なブランド力
  • 安心の固定ロイヤリティ
  • 実践的ノウハウの共有

ハウスドゥは不動産売買仲介専門フランチャイズ全国No.1の加盟店舗数を誇る、圧倒的なブランド力が魅力です。東証プライムにも上場しているため、お客様からの信用力もあります。

固定ロイヤリティのため、売上に左右されず、売上が上がれば上がるほど利益が手元に残ります。

業界未経験でも成功できる実践的なノウハウやシステムを提供してもらえます。また、収益に貢献する副収入源や集客支援、経営に関するサポートなど、さまざまな面で支援を受けられるのも魅力です。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
要問い合わせ要問い合わせ3年708店
ハウスドゥ開業資金

ハウスドゥ公式サイト

注文住宅の相談窓口

  • 本部と加盟店がノウハウや情報を共有し、ともに成長していくシステム
  • 住宅相談事業をゼロから立ち上げられるマニュアル、ツールの提供
  • 持続的な成長をサポート

注文住宅の相談窓口は、住宅相談所の全国フランチャイズチェーンです。

加盟店には、住宅相談所事業を運営するうえで必要なツールやマニュアルが提供されます。また、すでに独自ブランドを持ち住宅相談所を運営している場合でも「注文住宅の相談窓口グループ」としての加盟契約も締結できます。

加盟店の持続的な成長をサポートできるよう「情報共有会」や「WEB広告ミーティング」「全国大会」といったイベントを開催し、他の加盟店との関係強化を図ったり、加盟店同士が互いに高め合い、認め合う風土構築を目指しています。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
要問い合わせ要問い合わせ要問い合わせ50店舗以上
注文住宅の相談窓口開業資金

注文住宅の相談窓口公式サイト

フランチャイズで開業するなら、儲かる仕組みと本部との相性を軸にチェーンを選ぼう

フランチャイズには、少ない資金でリスクを抑えながら開業できるメリットがあります。

しかし、フランチャイズに加盟したら必ず成功できるわけではありません。成功するためには各チェーンの儲かる仕組みを理解し、本部との相性を確認することが大切です。

フランチャイズには、加盟金やロイヤリティなど本部への支払いがあります。これらの支払いを差し引いても、十分な利益が出せる仕組みになっているかどうかを事前に確認しましょう。本部との長期的なパートナーシップも重要です。本部の理念や経営方針に共感できるかどうか確認することで、ビジネスへのモチベーションを維持できます。

これらのポイントを踏まえて慎重にフランチャイズを選ぶことが、成功への近道です。

本記事で紹介したフランチャイズのなかに気になるところがあったら、まずは公式HPをチェックしてみてください。加盟費やロイヤリティ、詳しいサポート内容など、わからないことがあったら問い合わせをしてみましょう。なるべくたくさんのチェーンの情報を集め、自分に合ったところを選ぶことが大切です。

開業資金の融資は受けるべきなのか?資金調達のコツやおすすめの金融機関、審査クリアのコツを解説

開業資金をどのように調達するか悩む人は多いでしょう。融資と自己資金のどちらを選ぶべきか、それぞれの特徴を理解したうえで判断すること、慎重に計画を立て自分に合う融資制度を選ぶことが大切です。

本記事ではそのために必要なこととして、開業資金の調達におすすめの融資制度や金融機関、融資の審査をクリアするコツを紹介します。

そもそも開業資金は融資を受けるべきなのか、自己資金でまかなうべきなのか

融資は自己資金を温存し、事業規模を拡大できる魅力的な選択肢です。しかし、利息や返済計画など、乗り越えるべきハードルも存在します。

その一方、自己資金には安心感がありますが、資金調達額や事業の可能性に制限が生まれるかもしれません。

どちらを選ぶべきか、正解はありません。自身の状況とリスク許容度によって、最適な選択は異なります。

ここからは融資と自己資金それぞれのメリットとデメリットを簡単に紹介します。どちらの選択肢が自分に合っているのか判断する参考にしてください。

融資のデメリットは利息と返済のリスク

融資を受けるメリットとデメリット

融資は、自己資金を温存できるという大きなメリットがあります。しかし、融資には必ず返済義務が伴います。計画通りに事業が軌道に乗れば問題ありませんが、計画通りに進まない場合、返済が困難になる可能性もあります。

さらに、利息というコストも発生します。これは、借りたお金に対する使用料です。利息を払い続けると、利益が圧迫され、事業運営が苦しくなる可能性もあります。

融資は、メリットだけでなく、デメリットも理解した上で慎重に検討する必要があります。

100%自己資金は安心だが、可能性を狭める

100%自己資金のメリットとデメリット

自己資金のみでの開業は、借金による負担を避けられる安心感があります。しかし、その安心感は、同時に可能性の扉を閉ざしてしまう可能性も秘めています。

資金調達に時間がかかるため、市場の変化に乗り遅れたり、事業規模を小さくせざるを得なかったりする可能性があります。また、資金不足によって事業が立ち行かなくなり、せっかくの夢が潰えてしまうリスクも存在します。

自己資金は確かに安全な選択ですが、そのリスクをしっかりと理解し、事業の可能性を最大限に活かす方法を検討することが重要です。

開業資金の調達におすすめの4つの創業融資

融資は、夢を現実へと変えるための強力な助っ人です。しかし、数ある融資制度の中で、自分に最適なものを選ぶのは容易ではありません。

ここからは、開業資金の調達におすすめの4つの創業融資を紹介します。

日本政策金融公庫の創業融資

日本政策金融公庫は、政府系金融機関として、創業融資に力を入れています。無担保・無保証人でも利用可能な制度もあり、多くの起業家にとって心強い味方となっています。

【公庫の創業融資のメリット】

  • 無担保・無保証人でも利用可能
  • 金利が比較的低い
  • 返済期間が長い
  • 融資額が大きい

【公庫の創業融資のデメリット】

  • 審査基準が厳しい
  • 審査に時間がかかる
  • 事業計画書など書類作成が必要
制度名審査期間金利返済期間借りられる金額
新創業融資制度約3週間1.35%~10年以内最大2,000万円
新規開業資金約2週間1.45%~12年以内最大7,200万円
女性・若者/シニア起業家支援資金約2週間1.25%~12年以内最大3,000万円
日本政策金融公庫の創業融資

地方自治体の創業融資

地方自治体も、地域活性化のために、様々な創業融資制度を設けています。地域によって制度内容は異なりますが、金利が低く、返済期間が長いなどのメリットがあります。

【自治体創業融資のメリット】

  • 金利が低い
  • 返済期間が長い
  • 地域の支援を受けられる

【自治体創業融資のデメリット】

  • 制度内容が自治体によって異なる
  • 審査基準が厳しい
  • 地域外からの利用は難しい場合がある
制度名審査期間金利返済期間借りられる金額
東京都創業融資制度約2週間1.0%~12年以内最大5,000万円
大阪府開業資金制度約1週間1.2%~10年以内最大3,000万円
福岡市創業支援資金約2週間1.3%~12年以内最大2,000万円
地方自治体の創業融資の例

金融機関の創業融資

銀行や信用金庫などの金融機関は、それぞれの独自基準に基づいた創業融資制度を提供しています。商品数は多く、金利や返済期間などの条件も様々です。

【金融機関創業融資のメリット】

  • 商品数が豊富
  • 審査が比較的早い
  • 金融機関との関係構築

【金融機関創業融資のデメリット】

  • 担保や保証人が必要になる場合がある
  • 金利が比較的高い
  • 審査基準が厳しい
制度名審査期間難易度金利返済期間借りられる金額
みずほ銀行創業融資約1週間難しい1.4%~10年以内最大1億円
三井住友銀行ビジネスセレクトローン約1週間やや難しい1.5%~10年以内最大5,000万円
ゆうちょ銀行創業・事業承継資金約2週間やや難しい1.35%~12年以内最大3,000万円
金融機関の創業融資の例

信用保証協会の制度融資

信用保証協会は、中小企業・小規模事業者向けの融資の保証を行う公的な機関です。金融機関からの融資を受けやすくするために、信用保証協会が連帯保証人となります。

【信用保証協会の制度融資のメリット】

  • 金融機関からの融資を受けやすくなる
  • 担保や保証人が不要になる場合がある
  • 金利が比較的低い

【信用保証協会の制度融資のデメリット】

  • 保証料が必要
  • 申請から資金調達までの期間が長い
制度名審査期間難易度金利返済期間借りられる金額
全国信用保証協会創業融資制度約2週間やや難しい1.35%~12年以内最大3,000万円
東京信用保証協会創業支援融資制度約1週間やや難しい1.2%~10年以内最大5,000万円
大阪信用保証協会チャレンジ創業融資約2週間やや難しい1.3%~12年以内最大2,000万円
信用保証協会の制度融資の例

開業資金の調達に利用できる日本政策公庫の融資制度

独立開業は、人生における大きな挑戦です。しかし、資金不足は夢への道を閉ざしてしまうこともあります。

そこでおすすめなのが、創業融資に力を入れている日本政策金融公庫です。無担保・無保証人でも利用可能な制度もあり、多く起業家にとって心強い味方となっています。

公庫の創業融資は、金利が低く、返済期間が長いなどのメリットがあります。具体的にどんな融資制度があるのか、開業資金の調達におすすめの制度を3つ紹介します。

新創業融資制度

新創業融資制度は、新たに事業を始める人や事業開始後2期以内の人を対象とした、日本政策金融公庫の融資制度です。最大3,000万円の融資を受けられるため、事業の立ち上げや初期投資に役立ちます。

【こんな人におすすめ】

  • 事業を新規に立ち上げる人
  • 事業開始後2期以内の人
  • 無担保・無保証人で融資を受けたい人
  • 金利を抑えたい人
  • 返済期間を長くしたい人

【特徴】

  • 無担保・無保証人
  • 金利:1.35%~
  • 返済期間:10年以内
  • 借りられる金額:最大3,000万円(運転資金は最大1,500万円)

新規開業資金

新規開業資金は、新たに事業を始める人や事業開始後7年以内の人を対象とした、日本政策金融公庫の融資制度です。最大7,200万円の融資を受けられるため、事業の拡大や設備投資に役立ちます。

【こんな人におすすめ】

  • 事業を新規に立ち上げる人
  • 事業開始後7年以内の人
  • 設備投資資金を調達したい人
  • 長期的な資金調達をしたい人
  • 金利を抑えたい人

【特徴】

  • 担保・保証人不要(一部条件あり)
  • 金利:1.35%~
  • 返済期間:12年以内
  • 借りられる金額:最大7,200万円(運転資金は最大4,800万円)

女性、若者/シニア起業家支援資金

女性、若者/シニア起業家支援資金は、女性、35歳未満または55歳以上の起業家を対象とした、日本政策金融公庫の融資制度です。最大7,200万円の融資を受けられるため、事業の立ち上げや拡大、設備投資などに役立ちます。

【こんな人におすすめ】

  • 女性起業家
  • 35歳未満の若者起業家
  • 55歳以上のシニア起業家
  • 事業を新規に立ち上げる人
  • 事業開始後7年以内の人
  • 設備投資資金を調達したい人
  • 長期的な資金調達をしたい人
  • 金利を抑えたい人

【特徴】

  • 特別金利適用(女性、若者、シニアそれぞれ異なる)
  • 担保・保証人不要(一部条件あり)
  • 金利:1.35%~
  • 返済期間:12年以内
  • 借りられる金額:最大7,200万円(運転資金は最大4,800万円)

開業資金の融資を受けるときの注意点

融資は開業資金を調達する有効な手段ですが、いくつかの注意点があります。注意点を知り、計画的に利用することで、リスクを抑えて資金を調達できるでしょう。

利息を踏まえ無理のない返済計画を立てる

融資はあくまでも借金であり、返済義務が発生することを忘れてはいけません。利息を考慮せずに返済計画を立てると、予想以上に負担が大きくなる可能性があります。次のポイントを意識して、無理のない返済計画を立てましょう。

  • 事業の収益計画に基づいて、毎月の返済額を設定する
  • 返済期間を長くすると、利息の負担が大きくなる
  • 万が一の売上減少にも対応できる、余裕を持った計画を立てる
  • 金利だけでなく、手数料などの諸費用も考慮する

利用できる補助金・助成金を探す

融資は返済義務が発生する一方、補助金や助成金は返済不要な資金です。これらを活用することで、借入額を抑え、事業の初期費用を軽減できます。

補助金や助成金を探すには、経済産業省や中小企業庁のホームページで業種や地域に合ったものを検索したり、都道府県や市町村が独自に実施している補助金・助成金を調べたりする方法があります。専門家に相談するのもいいでしょう。

申請には書類作成や審査が必要なため、早めに準備を始めることが重要です。複数の補助金や助成金を組み合わせて利用することもできます。補助金や助成金の要件・内容は定期的に変わるため、最新情報に注意して見逃しがないようにしましょう。

融資の審査をクリアするコツ

融資は開業資金を調達するための有効な手段ですが、審査をクリアするのは簡単ではありません。準備不足で審査に落ちてしまうケースも多く見られます。

ここからは、融資審査をクリアするための5つのコツを紹介します。これらのコツを押さえることで審査通過率を高め、夢への一歩を踏み出しましょう。

開業資金の3分の1は自己資金で

金融機関は、融資したお金が返済されるかどうかを慎重に判断します。そのため、自己資金が少ないと、審査に通る可能性が低くなります。

一般的に、開業資金の3分の1以上の自己資金があると、審査に通る可能性が高くなるといわれています。自己資金は、事業への真剣度や計画性、返済能力を示す指標となるからです。

自己資金が不足している場合は、目標額の3分の1を目指して貯蓄したり、補助金・助成金やクラウドファンディングなどほかの資金調達方法を活用したりすることも考えましょう

現実的な返済計画・事業計画を立てる

融資審査において、金融機関は事業の成功可能性と返済能力を重視します。そのため、現実的な返済計画と事業計画を立てることが重要です。

返済計画では、売上予測に基づいて毎月の返済額を設定し、無理のない計画を立てましょう。事業計画書には、事業内容、市場分析、競合分析、収益計画などを具体的に記載する必要があります。

計画が非現実的だと、金融機関は事業の成功可能性や返済能力に疑問を持ち、審査に通らない可能性が高くなります。

自分の信用情報に傷をつけない

融資審査において、金融機関は申込者の信用情報を確認します。信用情報とは、過去のクレジットカードやローンなどの利用状況が記録された情報です。

過去に延滞や債務整理などの事故があると、信用情報に傷がつき、審査に通る可能性が低くなります。

信用情報に傷をつけないために、次のようなことを心がけましょう。

  • クレジットカードやローンは、計画的に利用し、期日までに確実に返済する
  • 携帯電話料金や公共料金の支払いを遅延させない
  • 消費者金融やクレジット会社からの借入は極力避ける

万が一、信用情報に傷がついてしまった場合は、信用情報機関に開示請求を行い内容を確認しましょう。誤った情報が記載されている場合は、訂正手続きができます。

信用情報は、融資審査だけでなく、賃貸契約や就職活動などにも影響を与える重要な情報です。日頃から注意し、良好な信用情報を維持するように心がけましょう。

事業計画書を作りこむ

融資審査において、事業計画書は事業の成功可能性を伝える重要な資料です。金融機関は、事業計画書の内容に基づいて、融資の可否を判断します。

資料はわかりやすく、読みやすく作成しましょう。専門用語は避け、平易な言葉で書くことで、誰にとっても読みやすく理解しやすい資料になります。資料の説得力を高めるために、数字やグラフを活用し、客観的な根拠に基づいて説明することも大切です。

単に事業内容を羅列するのではなく、次のようなポイントを意識して作成することで、審査クリアの可能性を高められるでしょう。

【事業概要】

  • 事業の目的、理念、ビジョンを明確に伝える
  • 提供する商品・サービスの特徴、顧客ターゲット、競合分析を詳細に記述
  • 事業の強み、差別化ポイントを具体的に説明

【市場分析】

  • 市場規模、成長性、トレンドをデータに基づいて分析
  • 顧客ニーズ、競合状況を詳細に調査し、具体的な戦略を策定

【マーケティング・営業戦略】

  • 顧客獲得方法、販売促進計画、価格戦略を具体的に記述
  • 収益計画、損益計算書、資金繰り表を作成し、事業の収益性を明確に示す

【経営陣・チーム紹介】

  • 経営陣の経歴、経験、スキルを具体的に記述
  • チームメンバーの紹介、役割分担を明確にし、人材面での強みをアピール

【財務計画】

  • 資金調達計画、資金使途計画を作成し、資金繰りを明確にする
  • 収益計画、損益計算書、貸借対照表を作成し、事業の収益性、健全性を示す

専門家に相談・依頼する

融資審査は、書類作成や金融機関との交渉など、多くの時間と労力を必要とします。特に、初めて融資を受ける場合は、不安や疑問も多く、スムーズに進めることが難しいと感じるかもしれません。

そこで、専門家に相談・依頼することをおすすめします。豊富な知識と経験を持つ専門家に、金融機関の選定や事業計画書の作成をサポートしてもらうのです。

なお、専門家に相談・依頼するには費用がかかります。金額は相談内容や依頼内容によって異なりますが、数万円から数十万円ほどが一般的です。

開業資金に関する悩みがあるなら、フランチャイズへの加盟も考えよう

開業資金は、事業を成功させるために重要な要素です。自己資金や補助金・助成金、融資などを活用して準備を進める必要がありますが、多くの場合、資金調達には大きな課題が伴います。

資金調達に悩む人におすすめなのが、フランチャイズへの加盟です。フランチャイズの中には、開業資金のサポートをしてくれるチェーン、補助金・助成金や融資の申請をサポートしてくれるチェーンがあります。店舗用の土地や建物を本部が用意してくれるチェーンもあり、開業費用そのものを抑えられるかもしれません。

もちろん、フランチャイズにはデメリットもあります。本部へのロイヤリティ支払いが必要なこと、経営の自由度が制限されることなどを踏まえ、加盟するかどうかを考えましょう。

フランチャイズで成功する人の特徴・事例・成功させるためのポイントを解説

フランチャイズが成功しやすい理由

新しく起業しようとしている人にとって個人で開業すべきなのか、フランチャイズに加盟するべきなのか迷っている方も多いと思います。一般的には個人の事業よりもフランチャイズに加盟するほうが成功率が高いといわれています。その理由はフランチャイズの完成されたシステムの恩恵を受けることが出来る為です。

フランチャイズに加盟する事により、本部の知名度が高いブランド力やロゴを活用することが出来ます。全く新しい店舗の場合、聞いたことがないブランドの店舗はお客様を集めることが案外大変です。しかし、知名度があるブランドを活用できれば、お客からの信頼も得られ、集客の手間も省けます。

また、ブランド力だけでなく、フランチャイズ本部のナレッジやシステムの活用もすることが出来ます。例えば、開業支援・税務法務サポート・人材サポート・販促サポートなどがあります。

このようにフランチャイズに加盟することで未経験では得られないメリットを得られ、成功につながると言われています。

フランチャイズが起業しやすい3つのポイント

なぜフランチャイズが起業しやすいと言われるのでしょうか。未経験など初めてでもフランチャイズが起業しやすい3つのポイントをご紹介します。

フランチャイズが起業しやすい3つのポイント

ブランド力を活用した集客力

1つ目は、ブランド力を活用できることです。ゼロから起業する場合に一つのハードルとなるのがどのようにお客様に知ってもらうのか、お店に来てもらうのかです。お客様も知らないお店よりも知っているお店に入りやすいです。フランチャイズに加盟すると、すでに認知が高いブランドを掲示できたり、本部による宣伝活動があったり、自身での活動以外にも集客につながります。

フランチャイズ本部からのマニュアルで再現性が高い

2つ目はフランチャイズ本部からマニュアルが共有される点です。起業する場合、店舗の運営、スタッフの集客、スタッフの教育などやることがたくさんありますが、初めての独立の場合勝手がわからない方もいると思います。フランチャイズは様々な経験や複数店舗の運営からナレッジを蓄積して様々なマニュアルを準備しています。初めての起業でもマニュアルを活用することで再現性が高い運営が可能です。

仕入れが低価格で品質が高い

3つ目は仕入れが低価格で行え、品質が高く行えることです。フランチャイズでは、本部が仕入れを大量に行ってくれるため、品質が高くても低価格で行なえます。1店舗の規模で店舗運営を行ってしまうと、どうしてもコストが余分にかかってしまい、店舗運営も大変です。しかし、フランチャイズに加盟することでコストも抑えることが出来ます。

フランチャイズで成功するオーナーの特徴

フランチャイズに加盟しても絶対に成功するわけではありません。フランチャイズで成功するといわれるオーナーの5つの特徴をご紹介します。

フランチャイズ本部からのノウハウを徹底的に活用する

1つ目は、フランチャイズ本部のノウハウを徹底的に活用する人です。フランチャイズではオリジナル性よりも本部が規定したマニュアル・ノウハウに沿って効率的に運営することが重要です。なぜならフランチャイズ本部は経験などからマニュアルやノウハウを作成しているからです。フランチャイズを成功させるためにもノウハウやマニュアルを徹底的に活用しましょう。

社内に事業理念を取り入れている

2つ目は事業理念を取り入れることです。事業理念を社内に取り入れることで社員やスタッフも理念に沿った行動をしてくれます。また、オーナー自身も理念に沿うことで、フランチャイズ本部からに沿った運営を常に意識することが出来ます。

フランチャイズ本部と良好な関係を築いている

3つ目はフランチャイズ本部と良い関係を築くことです。本部をコンサルタントやパートナーと捉えることで、なにか問題が起きたときや課題に直面したときに適切なアドバイスをもらうことが出来ます。逆に失敗したときには、フランチャイズ本部のせいにするなど責任転嫁は避けましょう。

経営者としての視点で物事を捉えている

4つ目は、経営者視点で物事を見ましょう。フランチャイズオーナー営者です。フランチャイズだからといって本部のいうとおりにしていればいいというだけではありません。オーナーとして、情報収集したり、ネットワークを築いたりすることでどう収益を伸ばせるのかを考えましょう。

顧客視点でサービス改善を常に考えている

5つ目は顧客視点で常に考えることです。フランチャイズだとしても顧客視点で考えて前もってサービス改善を検討しましょう。いまはデジタル技術や新たなサービスがどんどん登場しています。情報収集しながら顧客に最適なサービスを提供しましょう。

フランチャイズで失敗するオーナーの特徴

一方でフランチャイズで失敗するオーナーとはどのような人なのでしょうか?フランチャイズオーナーの特徴をご紹介します。

フランチャイズ本部の成功ノウハウを活用しきれていない

1つ目は、フランチャイズ本部の成功ノウハウを活用しきれない人です。起業したことでオーナーが独自のやり方を追求したいという方も多いかもしれません。しかし、フランチャイズ本部のノウハウはただの成功事例というわけではありません。事業内容や商品内容なども含めて検証されたノウハウです。特にビジネスを新しく始めた方は本部のノウハウを活用するようにしましょう。

経営者として主体性・責任者がない

2つ目は、経営者としての主体性がない人です。自分がオーナーの経営者という自覚を持たず、例えば失敗したときをすべて本部のせいにしてしまったり、責任逃れをしてしまったりするとなにか課題が出てきても解決出来ないかもしれません。フランチャイズであっても自身が責任者としての主体性を持つようにしましょう。

適切な人材配置が出来ない・人選ミスをしてしまう

3つ目は、人選ミスをしてしまう人です。フランチャイズを始める方も経営が得意というわけではありません。そのため人材配置をミスすることがよくあります。いくら友達や信頼があってもビジネスパートナーは異なります。本部からのノウハウを軸にどのような人材が適しているのかをちゃんと検討しましょう。

フランチャイズの成功事例5選

フランチャイズに関してご紹介してきましたが、具体的にフランチャイズの成功事例もご紹介します。

コンビニエンスストアで開業した成功事例

フランチャイズの代表的な業種としてコンビニエンスストアがあります。コンビニエンスストアで成功した事例をご紹介します。元アパレル企業に勤めていた方が、独立して他業種であるコンビニエンスストアのフランチャイズに加盟しました。

物売りという同じ業種でもアパレルは拘束時間が長かったり、流行り廃りに左右されていました。コンビニエンスストアでは、ある程度流行り廃りがあるが定番商品が決まっているため売上が安定していたり、売上がデータ化されて分析することでより売上アップを目指したり出来ました。

アパレルでのレジ打ちや接客などのスキルを活用することで成功した事例も一つです。

未経験から靴の修理で職をつけた成功事例

フランチャイズの利点の一つが未経験から始められるということです。子供が成人したことをきっかけに手に職をつけたいという方が靴の修理のフランチャイズに加盟しました。フランチャイズに加盟することで充実した研修制度があり、ゼロから技術を取得することが出来ました。その結果、フランチャイズとして成功することはもちろん、将来独立するなど選択肢を広げることにも繋がっています。

買取ビジネスでの成功事例

ご紹介するのは、企業の営業職からフランチャイズに加盟して買取ビジネスで成功した事例です。企業の営業職のときには、いくら営業しても自身の売上に繋がらないことを不満をきっかけに買取ビジネスのフランチャイズに参加しました。フランチャイズに加盟したことで、目利きや経営などのスキルを身に着けました。その結果、頑張れば頑張るほど売上アップに繋がりました。また売上だけでなく、充実度もアップしたそうです。

ビルメンテナンスでの成功事例

今別の仕事をしていても定年後も仕事を続けたいという理由からビルメンテナンスのフランチャイズに加盟しました。ビルメンテンナンスは、他のフランチャイズと比べても顧客紹介制度や売上保証もあり安心して起業ができたそうです。また、ビルメンテナンスは自分のペースで仕事を増やし、働く時間をある程度自由に調整ができることもメリットの一つです。

このように現在の仕事を繋げながら、副業としてフランチャイズに加盟していき徐々に本業にシフトしていくという方法もあります。しかし、フランチャイズの契約によっては副業禁止としているところもあるため気をつけましょう。

結婚相談所での成功事例

最後にご紹介するのは結婚相談所のフランチャイズに加盟して成功した事例です。主婦だったオーナーは昔からよく相談されるということを活かしたく、少額投資から成功した事例です。特に成功に繋がったのがフランチャイズ同士での情報交換ができるネットワークです。この情報交換で成功事例から失敗事例を聞けたり、女性視点だけでなく男性視点も聞けたり色々な情報を聞くことでフランチャイズを成功に導けました。

フランチャイズを成功させる3つのポイント

最後にフランチャイズを成功させるためのポイントをご紹介します。

販売管理・財務会計・労務など基本の徹底

1つ目は基本を徹底的に行うことです。フランチャイズ出会っても一般的な経営とは変わりません。販売管理・財務会計・労務などの店舗運営に関わるポイントを、本部からのマニュアルを活用しながら徹底して行うことです。ここで注意が必要なのはマニュアルがあるからといってそんなに簡単ではありません。意識してマニュアルの徹底を検討しましょう。

最適な人材配置と採用

2つ目は最適な人材配置と採用を行うことです。フランチャイズだとしてもオーナーだけでは店舗経営は行えません。本部のマニュアルを参考に、どのような人材が必要なのかを言語化して最適な人材の採用、そして配置を行いましょう。

フランチャイズ本部との良好な関係

3つ目はフランチャイズ本部と良好な関係を築くことです。フランチャイズ本部は一番のパートナーで、一番のコンサルタントです。なにか困ったときにすぐに相談ができるような良好な関係を築いておくようにしましょう。

小さい飲食店開業に必要な資金や準備とは|メリット・注意点・成功のコツ

飲食店を開業したいと思っている方で小さい店舗での出店を考えられている方もいると思います。今回の記事では小さい飲食店ではどれくらいの大きさが良いのかなど開業のポイントをご紹介します。

小さい飲食店の大きさとは|種類・開業の方法

小さい飲食店を開業したいと思っている方でもどれくらいの大きさならいいのか、どのような種類ならいいのか、どうすれば開業できるのかなどをご紹介します。

小さい飲食店は1人でも開業できるのか?

小さい飲食店を開業するときに一番気になるのは1人でも開業できるのかということだと思います。1人でも小規模であれば飲食店を開業する事はできます。1人で飲食店を開業する場合は人件費などが抑えられるというメリットがあります。一方でお客さんへの商品提供に時間がかかってしまうため、メニュー数を絞るなどの工夫をしなければいけません。

小さい飲食店の種類
小さい飲食店の開業形態には、店舗型、デリバリー型、テイクアウト、移動販売という4つの形態で、カフェやスイーツ、ラーメン、寿司など様々なジャンルで展開されています。

従来、店舗型は自宅を活用したり間借りなどが多かったですが、コロナウィルスをきっかけにデリバリーやテイクアウトなどの用途も増えてきて様々な種類が増えてきています。

小さい飲食店の開業方法

小さい飲食店はどのように開業するのでしょうか。開業する方法は大きく個人で開業する方法とフランチャイズに加盟する方法の2つがあります。初めて開業する場合は、経営や運営などに不安がある場合もあると思います。そのようなときにはフランチャイズに加盟するのも一つの選択肢として検討しましょう。それぞれの特徴に関して詳しくご紹介します。

  • ゼロから店舗開業を行う

ゼロから店舗を開業する場合は、最適な環境を考えたり、物件を探したり、設備を整えたり、メニュー/コンセプトの検討、仕入れの検討など、やらなければならないことがたくさんあります。その一方でやりがいも得られるといったメリットも大きいでしょう。もし自分自身のコンセプトを実現したい、理想がある場合にはゼロからの開業がおすすめです。

  • フランチャイズ経営を行う

もう一つの方法がフランチャイズに加盟して経営を行う方法です。フランチャイズに加盟した場合、ネームバリューがあるため一定の集客が期待できたり本部から運営のノウハウやサポートも受けられるため、はじめての開業でも安心して行うことが出来ます。一方で加盟金やロイヤルティを支払わなければいけないため利益率が下がってしまうというデメリットがあります。

小さい飲食店の開業準備で実施すること

小さい飲食店を開業するためにはどのようなことが必要なのでしょうか。開業するために必要なポイントをご紹介します。

コンセプト設計

最初に行うべきはコンセプト設計です。コンセプト設計は見落とされがちですが最も重要なポイントとも言われます。どのようなお店にしたいのか、どんなお客さんを呼びたいのか、どんな雰囲気にしたいのかなどを決めることです。コンセプト設計をするためには、周辺にはどのような競合店があるのか、どのような顧客が来てくれそうなのかを検討や調査をしましょう。その調査を元にどのような店舗にしたいのか具体化していきましょう。

メニュー開発・企画

コンセプト設計ができたら、メニュー開発や企画を進めます。コンセプトに合わせたメニューにしましょう。例えば、学生をターゲットにしている場合は大盛りなどのサービスがあるといいかもしれませんし、女性がターゲットの場合は女性向けのデザートなどのサブメニューが大事になってくるかもしれません。コンセプトに合わせて最適なメニューを開発しましょう。

物件選び

続いて行うのが物件選びです。物件選びは資金調達と並行して行いましょう。資金調達のために借入を行う場合は、家賃や競合環境も含めた事業計画が必要となります。そのため資金調達と並行して目処をつけておくのがおすすめです。

また、物件選びをするときに施工業者と一緒に行うのもおすすめです。開業するためには内装や設備の設置など様々な作業が必要になり、専門的な知識がある施工業者に同席してもらうことでアドバイスも貰えます。

資金調達

物件の契約に合わせて資金調達を行います。小さな飲食店を開業する場合に必要な資金は1,000万円程度といわれています。飲食店を開業してすぐに忙しくなることも少なく、数ヶ月分の赤字も見込んで資金を確保しておく必要があります。家賃や広さなども踏まえてどの程度自己資金があるのか、資金をどれくらい借入できるのかなどを確認しましょう。

また借入以外に助成金や補助金の活用もできます。地方自治体など含めて自身が受けられる融資先を確認しておきましょう。

資格取得・届け出申請

小さな飲食店を開業する場合にも資格や届け出が必要です。資格としては食品衛生責任者、また席数が30以上の場合は防火管理者の資格も必要です。その他、食品営業許可申請や火を使う設備の設置届などが必要です。

資格種別概要届け出先
食品衛生責任者1店舗に必ず1名は資格保有者が必要         保健所
法人登記・開業届・法人登記:開業を法人で行う場合
・開業届:個人で行う場合
税務署
食品営業許可申請飲食店を開業するには必須の申請  保健所
火を使う設備の設置届飲食店で調理に火を使う場合消防署
労災保険従業員を雇う場合は労災保険への加入が必要            労働基準監督署
雇用保険従業員を雇う場合、さらに雇用保険に加入するために必要な申請公共職業安定所
社会保険  法人で飲食店を開業する場合には社会保険の加入が必須※個人で開業する場合は任意      事業センター・年金事務所

小さい飲食店の開業に必要な資金・利用できる補助金・助成金

小さい飲食店で必要な資金は1,000万円程度とご紹介しましたが、利用できる補助金・助成金があります。例えば、政府系の金融機関「日本政策金融公庫」は、中小企業や個人に投資しておりメガバンク、地方銀行よりもハードルが低いです。特に「創業融資制度」は、開業前や開業間もない事業者が無担保かつ保証人なしで低金利での融資を受けられます。

小さい飲食店を開業するメリット

小さな飲食店を開業するメリットは何でしょうか。小さな飲食店のメリットを4つご紹介します。

資金を抑えて店舗開業ができる

1つ目は資金を抑えて店舗開業ができるという点です。一般的に飲食店は内装費や設備費など開業費用が大きくかかる傾向があります。しかし、小さな店舗の場合は必要な機材も減るため初期費用が抑えられます。

ランニングコストが抑えやすい

2つ目は初期開業費だけでなくランニングコストが抑えられるということです。小さな飲食店の場合、家賃や光熱費、食材費などを抑えられるため、開業初期の赤字も抑えられます。

個性が出しやすく常連客がつきやすい

3つ目は個性が出しやすいということです。内装などもDIYでアレンジもできるため、個性が出しやすく競合との差別化にもつながり、常連客がついて安定的な収入に繋がる可能性があります。

目が届きやすく行列がつくりやすい

4つ目は店舗が狭いから目が届きやすく、行列が作りやすいということです。店舗が狭いためお客さんが求めていることやちょっとしたことに気づくため、ひざ掛けを渡すなどサービスを充実させることが出来ます。また、店舗が狭いためお客さんを外に待たせることになるため、それが人気店イメージを持ってもらいやすいというメリットがあります。

小さい飲食店を開業する際の注意点

小さい飲食店を開業する際に注意点としては3つあります。小さな飲食店だからこそのメリットと合わせてちゃんと把握しておきましょう。

病気やケガをしたときに営業が困難

1つ目は、1人で営業している場合病気や怪我をしてしまうと営業が困難になってしまうことです。飲食店は労働集約型のため、営業日や営業時間が直接売上に響いてしまいます。普段から怪我をした場合にはどうするのかなどを想定しておきましょう。

大量に仕入れが出来ず仕入れコストが高め

2つ目は仕入れです。小さな飲食店の場合、一日でさばけるお客さんの数も限られます。大きな飲食店の場合は大量に仕入れることで仕入れ金額を抑えることが可能ですが、小さな飲食店の場合はどうしても仕入れの量が限定されてしまうため仕入れコストが高くついてしまう可能性があります。

売上の最大値が下がる

3つ目は売上の最大値が下がってしまうということです。飲食店の場合、席数や広さなどによっても売上が変わります。小さな飲食店の場合は席数も限定されるためどうしても売上の最大値が下がってしまいます。そのため、回転率を上げるなどの工夫が必要でしょう。

小さい飲食店を成功させる5つのコツ

最後に小さい飲食店を成功させるためのコツをご紹介します。

必要な資金を事前に調達しておく

1つ目は、必要な資金をなるべく事前に準備しておくことです。小さな飲食店を開業させるためにはだいたい1,000万円程度が必要とお話をしました。開業をしてすぐにお客さんが集まらない可能性もあります。そのような場合に備えて、最初は黒字にならなくても一定程度生活できる運転資金は確保しておくようにしましょう。

開業資金は出来るだけ抑える

2つ目は、開業資金をできるだけ抑えることです。飲食店でよくある失敗例の一つに開業資金をかけすぎてため運転資金が足りなくなってしまってしまい倒産してしまうということです。このようなことを避けるためにも人件費を最低限に抑えたり設備を揃えるためにリサイクルショップを活用するなどの方法を検討しましょう。

コンセント設計で差別化する

3つ目は競合との差別化をすることです。コンセプトを決める際に地域性や競合との違いを意識し、メニューや内装なども含めてコンセプトに合った内容にすることでお客さんにどのような店なのかということを理解してもらいやすくなります。

出店エリアの調査実施

4つ目は出店エリアの調査を行うことです。コンセプト設計のときも含めて、周辺地域では何曜日の何時くらいに人が多いのか、周辺にはどのような物件があるのかなどを確認しましょう。また物件自体も通行人からわかりやすいのか、入りやすいのかというのも確認することをおすすめします。

開業してからの事業計画を立てる

5つ目は開業後の事業計画を立てることです。開業するだけではなく、どのように集客をするのか、一度来てもらったお客さんにどのように2回目来てもらうようにするのか、情報発信のためにSNSやホームページ制作をするなど開業後の取り組みも検討しましょう。

また店舗を増やしたい場合などには、どのような立地が良いのか、2店舗目はどのような雰囲気にしていくのかなども考えておくのも有効です。

副業で開業届を出さない場合どうなる?必要・不必要なケースを解説

近年は、国が副業・兼業を促進していることもあり、副業する人が増えてきました。そこで疑問に思うのが「副業でも開業届を提出しなければならないのか」ということです。本記事では、開業届の必要・不要なケースや副業するうえで知っておきたい情報をまとめて解説していきます。

副業を始めたら、基本的に開業届は提出しなければならない

開業届とは、正式には「個人事業の開業・廃業等届出」といい、新たに事業を開始したとき、事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときに所轄の税務署に提出する書類のことです。

この手続きの対象となるのは「新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方」とされています。

A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

つまり、事業を行うことによって継続的に利益を得る場合は副業でも開業届が必要です。

具体的には、次のような副業が開業届が必要な副業、必要でない副業と考えられます。

開業届が必要な副業の例

  • 投資用に複数の賃貸物件を所有し、経営・管理している
  • 本業とは別に、定期的にピアノの講師をしている
  • 本業とは別に、Webライターの仕事を継続的に請け負っている

開業届が不必要な副業の例

  • ハンドメイドの商品を年に何回か販売している
  • 不用品をフリマアプリで売った
  • 趣味の範囲でブログを投稿し、広告収入を得た

副業の開業届の書き方

本業であっても副業であっても、開業届の提出方法に違いはありません。開業届は税務署の窓口で受け取るか、国税庁のHPからダウンロードできます。事業開始後1ヵ月以内にe-Taxまたは窓口へ持参、郵送により届出書を税務署に提出しましょう。また、開業届の控えは必ず受け取り、保管しましょう。

個人事業の開業・廃業等届出書(提出用・控用)|国税庁

開業届には、「職業」や「事業の概要」を記入する欄があります。副業の場合、書き方に迷うかもしれませんが、特に書き方に決まりはありません。例えば、副業で動画を作って動画サイトに投稿し、広告収入を得ている場合、「職業」は動画クリエイター、「事業の概要」は動画制作といったように記入します。

副業で開業届を提出するメリット

副業で開業届を出すメリットとしては次の4点が考えられます。

  1. 青色申告ができるようになる
  2. 経費にできるものが増える
  3. 損失・赤字の繰越ができる
  4. 本業と副業の所得を損益通算できる

詳しくみていきましょう。

1.青色申告ができるようになる

確定申告には青色申告と白色申告の2種類ありますが、開業届を出すことで青色申告ができるようになります。青色申告をすると、さまざまな税制メリットが受けられます。

例えば、青色申告特別控除を受けられるようになります。これは白色申告にはない青色申告の最大のメリットでしょう。複式簿記で帳簿を付け、電子申告で青色申告を行うことで最大65万円の控除を受けられます。控除とは所得から差し引くことのできる金額のことで、課税対象となる所得を減額できるため節税効果が期待できます。

No.2072 青色申告特別控除|国税庁

2.経費にできるものが増える

開業届を出さずに確定申告をする場合でも経費は計上できますが、開業届を出すことで経費の範囲が広がります。

例えば、家族の給与を経費にできるようになります。生計を一にしており、年齢が15歳以上の配偶者や親族であることなど条件はありますが、白色申告なら事業専従者給与として一部を、青色申告なら青色事業専従者給与として支払った額を経費に算入できます。

No.2075 青色事業専従者給与と事業専従者控除|国税庁

3.損失・赤字の繰越ができる

青色申告をすれば、事業所得に損失(赤字)がある場合、その損失額を翌年以後3年間にわたって繰り越して、各年分の所得から控除できます。

また、前年も青色申告をしている場合は、その損失額を繰り戻して、前年分の所得税の還付を受けることもできます。

No.2070 青色申告制度 純損失の繰越しと繰戻し|国税庁

4.本業と副業の所得を損益通算できる

事業により赤字が生じた場合、その赤字を他の所得と相殺することを損益通算といいます。そうすることで、節税が可能になります。これは青色申告でも白色申告でも受けられるメリットですが、開業届を出す必要があります。

No.2250 損益通算|国税庁

副業で開業届を提出するデメリット

副業で開業届を出す際にはメリットだけでなく、デメリットもあります。主に次の2点があげられます。

1.失業手当を受けられない

一般的に、会社を辞めた後、ハローワークにて手続きをすると失業手当が受けられます。しかし、会社を辞める前や会社を辞めてすぐ開業届を出していると、失業状態にあるとはみなされず、失業手当は受け取れません。ただし、一定の要件を満たした場合、再就職手当を受け取れます。

受給要件をあらかじめ確認し、失業手当を受け取る予定がある方や再就職手当を受け取りたい方は、開業届を出すタイミングを考えましょう。

再就職手当のご案内

雇用保険手続きのご案内|ハローワーク

2.青色申告には手間がかかる

先ほど青色申告にはさまざまなメリットがあるとお伝えしましたが、青色申告をするには事前に手続きをしなければなりません。新しく事業を開始する場合は開業から2ヵ月以内に、現在白色申告で翌年分から青色申告に変更する場合はその年の3月15日までに「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。

また、最大65万円の控除を受けるためには複式簿記での帳簿を付ける必要があります。簿記の知識がない方にとっては手間に感じるかもしれません。

No.2070 青色申告制度|国税庁

副業でも確定申告が必要になるケース

開業届を出していなくても、会社員などの給与所得者が副業などをして2ヵ所以上から収入があり、副業で得た所得が1月1日から12月31日までの1年間で20万円を超える場合は確定申告が必要となります。また、医療費控除や寄付金控除などを受けたい場合や所得税が源泉徴収されている場合は副業による所得が20万円を超えていなくても確定申告をしましょう。

スマホで確定申告(副業編)|国税庁

副業や開業届に関するよくある質問

ここからは副業や開業届についてよくある質問について答えていきます。

開業届を出したら、副業が会社にばれる?

開業届を出しても出していなくても確定申告をすると住民税にも反映されます。会社員の住民税は給料から天引きされているため、会社に副業しているのがばれる可能性は高いでしょう。そのため、副業を始める前には就業規則を確認することと、上司に相談、報告することをおすすめします。

開業届を出さなかったらどうなる?

開業届は事業を開始した日から1ヵ月以内に提出する必要がありますが、遅れたり、出さなかったりしても罰則はありません。ただし、必要な確定申告をしなかった場合はペナルティがあるので注意しましょう。

また2023年からインボイス制度が始まりましたが、開業届を出さなくてもインボイスを発行することは可能です。インボイスを発行しないとクライアントの税負担増加につながる場合もあるため、継続して仕事を請け負いたい場合は登録を検討しましょう。

副業でも継続的に行う「事業」なら、開業届を出さなければならない

会社員が副業をする際、「事業」と認められるような継続して利益を得る場合には開業届を提出する必要があります。開業届を出す手間はありますが、青色申告の申請もすることで税制面でメリットが得られます。最近ではe-Taxや会計ソフトを使うことで比較的簡単に提出できるようになったため、早めに提出するようにしましょう。

早期退職すると退職金は平均700万円増える!失業手当や早期退職のメリット・デメリットも解説

終身雇用や年功序列の制度が廃止されつつある昨今、今努めている会社を早めに退職して次のキャリア設計を始めたい、何か好きなことややりたいことのために時間をつかいたい、なんて方も少なくないでしょう。そんなときに検討してみたいのが早期退職です。早期退職とはどのような制度で、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。解説していきます。

早期退職とは

早期退職制度とは定年前に退職を希望する社員が自主的に退職できるための制度です。退職希望者は退職金の割増し、勤務の免除、キャリアサポートなどの優遇措置が一般的に受けられます。

社員が会社に退職を強要されることはなく、あくまで対象は定年前に退職を希望する人です。会社に早期退職制度があったとしてもその会社で勤められます。

早期退職でもらえる2種類の退職金

早期退職をする際、気になるのは退職金についてではないでしょうか。早期退職をしてもらえる退職金には、退職一時金と退職年金(企業年金)の2種類があります。それぞれどのような退職金なのか、解説します。

退職一時金

早期退職でもらえる1つ目の退職金は、退職一時金です。退職一時金制度とは、企業が独自に積み立ててくれていた金額を全額退職時に支給してもらえる制度です。一般的に退職金と聞いてイメージされるのは、退職一時金であれことが多いでしょう。

もらえる額や時期については企業の規程で定められています。詳しくはご自身の企業の規定を確認してみてください。

退職年金(企業年金)

早期退職でもらえる2つ目の退職金は、退職年金(企業年金)です。退職年金制度とは、企業を退職した際に自身もしくは家族に支払われる企業年金のことで、確定拠出年金や確定給付企業年金などの制度を含みます。

退職金は一般には一括で受け取ります。それに対して企業年金の場合には、満額を分割して定期的にお金を受け取れます。退職年金の場合は一般的な分割でなく、一括受け取りの選択もできます。どのように受け取るかはライフスタイルに合わせて決めましょう。

早期退職制度を利用すると、退職金はどうなるのか

早期退職制どを利用すると、どれほどの退職金をもらえるようになるのでしょか。

早期退職制度を利用すると、退職金が平均700万円増える

早期退職をすると、退職金が大学・大学院卒(管理・事務・技術職)、高校卒(管理・事務・技術職)、高校卒(現業職)の退職金を平均して700万円ほど多く退職金がもらえます。

                     定年     早期退職    差額

大学・大学院卒(管理・事務・技術職)  1,896万円   2,266万円   370万円

高校卒(管理・事務・技術職)      1,682万円   2,432万円   750万円

高校卒(現業職)            1,183万円   2,146万円   963万円

【参照】

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/dl/gaiyou04.pdf

早期退職する前に、給与規定をよく確認しよう

どこの企業でも同じように退職金をもらえるわけではあります。自分がどれほどの額をもらえるのか企業の給与規定によって異なります。相場を調べてみることも重要ですが、自分自身の給与規定も事前に確認してみるようにしましょう。

2種類の早期退職制度

早期退職といっても選択定年制度と早期希望退職制度という2種類の制度があります。どちらの制度も早期退職をすることに変わりはないものの、実施される目的が大きく異なることから自己都合の退職なのか、会社都合の退職なのかみなされ方が異なってきます。

退職が自己都合なのか会社都合なのかは次のキャリア設計にも関わってくることです。選択定年制度と早期希望退職制度の違いを解説します。

選択定年制度

早期退職するための1つ目の制度は、選択定年制度です。

選択定年制度とは、50歳から65歳までの間であらかじめ自分自身で定年を設定し、その年齢になったタイミングで早期退職するかどうかの選択ができる制度です。自分で設定した年齢での貯蓄額や年金受給のタイミングによって、退職せずに定年後も働くかの選択ができます。選択定年制度を利用するとそのまま同じ会社で勤務を継続できます。そのため、定年後新たに働き口を探す必要がないのがメリットです。

一般的に、自身で設定していた年齢で早期退職すると退職金が増額されます。それに対して定年後も継続して勤務をする場合は役職から外されたり、給与が減額されたりするケースが好少なくありません。

そんな選択定年制度とは、福利厚生を目的として活用される制度です。定年まで一社で勤める終身雇用や年功序列の時代ではなくなりつつある昨今、転職・独立・開業・早期リタイヤなど、自身の理想とする人生を歩むことを選択定年制度の目的としています。あくまで自分の選択での退職となるため、自己都合での退職とみなされます。

早期希望退職制度

早期退職するための1つ目の制度は、希望退職制度です。

主に経営悪化に陥った企業が定年前の従業員に対して退職一時金の割増しのような優遇措置を提示し、期間を定めて早期退職者を募集するのが、希望退職制度です。業績悪化に伴う人件費削減や経営リスクに備えてコストカットをすることを目的として利用されています。

希望退職制度は選択定年制度と異なり企業の都合上での退職にあたるため、基本的には会社都合による退職とみなされます。

早期退職では退職金だけでなく、失業手当も考えよう

早期退職をする際には、退職金がいくらもらえるのかはもちろん、失業手当がどれほどもらえるのかも確認しましょう。自己都合で退職した場合と会社都合で退職した場合とでは失業手当を受給できる条件も異なります。

自己都合退職(選択定年制度)の場合

自己都合で退職した場合、失業保険に加入していた期間に応じて受給期間が決まります。

出典:ハローワークインターネットサービス – 基本手当の所定給付日数

会社都合退職(早期希望退職制度)の場合

会社都合で退職した場合、失業保険に加入していた期間と年齢に応じて受給期間が決まります。

出典:ハローワークインターネットサービス – 基本手当の所定給付日数

【参照】

ハローワークインターネットサービス|基本手当の所定給付日数

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html

早期退職するメリット

早期退職するのには、いくつかのメリットがあります。早期退職を決意するためにも、どのようなメリットがあるのかは知っておきたいでしょう。早期退職する3つのメリットをご紹介していきます。

退職金が増える

早期退職すると、退職金が割増された割増退職金を受給できます。企業が割増退職金を支給する目的としては、従業員の退職後のキャリア形成や生活を支援しながら退職を促進するためです。

令和4年の厚生労働省が実施した「就労条件総合調査」を見ても、大学・大学院卒の管理・事務・技術職、高校卒の管理・事務・技術職、高校卒の現業職の退職金は定年と早期退職をしたときでは平均700万円ほど割り増しされた退職金をもらえます。

【参照】

退職給付(一時金・年金)の支給実態

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/dl/gaiyou04.pdf

再就職先を斡旋してもらえるケースも多い

早期退職の優遇措置の一環として、再就職先を斡旋している企業もあります。提携している職業への紹介事業を通じて就職先を紹介してもらえたり、グループ企業への斡旋を受けられたりするため、自力で就職活動をして再就職先を探す労力と手間をかけずに済みます。

若いうちにセカンドキャリアを歩める

定年した60歳を超えてから新たなキャリアを探すのは、よほどの専門的な知識やスキルがあったとしてもハードルが高いです。早期退職をできれば若いうちにセカンドキャリアを成形し始められるため、再就職先を見つけるハードルもそこからの成長スピードも早いでしょう。

早期退職するデメリット

早期退職にはさまざまなメリットがあります。ただし、デメリットがあることも理解しておかなくてはいけません。早期退職をするデメリットを3つお伝えします。

一時的に無職になる

早期退職をすると、本来定年まで働いていればまだ会社に所属していた時期に組織から外れることになります。そのため、一時的に無職になってしまいます。もちろん、次の仕事を見つけるまでは毎月固定給が入ってくるわけではありません。退職から次の仕事を見つけられるまで生活できる分の貯蓄は蓄えておくことをおすすめします。

厚生年金の受給額が減ることも

早期退職をすると、年金額を決定する年金をもらい始めるまでの平均給料や厚生年金への加入月数などにも影響が出ます。そのため、場合によっては厚生年金の受給額が減ってしまうリスクがあります。次の仕事がなかなか見つからず離職期間が長引いてしまうと年金の総支給額も減額してしまうため、覚悟が必要です。

社宅に住んでいた場合、家がなくなる

社宅に住んでいて早期退職をした場合、当然退職時に社宅を引き払わなければいけません。その際発生する引っ越し費用や、転居先の契約金から家賃まで、すべて自己負担になります。

早期退職する前に、退職金と勤め続けた場合の給与のシュミレーションをしよう

早期転職をするのにはさまざまなメリットとデメリットがあります。一度退職すると同じ企業の同じポジションに戻ることはなかなかできません。後悔のない早期退職にするたえにも、早期退職するといくら退職金をもらえるのか、勤め続けた場合どれほどの給料と退職金をもらえるのか、しっかりシミュレーションをして確かめてみることをおすすめします。